『陽炎』
炎上した妖艶の灼熱の波の波動は赤道すら燃やすのに 私は其の鱗粉すら薄明るい曇天に葬られる

水流るるは歪んだ真円の回転をしぶき飛ばしながら速まらせ 一つの雫はそれらを全て白紙に戻しまっさらな沈黙を守る

求めるものは此処に無く 道々火花を散らしそこかしこに散らばり遭遇すれば尚眼が凝固し 脳波の執着を凝縮させる

現実に日々心象は根腐れし体内は悲鳴をあげ非現実に心感を投影させ集う水鳥り尚美しき 本当とは此処ぞとこうべを垂れる

『寝そべる子供蟻と戯れ』
『犬は我先にと飼い主を引っ張り』
『季節忘れた花は咲き乱れ』

無情かな 私はいづこへ往けば良い 空を切る風は冷たく暑い魚は虚しく箱に入り静寂など無関心で世界の隅にて嘆いている

誠と真相はまだらに成り感情は瞼の裏で息をし 終演は解らずとも願いつつ 此の世の最期を静かに伝える

言葉は風花にてみじんに吹き荒れ 心と心は何処へ行く カゲロウの命より儚く純粋な欠片 私は狂喜乱舞する我が身に涙し

避難を強いられ水を吸い込み其でも尚私は生きるのか 黒い煙に巻かれても尚生きるのか
心感静かに延命し私に着色する

あぁ 懺悔する私を救いたまえ