映画 『戦場にかける橋 The Bridge on The River Kwai』をご存知でしょうか。
この映画の舞台にもなった有名な川と鉄橋があるという、タイ中部・カンチャナブリ。
ここに第二次世界大戦中、日本軍の指揮の下、建てられた橋があり、
多くの人々がその強制労働の犠牲になったというのです。
今ではタイの観光名所にもなっているそうで、様々な人々が訪れるようになっているそう。
このカンチャナブリが、私たちの年末旅行の目的地でした。
そもそも、カンチャナブリに行きたい!というのは母のアイディア。
映画を見たことのない私は、母は「戦争の遺物」を見たいのかな、と思っていましたが
実は映画によれば、橋の架けられたクワイ川を舞台とした
戦争映画ながらも、ロマンチックな恋愛ロマンスなところもあったらしいのです。
そういう意味では母もこの鉄橋の、本来の建設目的や詳しい背景を知らなかった・・・
ということで、今一度、歴史をふりかえり、タイの地方のことを知る意味で
この地を訪れてみたいと思うようになりました。
行く先が決まったら、いつもの事前調査(^O^)/。
ネットでカンチャナブリ旅行をした方の日本語ブログを検索してみましたが
同じタイ国内といっても、プーケットやクラビなどとは比較にならないほど少ないです。
渋い目的地だからか、あまり参考になりそうなレポもなく・・・。(>_<)
観光地といっても、ビーチリゾートではないし、日本人にはあまり人気がない(・_・;)?
とも思いましたが、私たちは今回の旅路を通して、本当にさまざまなことを学びました。
その一部を、ぜひレポートさせてください
バンコクから車で2時間、という触れ込みでしたが、年末のせいか
3時間以上かかって、カンチャナブリに到着しました。
まず訪れたのが、鉄橋建設の犠牲者たちのお墓です。
お墓といっても、日本のような○○霊園ぽくない、教会みたいな洋風のお墓です。
ここから、じわじわと、日本人として、この戦争中の出来事が
本当に悲しく、耳の痛い・心の痛む話だということが徐々に分かってくるのです。
ここには日本語での解説等は一切ありません。
英語とヨーロッパのどこかの言語らしき解説があり、そういった言語圏の人々のためのもの、
日本人の訪問はほとんど想定していない、かというような。
なぜなら・・・
このお墓は連合軍側の犠牲者のお墓だからです。
当時、日本軍と闘っていた連合軍の捕虜が、主に鉄橋建設のための
強制労働を強いられ、多くの人が亡くなったことを知りました。
戦争ですから、日本軍側にも戦死した人はいるわけですが
同じ場所に埋められることはない、ということです。
戦争があったという事実は変えることのできない事実。
多くの人が死んだことも。
私たちにできることは少ないけれど、こうして訪れて、考えることならできる。
将来のために。
世界平和なんて、普段は深く考えないけど、
戦争の事実に直面して、こうしてお墓を目の前にすると
とたんに、いかに普段の生活が平和なんだろうって思うのです。
これから先、さらにこの鉄橋とクワイ川をめぐる戦時中のことについて
詳しく知ることになったのです。
今日のクリック、いつもありがとうございます。
↓
にほんブログ村