Doug, we miss you.
ASCAの大切な翻訳者の一人だったDouglas Havens氏が他界して早5ヶ月。あまりに急で、悲しみが大きい。大きなお腹をして、いつも笑っていた。よく納期に遅れるから、私と何度もけんかしたこともある。気が向かないと手を抜くし。それでもいつも無理を聞いてくれたし、どんな難解な日本語でも英語に組み立ててくれる。憎めない、いい奴だった。世界中のネットワークを持ち、彼を慕って多くの仲間がつながっている。ASCAの大切な翻訳者の多くも彼の紹介だ。
彼のつながりをたたないために、明日、広島でIJETのプレイベントとしてThe Pre-IJET Pharma Translation Workshopが開催される。Dougさんへの追悼イベントだ。
20人限定だがあっという間に定員に達したらしい。会長?役のTonyさんがまず講演、宿題も出されてさながら実践だ。参加者全員が自己紹介し、皆で情報を交換し会う。
私は翻訳会社としてパネルに参加させていただくが、そのタイトルは、How a B-rank translator can become an A-rank translator? なかなかシビアなテーマだ。
社内でもA、Bの定義は曖昧で、なおさら“A”になるには、という話は難しい。いくらでも理想は言えるが現実を知っているがゆえに辛い。“こんなに頑張っているのに”っていう翻訳者の心の叫び声に耳も痛いし、“これくらいデキルはず”っていうクライアントからの要求も理解できる。
チェックする担当者も、間に挟まれるPMたちも大変だ。
みんながAならこんなに平和なことはない。
でも、みんながAなら翻訳会社の意味がないかもしれない。
“Aランクの翻訳会社”と言われるように、
ASCAに頼んでよかった、ASCAと仕事をしてよかった、
そう言われるように頑張りたい。
Dougさん、見守って!