一昨日愛弟子のお母様がご逝去された。
最近かけていた車のCDカルロス・ピニャーナのギターをバッハのフランス組曲に入れ替えて一時間程の葬儀場の通夜に、向う。
告別式でお母様と最後のお別れをさせて頂いた。
私が以前住んでいた北広島に越して来て、六歳から始めたお箏をこれからも続けたいと、10歳の時お母様と一緒に私の家を訪ねて来られた日の事が今もありありと目に浮かぶ。
芸事はご家族の協力なしには成し得ないもの。本当に熱心なご両親の元めきめきと成長していかれた。二年前リサイタルをお母様に見せてあげることが出来た。
ご逝去の知らせを受けてからは睡眠不足に陥ったり、車を運転している二日間の約4時間在りし日のお姿、愛弟子の演奏をいつも見守っていたお姿など想い出したり。
また普段忙しくあわただしく過ぎてゆく日々を、一歩ひいて色々な事を考えさせられる時間を、愛弟子のお母様が下さったように思います。
これからもお嬢様の事をお見守り下さいとお祈りした。
合掌