三年前会津の友人に会いに行った時、二人で東山温泉の老舗旅館で国の文化財にも指定されている「向瀧
」に泊まりました。その時の夕食の中の一品に「こづゆ」という会津地方の郷土料理が出てまいりました。
とても具だくさんでお上品なお味なので友人に「珍しくておいしいわね」と言いましたら「これが?」という返事。その土地の人にとっては当たり前のお料理なのでしょうね。
今は何でも調べることが出来ますので早速家に帰ってから作りました。簡単で栄養満点で気に入っております。
こづゆの一番の特徴としてお出汁として干し貝柱をふんだんに使うことなのです。また具は7種類で、それ以上でもそれ以下でもいけないそうです。人参、里芋、糸こんにゃく、ぎんなん、豆麩、きくらげ、干し貝柱の7種類です。具もお上品に1センチ位に揃えます。
もともとは武家料理ですが、現在はお正月、結婚式、節句などおめでたいときに必ず作るそうです。
今年のお正月は風邪をひいて作れませんでしたので、今日ようやく作りました。
お椀は「こづゆ」専用の「手塩皿」といってとても浅いお椀を使いますが我が家にはありませんので、普通のお椀を代用しています。