10天体12サイン(および3モダリティ4エレメント)、アスペクト理論が終わりました。

(個々のアスペクトの詳細=天体×天体の組合せと象意についてはまた別途書く予定です)

 

 

西洋占星術の基礎論のうちで残っているのはハウス理論です。

あと支配星(ルーラー)についてもまだきちんと書いていませんね。

 

読者の皆様はここまでの記事をきちんと理解されているでしょうか?

 

天体、サイン、ハウス、アスペクトという4つの基礎理論が分かっていないと

資質や性格、適職、恋愛結婚、相性判断、未来予測といった中級以降の内容を

正しく理解することができません。何事も基礎からの積上げ(土台)が大事なのです。

 

さて、今回は「そもそもハウスって何なのさ?」というカラクリのお話です。

さらに言えば、サインとハウスは働きや役割がどのように違うのか?ということです。

 

 

ネイタル図を見れば、外側の円周は12サイン(黄道)を示しています。

それに対して、内側の部分は12ハウスに仕切られているわけです。

 

つまり、1枚のホロスコープ(平面図)の中に

外部の円周(サイン)内部の円周(ハウス)という

性質が異なる2種類の円周がハイブリッドされている構造になっているのです。

 

 

「外周」を構成している「ゾディアック」(黄道12宮)の12サイン

1年をかけて太陽が通っていく公転軌道であり、四季の変化を表します。

(牡羊座が春分点、蟹座で夏至、天秤座で秋分点、山羊座が冬至ですね。

ちなみに、太陽の移動速度は 夏の期間はやや遅くなり、冬場はやや速くなります。)

 

これは地上世界とは関係がなく、天上の世界だけで完結しているお話です。

天空において1年をかけて太陽が通っていく専用の通路(王の道)です。

 

この黄道上の12区画が「サイン」で、そのどこに入居しているかによって

そこに入る惑星が帯びる性質や色づけが変わってくる

あるサインと別のサインにある天体間では「アスペクト」が発生する

というのがサインやアスペクトの理論です。これらは全て天の世界でのお話です。

 

 

それに対して、ホロスコープ内部にある12ハウスの分割というのは

斜めに輪切りになっている黄道帯を、地上のある地点から眺めながら

 

太陽の上昇点(東の地平線)南中点(天頂)下降点(西の地平線)北中点(天底)

という東西南北の起点となるポイントを定めて、空間を12分割したエリアです。

 

 

ですから、こちらの方は、天空の世界の話なのではなく

あくまでも、地上のある1地点から捉えた「地上の視点」です。

だからこそ、ハウスが意味するのは、地上の具体的な物事の領域なのです。

 

あるサインに入っていて、あるアスペクトを持っている天体が

地上のどのハウスに降りてくるのかによって、その天体の作用が

どの領域や分野や事象のなかに現れてくるのかを表示するのがハウスの機能です。

 

という抽象的なお話をしても、おそらく大多数の読者にはよく分からないでしょう(笑)

なので、具体的なケースを見ることで、ハウスの構造と作用を体感してみましょう。

 

◆ 出生時刻が変われば ハウス配置が大きく変わる!

 

同じ日(1/29)に生まれた人で、出生時刻が異なる4枚のホロスコープを分析しましょう。

明け方、正午ごろ、夕暮れ、深夜 で どのようにハウス配置が違ってくるでしょうか?

 

ちょうどこの日付の星の配置は半球だけに偏っていますので説明に好都合です。

 

 

明け方に生まれた場合は

太陽の位置は 東の地平線(上昇点=アセンダント)あたりにありますね。

この人の場合、全ての天体が「東半球」に偏っています。(1・2・3・10・11・12ハウス)

 

東半球に天体が偏る場合は、他人の立場や意見を全く考慮しない

自分の考えや思いだけで突っ走る傾向が強くなります。

東側のASC=第1ハウスでは「自分軸」「能動性」が強調されます

 

 

この出生図のように、第1ハウスに太陽がある人は、

基本的に他人の話は聞かず、糸が切れた凧のように気儘に行動します。

第1ハウスにある天体は「三つ子の魂 百まで」の修正しにくい先天的性格を示します。

 

 

さて、では正午頃に生まれた人ではどうでしょうか?

今度は太陽はMC(南中点=天頂)あたりにやってきます。

 

注意してほしいのは、先ほどと個々の天体の位置はほとんど変わっていません

月が22度から25度に動いただけで、他の9つの天体はほぼ同じ度数にあります。

つまり、出生時刻が変わっただけでは、天体の相対的な位置関係はほぼ変わりません。

 

しかし、地上から見た区分である「どのハウスに入るか?」が全く違ってしまうのです。

 

このように、多くの天体が南半球に偏っていて(南半球は 7・8・9・10・11・12ハウスです)

太陽が10ハウスにあり、MC付近に天体が多く集まっているタイプの人は

社会生活がとにかく華やかになります。

 

天頂=MCは、そのチャートで最も太陽が高く昇って輝きの頂点を極めるポイントです。

正午の太陽光線が明るく燦燦と降り注ぐわけですから

大衆からの評価や、社会におけるスポットライトや称賛を浴びて

目立つ公的ポジションで活躍し、脚光を浴びる生き方を求めるのです。

 

社会・会社・仕事のために人生の大半の時間を過ごすことで充実感を感じます。

逆に言えば、北半球が空っぽなので、プライベートな個人生活は空疎になります。

仕事がoffになり長期休暇になると、何をしたらいいのか分からなくなるタイプです。

別の言い方をすると、きわめて外向的なキャラです。

 

 

 

さて、夕方ごろの出生時刻ではどうでしょうか?

月は25度から28度まで進みました。もうすぐ魚座から牡羊座に入りますね。

太陽は西の地平線=下降点(ディセンダント)にあります。

 

この出生時刻では、MCにある天王星を除くすべての天体が

西半球(4・5・6・7・8・9ハウス)に集中して偏っています。

 

 

DSC=第7ハウスは、他者(相手)、対人関係、パートナーを示す領域です。

そこに太陽やその他の天体が集中する人は、受け身的で、他人に合わせる人です。

「他者軸」で「受動的」に生きようとします。

 

明け方生まれの東半球に天体集中していた人とは真逆になります。

自分はこう思う、自分が決断して断行して何かをするという能動性が欠落して

周囲の人がそう言ったから、他人にそう求められたからそうする、という生き方になります。

 

この人は、自分があまり無い、自我や能動性が不明確なタイプなので

常に周囲の目や他者の意見を気にして左右されやすく

他者との「社交関係」が人生における中心テーマになってきます。

 

 

さらに、深夜生まれだとどうなるでしょうか?

月は魚座28度から進んで、ついに牡羊座1度にサイン自体が変わりました。

 

月は性格を決める「3大感受点」の1つなので、魚座と牡羊座では全く変わってきます。

その他の天体では、太陽、水星、金星が明け方と比べて約1度ほど進んでいます。

 

天体の配置では、太陽は北中点=ICのあたりに沈んでいます。

真夜中ですから、昼間の天頂=MCの反対側に来ます。

北半球(1~6ハウス)に、天王星以外の天体がすべて入っています。

 

北半球集中型は、社会における「地位や肩書」にはあまり関心がありません。

人からどう社会的に評価されようがされまいがあまり気に留めないし

社会活動に重点を置くよりも、マイホーム生活や自分の趣味に時間を費やす人です。

 

別の言い方をすると、きわめて内向的なキャラです。

あまり好んで外に出て行って、多くの人の注目を集めたいとは思わない人です。

 

というふうに、同じ1日にも関わらず、出生時刻が変わるだけで

天体がどのハウスに配置されるかが全く違ってくることがお分かり頂けたでしょうか?

 

月以外の天体の相対的な関係(度数)は大きく変わりませんが

ハウス配置が変わることで、その人がどんな生活スタイルを好み

どの領域で自己表現して生きていこうとするのか?

がまったく天と地ほども変わってくるのです。

 

さらに、ASCや月のサインが違ってくると、基本的なキャラクターにも違いが生じます。

このように、西洋占星術は「出生時刻」に大きなウエイト(個人差)を置いています。

個人差やオリジナリティが端的に表れるのが「出生時刻の違い」なのです。

 

このあたりが、出生時刻をあまり重視せず、日付(月と日の関係)だけに注目する

東洋占(四柱推命)とは大きく違っている点でしょう。

(なので、私は出生時刻が不明ならば、四柱推命に重きを置きますが

正確な出生時刻が分かるならばホロスコープに重きを置いて鑑定します)

 

ホロスコープの語源は「東の空」という意味で、出生時刻のASC(上昇宮)を指しています。

 

古代ギリシャ人たちは、個々人の運命の具体的違いを産み出すのは、

「生まれた時刻」の違いである、と考えていたことになります。

サインの3区分(モダリティ)をふまえて90度スクエアの作用を考えていきましょう。

 

3つ離れた90度の位置関係になるサイン同士は

「活動宮」「不動宮」「柔軟宮」というモダリティ(3区分)が同じです。

 

 

同じような行動パターンでアクションしようとするが

属するエレメントの折り合いが悪いために同時に両立することが難しく

葛藤や困難を経験して、横やりを入れられる関係が90度スクエアです。

 

「行動パターンは同じ」にも関わらず

関心を向ける対象や方向性が大きくズレるという関係性です。

 

例えば、蟹座と天秤座で 90度スクエアがある場合は

「活動宮」という点では同じなので、今すぐに行動しよう

自分からアクションを率先して起こそう、という行動パターンは同じです。

 

しかし、一方の蟹座は「水サイン」なので「気持ちレベルの深い共感」が最優先されます

蟹座は狭い範囲内の少数名とだけ家族的な共感を温めたいという閉鎖性を持っています。

 

どころが、一方の天秤座は「風サイン」で情報交換というライトな付き合いしか望みません。

天秤座は「不特定多数の他者」と誰でも開けっぴろげに付き合える開放型です。

 

結果として、この2つの方向性はそう簡単には両立しません

 

「あちらを立てれば、こちらが立たず」という両立不能性に葛藤しやすいのです。

これが90度スクエアが不調和座相(ハードなアスペクト)と言われる理由です。

 

うまく2つの方向性を両立したり、折り合いを付けて「統合」していくには

最初は困難や葛藤が伴います。努力とチャレンジが必要となるのです。

 

 

180度オポジション「対向するハウスやサイン」にもともと「相補性」があり

 

エレメントの関係で見ても、火と風、地と水という もともとの親和性が高い

60度セクスタイルと同じような4元素の組合せになっています。

 

なので、オポジションはハードアスペクトの中では比較的「統合」しやすいのです。

 

それに対して、90度スクエアでは、4元素の関係は

火と水、風と地火と地、風と水、とあまり親和的とは言えない組合せになります。

火と地、風と水は、Dry同士やMoist同士なので、まだ少なからず親和性があります。)

 

ゆえに、なかなか両立させることが困難で、

あちらを立てればこちらが立たずという葛藤や困難さを覚えることが多いのです。

ゆえに、本当の意味でハードなアスペクトは90度だけだ、という人もいます。

 

 

土(Hot&Dry)に対して、水(Cold&Moist)ですから、その性質において正反対です。

風(Hot&Moist)に対して、地(Cold&Dry)ですから、その性質において正反対です。

これら反属性は、媒介する共通要素が皆無なので相互に転換することがありません。

 

(いちばん統合が困難なのは、火と水=牡羊座と蟹座、獅子座と蠍座風と地=天秤座と山羊座、水瓶座と牡牛座です。例外は、射手座と魚座、双子座と乙女座で、これらは共通する支配星としての木星や水星を媒介することで折り合いが付けやすい関係となります)

 

例えば、太陽と月が90度スクエアになっているケースを考えてみましょう。

 

「太陽」は、お仕事や社会的役割や自己実現における活動なのに対して

「月」は、女性の場合は「家庭の中での妻の役割」をも意味します。

 

太陽と月が90度スクエアを持っている女性は、結婚した後に

「家の外で社会的な仕事=自己実現の活動をしたい」という公的欲求

「家庭の中での家事育児などを疎かにできない」という内的必要性との間で

大きな葛藤や両立困難さを体験しやすい傾向があるようです。

 

太陽と月がソフトアスペクトである場合は、お仕事と家のことが調和しやすく

両立がスムーズにいきやすいわけですが

 

太陽と月がスクエアであれば、仕事の最中には「家のこと」が気になるし

家事をしていても、仕事のことが気に掛かって落ち着かない傾向です。

 

◆ ハードアスペクトとモダリティの関係性

 

ちなみに、90度や180度といったハードアスペクトは

どのモダリティ(活動・不動・柔軟)に属するのか?によって違いが生じます。

 

 

「活動宮」における90度スクエアだと

AとBという両立が難しい2つの事柄について

 

とりあえず、先にAだけに専念してすごい勢いでガーッとやって

そのままの勢いで、今度はBにシフトしてこれまた勢いだけでガーッとやって

というふうに、勢いに任せてパワフルにどちらも着手しようとします

 

どちらも中途半端に終わり、ストレス溜まって悲壮感が残るという傾向があります。

これは「活動宮」の行動パターンや時間間隔が「いつやるの?今でしょ!!」

という「今すぐ着手しないと気が済まない型」だからです。

 

基本的に、活動宮において90度や180度のハードアスペクトができている人

非常に活発で行動的です。いつもじっとしていられず何かに急かされて

強迫観念的に「次はアレをしなければ」と焦りと衝動に動かされている人でしょう。

 

先ほどの「太陽と月の90度」を例に挙げると

活動宮の90度ならば、家庭内のことをとにかく猛スピードにこなしつつ

次のタイミングでは、外のお仕事のことを猛烈にこなす直列方式

とにかく回転数を上げていって、勢いで2つの事柄をタンデム処理しようとします。

 

 

これに対して、「不動宮」における90度はまったく様相が違っていて

AもBもやらないといけないという緊迫した意識は持ちながらも、

不動宮の人が、実際にやっているのは、AかBかのどちらか1つだけです。

 

それは、不動宮の行動パターンとして、1つのことに着手すれば

過去から未来まで一貫してずっとそのこと一事に専心して維持していくからです。

 

Aをやっているモードから、Bに取り掛かるモードへ切り替えること自体に

大きな心的労力を要する(一度降ろしたお尻がなかなか上がらない)のが不動宮です。

転がっているボーリングの球がそう簡単には方向転換できないのと同じです。

器用にあれもこれも2つの事を両立することが不得手なのが「不動宮」です。

 

 

それに対して、「柔軟宮」における90度はまったく違います。

柔軟宮のハードアスペクトはあまり困難さや両立不可能な葛藤を感じません。

 

それは、もともと「柔軟宮」の行動パターンが

同時進行であれもこれも並行処理するという特性を持っているからです。

 

ゆえに、AとBの両立が難しそうでも、意外と隙間をぬって

器用にチョコチョコとやり繰りして、同時並行処理が可能なのです。

なので、柔軟宮のハードアスペクトには困難さや葛藤が少ない傾向があります。

抜け道やガス抜き穴があちこち空いているようなイメージでしょうか。

 

90度スクエアは、このように両立が難しく、統合していくことに

最初は困難さを覚え、葛藤を感じるものですが、そのチャレンジングな課題を

乗り越えて解決できれば、その後は非常な「強み」に転化します。

 

その際に、モダリティの関係性から

両立と統合のために有効なのが「次のモダリティによる補助」です。

活動宮は不動宮の、不動宮は柔軟宮の、柔軟宮は活動宮の補助が必要なのです。

(セクスタイルやトラインで補助的に作用する天体・サイン・ハウスが課題を解く鍵となります)

 

この視点は、オポジションやスクエアの両立困難性や統合課題をどこに着目して、

新しい視点を補って、うまく解決して折り合いを付けて消化していくかのヒントになります。

上半球の最後のクォーター(3サイン)についての記事が残っていました。

前回の射手座では「社会全体」が視野に入ってくる壮年期を迎えました。

 

射手座、山羊座、水瓶座は、社会や組織の中における貢献性を意識するサインです。

 

 

集団のために自分の見識や地位を向上させようと切磋琢磨したり(=射手座)

重要な社会的ポジションに就いて、社会運営の主体となって尽力し(=山羊座)

既存社会の問題や課題を批判して、新しい選択肢を提示しようとし(=水瓶座)

 

といった壮年期の問題意識とリンクしています。

 

山羊座や水瓶座の支配星(ルーラー)は「土星」です

土星は社会の秩序や枠組みを定める天体です。

 

山羊座

 

山羊座は「真冬の星座」です。太陽の位置的には「冬至点」と関係します。

厳しい寒さで乾いていて暗い季節ですから、土星とリンクするわけです。

 

 

前の射手座では、社会全体や集団に役立つものを模索しながら

自分の見識を高めるための学びや探求の旅がテーマでした。

役に立ちそうなオプションをいっぱい探索して拾っていた射手座に対して

 

山羊座は「地」のサインですから、現実的に役に立つかどうか?を第一に考えて

実用性の視点からふるいに掛けて、役に立つものだけを選別します。

 

「実際に役立つもの」だけに特化してそれを活用して

社会や組織の「枠組み」「秩序」「ルール」を組み上げます

 

土星が支配星ですから長期的な視野のもとに計画性を持って

マネジメントしながら全体の枠組みやシステムを構築していく仕事人です。

コツコツと長期間の努力を惜しまず、実力を着実に蓄えていきます。

 

 

ヤギが険しい山の尾根を駆け登るように、着実に一歩一歩と

高み(山の頂点)を目指して努力を重ねて、最終的に目標を達成します。

結果として、社会的に高い地位や、重要なポジションを任されます。

(山羊座はハウス理論では10番目のハウス=MCと関連しています)

 

山羊座は、現実の社会や組織を計画し構築して運営する

「権力の主体」となってコントロールする立場を示しています。

いわば、会社や組織や社会における主流派(意思決定のトップ)です。

 

しかし、その高い地位や権力に到達するためには

誰もやりたがらないような地道な努力や膨大な下積みがあるのです。

山羊座はそういう長期的努力を厭わず黙々と続けられる気質です。

それは支配星である「土星」の性質を帯びているからです。

 

さらに、山羊座は「社会」「組織」だけでなく「国家」をも表示します。

権力者(トップ)がいる縦のヒエラルキー構造が明確な「主権国家」

山羊座の示す「保守的な国家観」です。

 

山羊座の場合は、1つの主権国家の中だけで視野が閉じています

これが次の水瓶座(グローバルな視野)との大きな違いです。

 

地位の高み、権力の頂点ではあっても、それは1つの組織や国家といった

限定された狭い領域や閉鎖的な組織の中だけの話です。

なので、気を付けないと「お山の大将」になりかねません。

 

また、役に立つかどうかという実用性だけで判断しがちですから

いわゆる「遊び」や「懐の広さ」に欠け、視野が狭く狭量になりがちです。

真面目で堅実だけども、安定志向でつまらない感じも与えます。

 

また、縦の権力構造やヒエラルキー秩序がガチガチに固まりすぎていると

上からのパワハラ気味になり、何かと息が詰まってしまいます。

 

水瓶座

 

厳格な社会秩序や国家的ヒエラルキーを作り上げた山羊座に対して

既存の枠組みを批判して、それ以外のあり方(オルタナティブ)を模索するのが

次の水瓶座の意識です。

 

水瓶座の支配星(ルーラー)は、古典占星術では山羊座と同じ「土星」ですが

モダン占星術では「天王星」が追加されています。

(水瓶座、魚座、蠍座は 新旧2つのルーラーを持っています。詳しくは「支配星」の記事で書く予定)

 

山羊座と同じく「土星」の扱う社会秩序や国家制度に関わるのですが

そこに「天王星」の変革や革新という側面が強力にプラスされてきます。

 

固定化した権威、既存の保守的な秩序を批判するのが水瓶座の役割です。

 

 

ここから個性的で変わっている、新しい価値や未来的な理想を求める

といった水瓶座らしい特質が生まれてきます。

 

山羊座も水瓶座も「土星」と関係が深いサインなので性質は理性的かつ合理的です。

水瓶座は「風のサイン」であるので、山羊座よりもさらに理論派・情報通の傾向となります。

 

水瓶座の思考は、何が普遍的で理想的な価値を持つか?というところにあります。

ローカルな狭い範囲において実用的な要素だけに縛られていた山羊座と違って

グローバル、横断的、未来を志向する考え方をします。

 

山羊座の示す国家像が「縦のヒエラルキー構造をもつ保守的な主権国家」でしたが

水瓶座の示す社会像は「フラットで横断的=グローバルワイドで相互対等な関係性をもつ

普遍的価値を等しく共有するメンバーによる横の連携(友愛的な連盟)です。

 

水瓶座は「風のサイン」ですから、情報の共有や他者との交流において、どこまでも客観的(中立的)な立場を保とうとする本能があります。

 

なので、人と人との関わり方において、蟹座や蠍座のように「あなたと私」というパーソナリティや感情の深いレベルで「心を通わせて温め合う」という感覚が希薄です

このことが、水瓶座って何だか機械的で非人間的で冷たいという印象を与えることも。

 

水瓶座にとって、自分以外の他者は「みんな同じ」「人類皆兄弟」という「集合」や「集団」として一纏まりに認識するだけで、あの人やこの人という個別性や特殊性に深く分け入って、特殊な関係性を深めることを好みません。

 

いつでも、誰とでも等距離で、公平に普遍的・客観的に接しようとしてしまうがゆえに、いつまで経っても個人的な深い関係がなかなか暖まらないという対人傾向を持っています。

 

特に、月や金星といった情緒的な対人関係を司る天体が水瓶座にあると、そうした対人傾向や恋愛傾向が出てきます。いつまで経っても関係性や心の距離が近づかない感じがするのです。

 

 

 

魚座

さて、牡羊座からスタートした12サインの旅(魂の成長の記録)は

この魚座をもって完結・終了します。

 

射手、山羊、水瓶において、意識は壮年期に到達して

社会や集団において自分がどのように関わり貢献するか?に尽力しました。

 

魚座は人生の最終段階である「老年期」に相当します。

社会や現役から引退して、隠遁して、老衰して死を迎える準備に入るのです。

 

よって、魚座には明確な「自己実現」や「自己主張」の輪郭がありません

「結局私って何がしたいの?」という混乱や放浪をしやすいサインです。

 

魚座のルーラー(支配星)は、海王星と木星ですが

海王星は「個人の自我」「社会の規範」といった輪郭線を解体・溶解して無くし

いわゆる「集合的な無意識」という全体に意識を溶け込ませていく作用をします。

 

 

最初に「牡羊座」で「自我」を持って

「これが私だ!」「あなたとは違う個性よ!」という

明確な「自分の輪郭」「意識の枠組み」を持って地上に誕生した魂ですが

 

老年期になり死の間際になると、「自我の輪郭」が緩んで曖昧になってきて

自他一体の境地=宇宙に溶け込んで帰還していく意識状態に移行していくのです。

 

ちょうど、老人が認知症などで恍惚状態になり、自分と他人の区別が付かなくなり

「私は誰?ここはどこ?」という精神状態になっていくのと似ています。

 

これは、別の視点からみると、「死」によって個人の魂(自我)の輪郭が解体されて

宇宙精神と一体化(魂の母体である集合的無意識に帰還する)ための準備をしている

というふうにも見ることができるのです。

 

こうした「海王星による自我解体の作用」が色濃く働くサインであるため

魚座は何となくボンヤリして曖昧でよく分からないという混乱性を特徴とします。

 

ここから、海王星が管轄するスピリチュアル系やドラッグやアルコールによる

恍惚感やトランス状態といったヤバめの現象がぼちぼち出てきます。

 

「自分と他人を分け隔てる境界線や輪郭」があって無きが如しなのが魚座です。

ゆえに、「他人の感情や思考」が勝手に自分の中に流れ込んできます。

自分と他人を仕切る防御壁が薄すぎるがゆえに、他者の感情にもろに影響されます

 

蟹座や蠍座は、感情的な共感をする範囲が狭く限定・制限されていました。

家族や友人といった近しい身内や特定の親密な相手だけでした。

 

しかし、魚座の場合は、不特定多数の誰にでも共感性のセンサーが及びます

それは、自分と他人を分かつはずの輪郭や境界線が緩すぎるからです。

他者の思考や感情が自分の中に侵入してくることを止める防波堤が弱いのです。

 

これは逆手に取ると、「水」=感情的共感性においては無類の強さにもなります。

他者の気持ちを繊細に感受して、気持ちに寄り添い共感できるという点では

無類のカウンセラーや対人サービス能力の高さにもなるのです。

 

また、土星が形成した「社会規範」や「ルール意識」を曖昧にして解体していくのが

海王星の融解作用ですから、魚座に天体が過剰にあると、

社会のルールや規範を無視するアウトロー的な傾向性が強まってきます。

 

さて、以上のように、12のサインは

精神的かつ内面(心理)的な成長プロセスを表示するものです。

1つ後ろのサインは、1つ前のサインを乗り越えて、新しい経験を求めていくのです。

 

そして、12サイン全体を広く経験することで、魂の学びと人格化が完成に向かうのです。

そのような魂の成長と経験の道行きを「サイン」が担当しているのです。