インバウンド業務で、とあるソフトの操作説明をしている。PCに慣れた人にとっては朝飯前な操作案内なんだけど、わからない人にはわからないわけで。高齢者を中心に問い合わせがくる。
推定40歳のおじさまからの問い合わせも簡単な内容だった。簡単モードの画面を通常モードに切り替えてやれば解決できる内容だ。
おじさまは冷静に操作をしている。
「これをこうすればいいんだね」
「このボタンを押して、画面を切り替えてください」と僕は案内する。
その直後、
「あはああああああん！間違ったところ押しちゃったみたいあいいい！どぉしたらいいのぉぉおおおおおおぉ！うわあはあああああん」
絶句した。冷静だったおじさまが突然お姉言葉で喚きはじめたからだ。
まるで子供の様。昔の僕がそうだった。想定外のことが起きるとパニックになり喚き泣く。ドミノを間違って倒してしまった時に号泣したことを思い出した。
「大丈夫ですよ」とおじさまを安心させると、徐々に落ち着きを取り戻してきた。最終的には「この要領でやればいいんですね。ありがとうございました」と紳士な受け答え。
なんなんだこのギャップは。同一人物とは思えない。2014年度、電話越しでの面白会話ランキング堂々のNo.1。
「いい年して」なんて言葉をよく聞くけれど、年ってカンケーないよね。何かにチャレンジするのに年齢がカンケーないのと一緒で、成長にだって年齢はカンケーない。
おいらが想定外のことに対して泣き喚かなくなったのが、たまたま若い内だったってだけで。死ぬ間際まで泣き喚く人もいるだろう。
人を殺しちゃいけないってことを、僕は幸運にも若い内に学ぶことができた。それを学ぶ機会を得られなかった人たちが刑務所に入っているのだ。
すべては運。
自分から学ぶ姿勢を持つのが当たり前って意見もあるだろう。だけど学ぶ姿勢を得られない環境にいた人間もいるわけで。
結局すべては運なのだ。
まわりがどんな環境であったか。
たったそれだけのことなのだ。
ではでは、アイラブユーぜよ！ζ(￣l_￣ §ζ
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