昨日と今日。また似たような一日になるかと思いながらのスタートでしたが


天国と地獄のような差がありました。


朝は出勤するかどうかで悩んでいたけれど、予想できない部分も非常に大きいので


万が一に備えて、私も自宅にいることに。ずっとTVを見ていて、戦車や兵士や


赤の幹部の顔や、淡々と現場を伝えるジャーナリストたちのことを、漠然とした不安の中で、


映像として見ていました。


国際結婚日記 in タイランド ~喜怒愛楽 バンコク通信~

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強制排除の意味。そのときの私にはよくわかっていなかったのかもしれません。


午後になって、銃声が聞こえてきて。


救急車のサイレンの音が聞こえてきて。


そしてさらに、数名が命を落としたことを知って。


これが現実とは思えない。これがタイで、自分が住んでいる場所なんて。


まるで悪夢を見ているよう・・・。


悔しさがこみ上げてきて、ミーナを抱きながら、涙が出てきそうになった。



さらにその後、報道でUDD側が降伏してデモが解散になることを知りました。


一瞬だけほっとしたものの、タクシン氏の「これ以上は続けるな」との指令に一部のUDD過激派が反発。


いろいろな場所に火をつけてる人がいるって・・・!セントラルワールドのビルから、


もくもくと煙があがっている映像がTVで何度も何度も放映されていました。



屋上にあがってみると、あちこちで黒い煙があがっていて、確かにこの街で、私たちの住む


この街で、戦闘がいま、この瞬間に行われているんだと、痛感。



国際結婚日記 in タイランド ~喜怒愛楽 バンコク通信~

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司令塔の突然の降伏宣言に不満で、ヤケになった人たちは暴走して、予想もできないことを


しでかすかもしれない・・・そんな恐怖が襲ったそのとき。


午後3時半。自宅が突然の停電。廊下とエレベータ以外は全てシャットアウトされました。


私たちが住むコンドミニアムを含む一部のスクムビット地域の電力供給源が爆発爆弾に遭い、


いつ電気が戻るか分からないというのです。ビルの放送では、夜11時までに今はOKな廊下や


エレベータも一切電気がつかなくなるので、避難の準備をするように、と・・・。



えーっ!!!うそっ(°д°;) 信じられない。。。



パニックになりながらも、近くのホテルに滞在できないかと思い、3軒電話するも一切通じず。


同じ地域にあるホテルも同じように停電になっている可能性がありました。または同じように多くの人が


ホテルに避難しようとして電話が殺到しているかも。解決の糸口も見つからないまま、


時間だけが過ぎてゆき・・・ミーナはエアコンの効かない部屋で、汗びっしょりになっているし。


赤ちゃんにこの暑さはこたえますよ。そのうち水の供給もなくなるだろう(同じ電力で水も出ている)


というから、念のため、水をバスタブに溜めて、懐中電灯を探して、汗だくになりながら、無我夢中で。


今夜、わたしたち、どうなるの?そしてこの地域の全てのデモに関係のない一般市民は?!


なんだか腹が立って、やり場のない怒りがむくむくと涌いてきました。



こんな風に、デモの影響はくっきりと出たんです、私たちのところにも。


昨日まではある意味、対岸の火事に近かった。


デモはどうなるんでしょうか?早く終わったらいいです。そんな感じだった。


だから今日は、心底まいりました。電気がないままで、ホテルにも身を移せない状態で、赤ちゃん抱えて


ほんと、どうしたらいいの?と泣きたくなりました。落ち着こう、落ち着こう。と、言い聞かせて。


地震の多い日本出身なのだから、日本人は緊急事態には強いはず、と言い聞かせて。


でも、明らかにパニック。どうしたらいいの!?と何回も叫びそうになる。


お隣も荷物をまとめてお子さん連れてどこかに泊まりに行く用意してるし。


ホテル取れたんですか?いいですね・・・。


うちはどうしたらーーーー。


そんな中、夜8時から外出禁止令が発令されると知り、だったらなおさら、タイムリミットは近い。


これから3時間後くらいにはどこへもいけなくなる!!そう思ったら、まずは食料!と


近所のスーパーに電話して、なんとか停電中もバックアップで稼動してると確認。


何度も食料を買い込んだつもりだったけど、電気やガスがなくても、調理せずに食べられる


いわゆる非常食を買ってなかった。これは緊急事態!外出するしかない。


急いで出かけて、道路を見たら、いつもの渋滞バンコクが嘘のように、がらーん。


廃墟のよう。遠くに煙が上がっている。実際に煙の匂いもする。


私たち、どうしてこうなってしまったの?なぜ。戦場で、生きている、と思った。




スーパーで買い物をしている最中に、この近辺の電力が戻ったことを知りました。


約2時間近くの停電が終わったようでした。長い、長い2時間。


もう二度とあんな不安な思いはしたくない2時間。恐ろしくてどこにもいけないのに


停電で避難するのも一苦労。先が見えない不安に押しつぶされそうになる。。。


ああ、と、ため息をつきながら、コンドーに戻ると、またビルの放送が。


電気は一時的に戻りましたが、完全に戻ったわけではありません・・・


エーっヽ((◎д◎ ))ゝ!!!またか!どうすりゃいいの!!


電力供給に限界があるから、なるべく節電するように、とのこと。


します、しますよ。でも、住んでる人みんながやらないと意味ないわけだから、


皆さんほんと、頼みますよ~!!!という祈るような気持ちで。


インターネットパソコンもようやく戻って、やっとブログを書いているというわけです。



今日のこと、絶対に忘れられないと思う。一生、覚えていると思う。


きっと私たちだけではなく、多くの、バンコクに住んでいる人たちが、多かれ少なかれ


似たような体験をしたのではないかと思います。そして今日という日は


まだ終わっていないのです。夜の外出禁止令。8時以降、外で何があっても


私たちの知る由はなく、治安部隊とデモ隊がどんな形で、この事態を終焉に持っていくのか


闇の中で、決着がつく(予定)という夜なのだと思います。


この続きはまた、深夜以降のブログにて。




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