N口先生。〜カフカ〜 | マジシャン♠︎もやしくん公式ブログ『モヤシライフハック!』

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札幌のプロマジシャンもやしくん。
2021年夏、マジックバーミラクルオープン!!

N口先生は、高校で英語を教えてくれた。


英単語やフレーズの覚え方は非常に参考になった。


ノートを目一杯に使い、単語ごとに枠で囲んだりするという極めて単純なやり方だ。


英作文の添削も素晴らしく、いろいろとお世話になった。


それから、イギリス人みたいな顔立ちが印象的だった。


先生自身も、よく間違われると言っていた。


紛れもない日本人なのだが。


目鼻立ちが、僕の崇拝するMr.ビーンに似ているなぁと、こっそり思っていた。


3年間使ったハンガーみたいに曲がった口と特徴的な喋り方も、僕の記憶にハッキリと残っている。


ところで、先生のとある話を最近ふと思い出したので書かせてもらう。(この記事を書くきっかけとなった)


先生「自分探しの旅なんて意味ないからね。旅先のどこかに自分がいるわけじゃないんだから。留年したり卒業後にふらついたりして時間使わないで、すぐに就職した方が幸せになれるんだよ。」


僕は、その通りだと思った。


自分は自分の中にあるんだから、そのままで良いと。


しかし今、僕はそう思わない。


自分探しの旅をする意味は大いにある!


旅自体に意味があるのではなく、自分自身と真摯に向き合い、自分を見つめ直すことに意味がある。


特に、これまでの人生に休憩所がなかった人にとっては。


もちろん、一年二年の長旅をしても、自分を理解しきれないかもしれない。(先生はこうなることを心配していたのかもとも思う)


先に言ったように、旅である必要は全くなく、自分と自分が二人きりでいる時間があれば良い。


僕は昨年の12月から休学し、約3ヶ月間で自分と自分が完全に重なった。


休学しようと決意したのは、当時心の奥に隠れていた自分の必死の叫び、つまり本能的なものだったのだろう。(村上春樹『海辺のカフカ』に出てくるカラスと呼ばれる少年と同じものだと思う)


旅に出てからゴールに達するまでの3ヶ月間は、僕の生涯で最も濃いものであるはずだ。


あっと言う間であったし、長いものでもあった。


村上春樹さんの『海辺のカフカ』は、僕が旅をする直前によんだ小説だ。


それは無意識に僕を送り出していたのかもしれない。


旅から帰ってきた今、もう一度じっくりと読んでみたい。


N口先生もカフカも、僕の人生には欠かせないものであった。


ありがとう。


そして、これからもよろしく。




ではすのう。


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