大阪市鶴見区の足のお手入れ専門店「足屋」でございます
弊社ホームページへブログを移す作業などを行っていましたので、こちらのブログは久しぶりの投稿ということで、失礼しました
今週末に我々のようにフットケアを業とするグループの仲間内で講演をさせていただく機会を得たので、少し運動学や解剖学的なことを足の変形に絡めてお話ししてこようとしています。
そのための資料作りをしている時に、ふと靴を履くことについて考えを巡らせていたので、ブログに挙げてみようと思いました。
さて皆さんは靴選びにどのくらいの時間を使っていますか?また靴選びの目的は何ですか?
お店に入るとまず辺りを見回して値札を見ます。
そして色柄や形を見て選ぶ方が多いのではありませんか?
かつて自分がそうだったのでという理由ではありますが。そしてサイズを探して出して足を入れる。靴紐は束ねられたまま、スポッと入れば良しとしてレジに向かう。それと靴紐は軽く結んで脱ぎやすくしておいて、鏡の前で横になって立ち、踵を浮かせるなどのポージングをして似合う似合うと言い聞かせながらレジに向かう。
そんなところではありませんか?最悪な場合は足も入れずに買ってしまうことですね。
靴を選ぶ時にぜひ参考にしていただきたいのは、
①踵の形状と硬さ
②靴を曲げたときに折れる部分
③足を入れる口の高さ
などなどたくさんありますが、最低この3点は確認していただきたいです。
目的は何でしょうか?どういう場所を歩くためですか?何をするためですか?
通常は屋外で舗装されている場所を歩くためでしょう。中には山登りをするためとかランニングをするためとか海に行くためというところでしょう。中にはこの時期防寒のためにボアがついてモコモコしている靴を選ばれるのではないでしょうか。
私は靴は作れませんが、靴には靴職人やメーカーの思いが詰まっていると思っていて、正しく履くととても気持ちが良いものです。
靴を履く目的は、
①足を怪我しないため
②足元のお洒落
③足本来の機能を発揮する為
など他にもたくさんあります。そのためにも靴を作る職人が良しとした靴の目的を正しく使えるように選ぶ際には時間をかけたいものです。
「足を靴に合わせるのではなく、靴を足に合わせるように」
そのために靴には紐のついた物が多いのです。決して飾りではありません。人の足の形は千差万別で違いますし、個々の足でも1日のうちで足の形や大きさ幅高さも変わります。
毎回靴の紐を結んだり、解いたりすることが面倒なのは日本人なら仕方ないと分かっていますし、両手で物を持っていながら靴をきちんと履け!なんて面倒だ!とお思いの方も多いでしょう。
でも習慣は身につきます。1ヶ月も頑張ればきちんと履く癖がつき、紐を結ばないと気持ち悪くなってくることでしょう。しかも手を使わずに履いたり脱いだりすることと、きちんと紐を結んだり解いたりするのに、かかる時間は実はそれほど差がありません。
(スマホ片手に玄関で踵どおしを擦り合わせながら脱ぐ・・・ そして踵を踏む・・・)とか。→踵の大切な芯が潰れるー!
その時々で靴を足に合わせられるようにしていければ、その靴が大好きになるのではないでしょうか?
当店ではそのような靴に関するアドバイスも行っています。きちんと足の大きさを計測し足の形をそれぞれのお客様がご理解いただくことが良いかと思いますので、よろしくお願いします。