柴崎友香という作家に初めて出会ったのは
多分もう5、6年前になると思う


その時、たった一冊を手にとって
よくわからないまま何となく読んで
今になってまたその文体の端々を思い出した
内容はといえばあまり覚えていないのが正直なところで
ただひたすらふわふわと漂うような感覚と
登場人物がやたら生で瑞々しかったことと
関西弁のやさしい響きがすきだったということばかり覚えている



浴びるように読む本


だと思った

例えるのであれば
1日仕事で疲れて帰ってきて
ゆっくり風呂に浸かって
最後の仕上げに染み込ませる化粧水のような
たっぷり手にとって
自分をいたわるように
栄養をとりこむように
いわゆるとっておきというやつ


話が、というより
文章が






そんな本










きょうのできごと/柴崎友香


その昔
須藤元気のCDのさ
カップリングに入ってる洋楽のカバー曲がすごく好きでさ
それはもう日に何回も聴いてたんだけど


最近ボブ・ディランがふと聴きたくなってアルバム借りてきたら
原曲が収録されてて
あーこれかぁって
ハーモニカの音が心地いい

ボブ・ディラン聴いてなかったわけじゃないのにどうして聞き落としてたかわかんないんだけど(笑)







もともと叶いそうもないけど
途方もなく届きそうもないけど
すっげー強い気持ちを持ってて
だけどそれが本当に叶わない、ほぼ0%ですよ、ってなったとき
笑ってやりすごすなんてツラいよ、切ないよ

でも彼はたとえ一人のときずっと泣いていたとて
周りの人の前ではずっと笑ってんだろな




みんなが幸せになるにはどうしたらいいのかな


今日は夢見が悪かった


ていうか楽しいけど哀しい夢だった



一緒に花火してるんだ
今のあたしたちがまたあの河原で
で、いつもみたいにラムネ飲んだり
キャンドルつけたりして
うだうだしゃべってたらさ
やつがさ

「あの時、あの続きがあったら俺ら何か変わってたかなぁ」

なんて言うんだ
やっぱり何も言えないんだ


そんなこと考えたってきりなんかないのにね
今は他に大事にしなきゃいけないはずの人だっているのにね
でもどこ行ったって何したって
一番楽しかったのは
一番強く残ってるのは
どうがんばっても違うんだ



季節の変わり目を愛でるのも
風の匂いを知るのも
その時隣りにいたのはやつだった

一番辛いとき
お前がやりたいようにやれって言ってくれたのも
一番嬉しいとき
よかったじゃんか、っていつものようににやっと笑ってくれたのも
他の誰かじゃなくて
だからこそよかったのに




何か変えたかったわけでも何でもない
一番大事にする存在だったし
これからもそうでありたかった
それには友だちでいるのが一番だったことも
ちゃんと分かってた

けど

それ以上に優先することを
大切にすることを
求められてもできないだろうってことに
どうしてあたしは気がつかなかったのかなぁ
ばかだなぁ





本当ばかだなぁ











もうどうしていいかわかんないや