JAT Translator Perspectives 2014 翻訳者の目線 発行! | 医薬翻訳のアスカコーポレーション 社長ブログ

医薬翻訳のアスカコーポレーション 社長ブログ

大阪北浜、東京田町にオフィスを持つ医薬・バイオ分野の語学サービス会社 アスカコーポレーション社長 石岡映子のブログ。

JATのTranslator Perspectives 2014「翻訳者の目線」が発行された。2012年の初版から3冊目、東京で開催された大規模のIJET開催の後だったからか、会の熱気がそのまま伝わるようなすばらしい内容だ。

JFTの活動の中でJATとの付き合いは強まる一方で、私が主催する関西セミナーでの成功にJATの方たちの協力なしではありえない。


JTFには専任の事務職スタッフが3名いるが、JATはボランティアで皆が取り組んでいらっしゃる。本当に熱心で素晴らしい方々だ。冊子作成の苦労もそれはそれは大変な作業だったに違いない。それだけでも敬服しているが、今回の「翻訳者の目線」を読ませていただいて、会員翻訳者の皆様のプロ意識の高さに改めて感動した。


JAT会長の木下マリアン氏の「まえがき」にも、IJETのスピーカーの方たちが強調しておられたのは“それぞれの仕事に付加価値を持たせること”と。低価格の翻訳や機械翻訳の氾濫の中で“クライアントのニーズに応えられることを示す責任は翻訳者に”とも。
まさに、ASCAの企業目標でもある。


冊子には興味深いエッセーが62編、日英対訳になっているものもある。
翻訳者の苦労や工夫には感激するばかり。とりわけチェッカーの仕事に対する取り組みには目を引いた。英日翻訳者が日英のチェックをすることで、日英翻訳の取り組みレベルが上がった、とか、チェックの仕事を通して英語の表記、ルールなどを徹底的に叩き込むことができて、今の自分の翻訳の仕事の価値を高めている、などのお話は興味深く、まったく同感だ。


ヒトの苦労話は自分の仕事の励みになるし、新人翻訳者の方だけでなく、中堅、ベテランと言われる方たちにも機会があれば是非手にとって読んでみてほしい。
JATについては、
http://jat.org/ja/what_is_jat