私は不良と呼ばれる生徒になっていた
髪をブリーチで金髪にしてみたり
ピアスも開けた

安全ピンでそのまま耳たぶにさした
冷やす人もいたけど
私はそのまま
マキロンで消毒しただけ
最初は冷や汗が出るほど痛かった

何かイヤな事があるたび
私はピアスを開けた

2個3個と気がついたら7個開けていた
左に4個、右に3個

ピアスを開けるたびに
自分自身が変わった気がしたのだ

母親も父親も何も言わない

私どころじゃなかったのだ

母親とおじさんの事がバレて
家の中はめちゃくちゃだった

本当は帰りたくなかったが
弟達が心配で毎日帰った
ご飯を食べさせ風呂に入れて一緒に寝た

離婚するだの、やり直すだの
毎日バカみたいに同じ話し合い
何日揉めたかは知らない

いつものように家に帰ると
母親がいない

弟達が遊んでいる

私はあの時と同じ空気に気がついた
私と弟を保育園に迎えに来なかった
あの時と同じ空気

台所にメモ用紙があった


「出ていきます」と小さく書かれた紙が
玉ねぎの下に挟んであった