みなさんこんにちは
個別指導塾の先生です。
今日は個別指導塾、特に全国展開型個別指導塾の講師について簡単に紹介します。
皆様の塾選びの参考にしてください。
基本的に全国展開型の個別指導塾は
社員が1名→教室長
講師が複数名→大学生のアルバイト(学生には限りませんがメインは大学生)
という基本設計になっております。
研修では、それを隠す必要がないと言われてます。
隠すのではなく、「きちんと採用を行い、しっかりと研修をしたうえで学生講師を使っている」旨を伝える事になっています。
生徒さんの主なターゲットは、高校入試を目指す中学生の皆さんになります。(メインはそうですが教室により異なります)
おそらく2割が小学生、6割が中学生、2割が高校生 という構成がスタンダードくらいかなと予想します。
※うちは高校生が6割になるので、やはり教室ごとに特色は出ます。
平均的に在籍生徒数は50名程度。小学生が8~9名、中学生が32~34名、高校生が8~9名くらいの構成が多いのかなとも思っています。
個別指導なのに映像授業も受講できる教室があると思いますが、その映像授業は高校入試向けではなく、主に大学入試向けになります。
個別指導塾なのに、なぜ大学受験生向けの映像授業があるのか、理由は分かりますか?
理由はあえて言いませんので推測してみて下さい。
自分の教室は200名を超える生徒さんに通っていただいていたこともありますが、そこまでいくと全国の上位1%以内に入る大きな教室になってきます。
一般的に生徒さんが100名在籍していると大きな教室で教室長の他に社員講師がいたり、教室長が2名だったりすることもあるかと思います。
たとえばここらへんの個別指導塾であれば
主に群馬大学、前橋工科大学、文教大学、獨協大学、白鷗大学 あたりの大学生の講師が多いです。(栃木の県南です)
※都内なら早慶レベルの講師もゴロゴロいるかもしれませんので事情は全然違うと思います。
都内の有名大学を卒業し、教員採用試験に合格するまでの間、塾で働きたいみたいな方が来てくれた時は、非常にありがたいです。
私個人の意見ですが、自分が大学生講師を採用するなら、自分の教え子で、賢くて信頼できる子限定にしたいです。
大学生に対しては厳しく基準を設けているので、結果的に私の教室から大学生講師は一人もいなくなりました。
その代わり、大学合格実績、英検合格実績は全国TOPクラスの教室として毎年表彰を受けているので、
やっぱり社会人講師を採用している差が顕著に出ているなぁと思っています。
教室が大きくなってくると多少なりとも利益が出てきますので、指導専門のプロ社員講師を置けるようになってきます。
それまでは教室長1名社員体制で頑張るしかありません。
私が以前、隣の市で教室長としてデビューしたときには、社員は私一人だけのスタートで、講師もいませんから、チラシで講師を募集し、最初に文教大学の大学生、獨協大学の大学生が来てくれました。
文教の学生さんは教員志望だったのでまじめにやってくれて良かったですし
獨協の学生さんも外国語学部でTOEIC800程度持っていました。
ただ、その先生方以外にもたくさんの講師がきてくれたものの、
頻繁に休む、当日休む、すぐ辞める。みたいな講師がたくさん来て大変でした。
採用時の面談だけでは全然見極められないんですよね。
大学生講師の先生方からすれば「大学のテストなんだから仕方がないだろう」「サークルの合宿なのだから仕方がないだろう」っていう感覚なのでしょうけど、教室長の自分からすれば「生徒、保護者から見たら、そんなの関係ない」って思っています。
自分自身が大学のテストでバイトを休むような大学生ではなかったし、それでも4年間で大学卒業してますし、いちいち休む大学生の気持ちが最後まで理解できませんでした。
だから採用しなくなってしまったんでしょうね。
教室長を始めて最初の1年が終わって残ってくれた講師は、結局ベテラン講師になってましたね。
教室長1年目はそんな感じでした。
たぶん「わかるわかる」って言っている教室長の皆さん、めちゃくちゃ多いんじゃないですかね笑
実際に子供を持つ親の視点で見ると、テストのたびに休む、サークルの飲み会で休む大学生講師はありえないですけど、大学生には大学生の言い分があるので、なんとも言えません。
学生の側からすれば、単なるバイト。
こっちからするとガチでやっている。
このズレが双方にストレスを与えることになるのだと思います。
就職準備で忙しくなるので1月で辞めさせてくださいとか言う大学生講師もいましたね。。。
こっちからすると、ありえない、非常識極まりないと思うのですが
大学生講師からすると、バイトなのだから自由にやめていいと思うんでしょうね。
入試直前に講師に辞められた生徒は本当に悲惨ですよね。
採用時に年度末までは何があっても続けて欲しいけど大丈夫かと確認をし、誓約書まで書かせてもダメです。
大学生講師には大学生講師の言い分があるので、もうどうしようもないです。
法的に拘束力があるわけではないですからね。
そんな講師には最初から来て欲しくなかったなと思っても、後の祭りですからね。
社会人になってからも、自分の都合でいきなりやめて会社に迷惑をかけるような事がなければいいなと思います。
塾探しをしている生徒さんにアドバイスですが、面談の時に「大学生講師は当てないでください」とか「社会人の講師に担当していただけますか?」とか言ってみると良いかもしれません。
大学生講師が全部悪いとは言いませんけど、当たり外れが大きすぎるのがリアルだと思います。
ポケモンでレアカードを引き当てる感覚ですね。
ただ、だからといって教室長に見てもらえば安全なのかと言えば、そうとも言えません。
以前、どこかで書いたかもしれませんが
勉強、指導が大好きなバリバリの塾講師タイプの教室長は全体のやはり2割程度。
8割はどちらかというと営業マンです。他業種から来た方も少なくありません。
大学生だからダメ、教室長だから良い
という風に明確に区分が出来ないのが難しいところですね。
ただ責任感が強い分、教室長の方がいいのかなって思います。
教室長は直接お父様お母様と会話をしているので、その分、責任感は強いですし、教室を守らなければいけませんので必死です。
損益分岐点ギリギリの教室なんて山のようにありますからね。
赤字教室だってたくさんあります。
ほんとしっかりやらなければ教室が潰れちゃいますからね。
実際に同僚の教室が閉鎖になってしまった事もあります。
教室長の方が責任感が強いというメリットが強いですが、基礎学力と言う面では大学生講師に劣る教室長の方が多いと思います。
受験から離れている時間が大学生より長いわけですから、今これをご覧になられている多くのお父様、お母様と一緒です。
おそらく大学受験生当時の方が勉強面では優秀でしたよね?英単語や公式をしっかり覚えていたことと思います。教室長も同じです。
一部の真面目にがりがり勉強をしている一部の教室長を除いて、大学生アルバイトの学力に頼るしかないのがリアルです。
逆にまじめに受験勉強に熱中している教室長は強いですよ。
大学受験生の時の学力とは次元が違くなってます。
私自身、英検1級ですし、英検準1級なら余裕で何連続でも合格できますし、実際に最後に受験したときは途中で帰ってしまいましたけど合格してました。
ただ、少ないですね、そういう教室長は。本当に少ない。
個別指導でそういう教室長をうまく見つけられたら圧倒的に有利でしょう。
英検1級、医学部や旧帝受験を毎年担当している講師に教わっても
大学生アルバイトに教わっても同じ看板の塾なら授業料は同じですからね。
塾によってはプロ割り増しで、倍の料金になるところもあります。
もし生徒さんが早慶旧帝レベルを目指すのであれば、まじめな大学生講師では学力的に不十分になってきますので、教室長などの社員に頼る以外はありません。
そこで教室長が出てくるようであれば、そこの教室はたぶん大丈夫だと思いますが、それでも大学生が出てきた場合は「その大学生が教室内最強学力」だと思われますので、危険だと思います。
ただ、教室長が単語テストを答えを見ながら〇付けしていたり、英語の和訳を見ながら授業をしていたり、数学の解説を読み上げるような授業をしていたら、たぶん誰もいなくてしぶしぶ自分でやらざるを得なくなっただけですので、早めに塾を替えることをお勧めいたします。
教室長なのに英検準1級で一次試験不合格になってしまい、その学力で大学受験生に指導をしてしまっている現実もあるようですから気を付けてください。
実際、難しいですよね、見抜くのも。
どうにか教室間の違いを見抜こうと思って、ホームページを見ても、どこの教室も合格実績が派手で、どこまで本当か分からないですし。
【昨年の実績】と堂々と書いてあるのに、過去10年の合格実績を合算させて紹介しているページも検索すれば出てきますし
判別は難しいですね。。。
おそらくこれをご覧になっている保護者の方、全国いろんなところから見てくれているのかもしれませんが
個別指導塾にお子さんを通わせていたとしたら
講師がコロコロ変わってませんか?
コロコロ変わる理由は上に書いてある通りです。
教室長は真面目にやろうと思って、良い先生を選んだつもりでも
学生アルバイト講師だと、突然辞めたりするんです。
突然休んだりするんです。
社会人ならめったに起こりえないけど、学生アルバイトだと起こってしまうんです。
知り合いの教室長の教室では、夏期講習に突然講師が来なくて、携帯に電話したら「今、ディズニーランドにいます」
で、翌日はぬけぬけとおみやげを買って教室に来たそうです。
普通の社会人の感覚では考えられないし、一発でクビが飛びますけど、こういう事も起こります。
みんながみんなそういう講師ではないですよ。
そういう外れを引くリスクがあるという事です。
保護者の方も怒るでしょうけど、当然、私たち教室長もめちゃくちゃ怒ります。
学生講師にはめっちゃ怒って、生徒たち、保護者には、ひたすら謝ります。
体調不良だと言って説明するしかないですよね。
そのくせ講師本人は悪いという自覚がないので、めっちゃ元気に次の日に来ますから汗
しっかり日焼けしてますからね滝汗
教室長の側はガチで冷や汗です。
ただ、めっちゃあたりの先生もいますからね、大学生講師でもガチでやってくれる超優秀な講師はいます。
YOUTUBEでも優秀な大学生講師は多いですからね、そんな先生に出会えると良いですね。
私自身も最初は大学生家庭教師のアルバイトからスタートしました。
私は大学生アルバイトでしたけど、ガチでしたよ。
教室長経験者目線で見る大学生アルバイト講師について語ってみました。
参考になれば何よりです。
ちなみに、自分にこだわりがあるため、うちの塾には大学生講師が1名も在籍しておりません。
みんな教師経験者、塾講師経験者など社会人講師で教室を固めています。
それだけでは講師数が足りないから、
私が教室長なのにフルで授業に入っているんです。
ではまた!
※今日のブログは事実ではなく私個人の強い主観によって書かれています。私個人的な好みで、自分の子供を大学生には指導をされたくないと思っているので、このような内容になっております。個人的な見方でしかありませんので参考程度にとどめてください。
共通テスト英語であれば fact ではなく opinion です。