現役の医師でありながら、

目には見えない世界の本を出版し、

そういったテーマで講演会等もされている方がいるらしい。

1か月前ほど前だったか、

友人のみのりんから、長堀先生のお名前を教えて貰い、

間もなくこの本を手にした。

 

長堀先生は、私よりも少しだけ年上の方だが、

育った時代はほぼ同じと言ってもよいと思う。

子供の頃に、オカルトと呼ばれたテレビ番組等が競って作られ、
学生時代には雑誌「ムー」が創刊された世代。

 

そして、私達の親は、戦争を体験しているからこそ、

逆にそういったものを信じない、

積極的に拒絶する人もいるという、

神も仏もあるもんかを目の当たりにした世代である。

でありながら、

風習としてほとんど習慣化されていたものかもしれないが、

身近な神仏に対しては、比較的敬虔。

 

そんな世代に育てられ、現代医療の最前線で、

日々人間の生死に関わってこられた方が、辿り着いた境地。

そんなところにも興味があった。

 

半身浴の間に読み進めていたので、

なかなか終わらなかったが、ようやく読了。

 

便宜上「目には見えない世界」と書いたが、

単純に現在で言えば、スピリチュアル、

私達の育った時代で言えば、オカルト、

そういうことばかりではなく、

日本人の心やそれを培ってきた歴史について多く言及してあった。

 

以前、日本における翡翠の歴史を調べていた時、

どう考えても、縄文時代に

ロシア、シベリア近辺との交流がないと

説明がつかないという事実にぶつかったことがある。

 

翡翠は硬度こそ水晶より多少低いものの、

緻密な結晶が複雑に入り組んだ構造をしているため、

粘性、靭性が高く、非常に硬い石のひとつである。

金属のなかった時代、そこにきれいで小さな穴を開けるのは、

至難の技だったはずなのだ。

 

だが、出土した翡翠には、きれいに小さな穴が開いている。

これは黒曜石や水晶の小さな粒を研磨剤として、

硬い木の棒等を使い、穴を開けたものであるらしい。
そしてその技術は、シベリア近辺から入ってきたものだという。

 

更に、勾玉が弥生時代に出現する以前の、

大珠という形の出土分布を見ると、

縄文時代、翡翠は、産地の新潟から日本海を使った海路で

北九州、青森、北海道まで運ばれたようなのだが、

これには、どうやら海路専門の

商人のような組織の存在があったのではないかという説も出てきた。

 

もうひとつ広げると、大珠は出土数が非常に少ないが、

北九州から関東、青森、北海道まで、広い範囲に分布しているにもかかわらず、

中国四国近畿地方からは、ただのひとつも出土してはいない。

これにより、当時の日本には、2つの大きな文化圏があったのではないかと、

そんな推察も、当時引っ張り上げていた。

 

どうやら縄文人は、

イメージ以上にアクティプで、文化も発達しており、

海外も含め各地との交流も盛んだったのではと驚いていたのだったが。

 

長堀先生のいわれる、渡来人の海人族。

日本国内におけるの文化圏の違い。

縄文人と弥生人は、そもそも人種が違うのではないかという説。

島国である日本は、縄文の昔から、

実は決して海に閉ざされた島国などではなかったという話。

 

それらで、翡翠の時のさまざまが全て氷解してしまった。

 

もしかすると、いわゆる「トンデモ本」と

揶揄する向きもあるかもしれない。

だが、翡翠の時の疑問や推測は、

長堀先生の説を「そうである」と考えると、

全て納得がいくのだから仕方がない。

 

私にとっては、そういった意味でも非常に興味深く面白かった。

それから、先生は本の中で何度か

栗本慎一郎氏の本を引用しておられた。

バブル世代には懐かしい名前ではないかと思う。
「新人類」という言葉を作ったべらんめえ調の経済人類学の先生。

 

その栗本先生が、歴史の本を書かれていたのだった。

実は半年ほど前に、たまたま見つけて、

「栗本慎一郎が後世に贈る最後の一冊」という帯のコピーに目が留まり、

購入していたものの、まだ読んでいなかった本。
「栗本慎一郎の全世界史」

 

ああ、次はこれだったのか。

既に用意されていた、その采配に舌を巻きつつ

読み始めて、つい噴き出した。

 

文章というのは、これほどまでに「人」が出るものなのか。

長堀先生も栗本先生も、勿論直接は存じ上げないし、

立て続けに読んだせいもあるだろうが。

 

栗本先生に至っては、あの声で、文章が頭に入ってくる。

これから数日のお風呂読書は、ちょっとニギヤカなことになりそうだ。

 

 

てな訳で、私もたまにはちょっと

真面目な文体にしてみたワケですよ、ええ(^m^)

堅くて読みにくかったら、ごめぇんっ(笑)

 

 

 

こちらも、昨日に引き続きのルチル、
スモーキールチルクオーツのスフィア写真。
できれば今日、アップ予定です。

ちなみに、こちらもそこそこいいお値段しますが、

先日のルチルのほうがね、さすがに、お高いよぅ。

 

 

 

トライアングル寄り合いリーディングセッション

日 時 3月11日(日)13時~17時(入れ替え制)
    
13時~14時(3名 満席)
    14時~15時(3名 満席)
    15時~16時(3名 満席)
    16時~17時(3名 残1)
場 所 都内渋谷区←前回港区と書きましたが渋谷区でしたm(_ _)m
参加費 6000円

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毎時3名の募集です。
お申し込みの際は、ご希望の時間をご選択ください。
それぞれ15分ずつ、3人のリーディングを受けて頂きます。
入れ替え制となりますので、時間に遅れられましても振り替えはききませんこと、
ご了承ください。

お申し込みの際に、下記2点をご記入頂きます。
◆タロー・デ・パリ アルカナホイールセッションで、
 バースイヤー、トランジットイヤーを予め算出するための生年月日。
◆強みをリーディングするため、苦も無く簡単にできてしまうこと。