生きる力の土台は、「自立活動」にあります
――情緒の安定と行動の調整がとても大切です――
渡辺 信一郎(特別支援教育コーディネーター・大分県立中央支援学校)
特別支援教育には、お子さんが将来、自分らしく生きていくための「生きる力」を育てる大切な活動があります。それが「自立活動」です。特に、気持ちが安定して、自分の行動をうまくコントロールできるようになることは、すべての学びや生活の土台になります。これができるようになると、お子さんは安心して学校生活を送り、自信をもって毎日を過ごせるようになります。
特別支援学校の特別支援教育コーディネーターは、学校の中で支援のしくみを整えたり、先生方と一緒に教え方を工夫したりしています。また、地域の小学校や中学校にも出向いて、そこに通うお子さん一人ひとりに合った支援の方法を提案し、先生方と連携してサポートを行っています。
そして、先生方自身の学びも大切にしています。教え方の研修や勉強会を開き、みんなで学び合いながら、お子さんたちにとってよりよい教育を目指しています。今、学校では「インクルーシブ教育」が進められています。これは、障がいのある子もない子も、同じ教室で一緒に学び、互いに理解し合いながら成長していく教育です。こうした取り組みがうまくいくように、私たちコーディネーターが中心となって、地域の学校や先生たちと力を合わせています。
お子さんの可能性は、無限です。どの子も、自分らしく、安心して学び、生活できる場をつくっていくことが、私たちの願いです。保護者の皆さまとも手を取り合いながら、お子さんの「生きる力」を一緒に育てていけたらと思っています。生きる力の元は、特別支援教育の「自立活動」にあります。特に、情緒の安定と行動の調整が大事です。