やまぎです。
今回は
「カイジ 第一章 希望の船編」
について、個人的に好きなシーンを語っていきたいと思いますよ!
この間、久々に読み返しまして...
案の定 再熱です。
何度読んだか分からないんですけどね(´ω`)
名作は何度読んでも名作です。
そして私、先日なんと...
ジャー二ッ...!!!
限定ジャンケン関連の本を買い占めました!!!
...机の上が天国です(〃∇〃)
今後の記事で、1冊ずつ読んだ感想も書いていくつもりです!ネタバレや画像は控えます汗
話が逸れましたね(^_^;)
早速 語っていきたいと思います!
ブログを始めたのも、Twitterでは文字数制限が厳しく 満足に語れなかったからなのです...
長くなりますが、満足いくまで語っていきます!
【船井さんについて】
エスポワール編でまず最初に語りたい、それはもう船井さんですね!
船井さんといえば 「あいこ作戦」でカイジくんを誘い騙し、星を奪い取った 超狡猾な人なんですよね!
私も初めて船井さんを見た時は
「なんてうさんくさい人なんだ...!!」くらいにしか思わず...
しかし読み進めるうち、だんだんと魅力に気づいてしまいましたね.....!
カイジ本編は総じて 船井さんなしでは語れません。船井さんはそれほど存在感が強いのです。特にカイジくんにとっては.....
船井さんは、カイジくんの一番最初の敵であり、同時に師でもあるのです
もし船井さんにあそこで出会えず ドン底に落とされなかったら、カイジくんは ぼんやりした頭のまま運否天賦の勝負に出ていたかもしれません。
カイジくん、あそこで策略に潰されておいて良かったね...
船井さんに騙され裏切られた経験は、その後のカイジくんの人生に活きまくっていると思わずにはいられません。
北見戦での毒皿作戦、あそこも少し、船井さんの面影を感じました。
利を得るチャンスは逃さないという姿勢。
それ以降の賭博中のカイジくん、船井さんの考え方に似ている気がするのです
実際、「アホンダラ」もうつってましたよね笑
映画版では 船井さんのすり替えイカサマを応用して、利根川先生に見事勝利しましたよね。
あれはもう 船井さんのおかげで勝ったようなもの...
カイジくん、遠藤さんに地下送りにされる際に、売春目的で売り飛ばされる可能性を考えていましたね。
あの時は 船井さんから聞いた話を思い出したに違いありません。
船に乗る前の遠藤さんとの会話で、具体的なペナルティについては一切考えていなかったどころか、負けたらどうなるかの危機感さえ抱いていなかったカイジくん...
船井さんの話になりますが、船井さんって本当にかっこいいキャラなんですよね。
カッコつけてるとかスカしてるとかそういう意味ではなくて、生き方が本当に清々しいです。
読者目線で見たら、狡猾であくどくてムカつくシーンも多いキャラに見えますよね(^_^;)
でも船井さんは一貫して、利を得るために行動しています。
それも自分一人で考えて行動して、確実に利を獲得しています。
最初カイジくんに近づいた時、過剰なくらい姿勢を低く、「すんまへんすんまへん」とヘコヘコ謝ってましたね。
目的のためならプライドも捨てる。当たり前のようでなかなかできませんし、あの演技力は 即興では出せません...リピーターのカードを全開に活かしまくってます。
かっこよすぎますね...!
船井さんは実は超真っ直ぐな人なんですよね。
そして船井さん、感情的に動く事が全くありませんでした。
常に冷静沈着、臨機応変に柔軟に考え、何度もカイジくんらに苦渋を飲ませてくれましたね。
紳士協定の場面とか本当にカッコイイ。
ダラダラと埒のあかない状況に一石を投じ、バラバラの債務者達を統制し、買い占め派のカイジくんらを あっという間に悪人に仕立て上げ、その他全員を味方につけ、自然とリーダー格になり、シャッフル中に冷静に刻印をつけ...
仕上げに
カイジくんらの買い占めカード69枚を
目の前でぶちまけて渡すという
なんという!!!
やってくれましたね!!!!
船井さん、貴方最高です!!!
最後カイジくんに追い詰められ、Xが存在しない事実に気づいても尚、
カイジくんらが何故そんなに余裕こいていられるのか?
何故自分を道ずれにする覚悟があるのか?
最後まで考える事をやめませんでしたね。
それも自力で推理し真相に辿り着きましたね...あの状況で...
頭キレまくりです。
全編通して一番のキレ者では?
あの後、もう少し時間に余裕があったなら 別の策も練れたかもしれません...恐ろしい!(嬉)
ところで 原作では星売買の時も姿が見えましたが、少しでも良い方向に持っていけたのでしょうか...
船井さんの策は まだ尽きていなかったのかも?
カイジくんの往生際の悪さは
きっと船井さん譲りのものでしょう。
【古畑、安藤らについて】
エスポワール編で特に有名なシーンは、
別室でカイジくんが安藤に裏切られるシーンなのではないでしょうか。
もちろん彼等なしでもカイジは語れません。
堕天録にて回想でも出てくるくらい、カイジくんに強い印象を与えた安藤、古畑らについて語っていきます。
作中を見る限り、二人が超役に立った場面はありませんでしたね... (トイレ内での古畑の発言は 北見戦での勝利に繋がりましたが)
安藤に至っては、初っ端から裏切り 預かったカードで勝負に行き、それで負けて帰ってきて謝罪する始末...
しかしこの2人、めちゃくちゃ人間くさいところが 私は大好きです。
だって気持ち分かりますもん。
時間も迫っててどんどん借金増えてるっていう時に、カードが与えられチャンスが生まれたら 裏切っちゃいますよ...
安藤の魅力は、罪悪感をそれ程感じないところだと思います。
それはまさに世でいうクズ人間でもあるんですけど、そういう強かな行動ができる人は成功する人でもあると思います( ´-` )
利益を得るには 良いカッコばかりしてはいられませんね。
チャンスがあったら取りにいく、安藤はそういう行動力のある人間なんですね。
カイジくんが別室送りになった後、安藤の頭の冴え具合は凄まじいものでした...
古畑を説得し、あのままいけば大金を持って船を降りることが出来たのです。
安藤...すごいじゃないか...!
カイジくんサイドからしたらとんでもない話ですが、
自分がもし安藤古畑の立場だったら...?
私だったら、100%カイジくんを救うと言いきれません。
だって今日知り合っただけの人だし。恩はあるけど、自分だって借金あるし仕方ないよね。ごめんなさい、ごめんなさいカイジさん。
裏切った後、一度も謝罪しなかった安藤の方がよっぽど清々しいかも。
古畑は カイジくんを見捨てる時、「カイジさん...ごめん」と上辺だけの謝罪をして去りましたね。
カイジくん さぞ辛かったろうに。
信じてた二人に裏切られる上、罪悪感を感じている(と思われる)古畑を心から恨むことも出来ないんですよ。
「謝るな古畑っ...!」
この言葉が本当に辛い。
カイジくんは本当に優しい人間だから...
謝られちゃ恨むに恨みきれません。
古畑は最初から最後まで流されまくりの人間でしたね。
自分の意思で強く行動した試しがない。
カイジくんが別室送りになった後の星売買でも、一人で「これは仲間を救うための星だっ...!」と意気込んでいましたが、結局安藤の説得に流され カイジを見捨てました...
罪悪感を感じつつ、「それもそうか」と安藤に見事乗せられてしまったんですね。
個人的には「安藤〜っ!!!!」よりも、
「古畑〜っ!!!!」と叫びたかった(^_^;)
罪悪感もめちゃくちゃ感じてた訳ではないんでしょう。
作中でも言われていたように、映画で流す涙と同じ、浅い涙を流しただけ... 罪悪感を感じている自分に酔っていただけ...
古畑の意思が強ければ、安藤の説得を押し切り 別室送りになったカイジくんを救えたはずだし、
最初の借金だってせずに済んだかもしれない(闇金業者に脅されていたのかもしれませんが)...
古畑の借金がなければ、カイジくんの賭博人生は幕を開けなかったと思われますし、
カイジは古畑がいなければ始まらなかったんですね。超大事なキーキャラです。
古畑がいなければカイジくんは 第一話の 自堕落な日常を一生送っていたかもしれない...
少々 荒療治すぎますが(^_^;)
でも古畑みたいな人は 実際たくさんいますよね。
人や環境に流されやすい人...
いや、たくさんどころかほとんどの人が古畑と同じなのでは...?!!
自分語りになりますが、私は学生時代、志望校について 周りの人に あーしろこーしろ言われる度、「それがいいよね」と 心から納得しちゃってました。強い意思があれば「自分はこうしたい!」とか言っていたかもしれません。
他人の言葉って、自分で言い聞かせる言葉よりずっと重く正しく感じちゃうんですよね。
古畑が流されるのも無理はない。
実際 正しい話なんですから。
古畑も安藤も、どっちの気持ちも本当に良くわかるんですよね...
そこが魅力だと思います。
カイジくん目線で見がちだけど、彼等にも人生があるのです
それに、古畑安藤がいなければ
カイジくんはあの船を降りられなかったかもしれません。
カイジくんは、
船、鉄骨、Eカード、地下チンチロ、沼...
一貫して、仲間の存在があったからこそ勝利することが出来たんだと思います。
それに共通する点は、
仲間は全員 カイジくんより冴えてない人達。
頼りない人達だったんです。
(沼編の遠藤さん、坂崎さんらについては それぞれ足りない点を補い合っていたとも思われ)
この点は、こちらの↓↓↓
「カイジ 逆転の心理学」という本を読んでハッと気付かされました。
(本当にオススメの1冊です。カイジ好きの方なら楽しめる、タメになること間違いなし...!)
上記の本からの引用になりますが、
ダメな部下ほど大事にすべし!なんです。
超言えてます。
仲間が頼りないからこそ、自分が引っ張っていくしかない!しっかりするしかない!
と気が引き締まるんですね。
船での古畑安藤らのダメダメさのおかげで、カイジくんは頭を覚醒させられたんだと思います。
もし仲間が古畑安藤らではなく、
北見や船井さんのように頭のキレる連中だったら...?
少なくとも本領発揮は出来なかったと思われます。
それどころか、常に疑心暗鬼、機会があればすかさず裏切り行為、内から崩壊していったかもしれません。それこそ最悪でした。
別室送りになるまで、仲間内でのゴタゴタがさほど起こらなかったのは、古畑安藤らが仲間だったからだと思います。
良くも悪くも、カイジくんに必要不可欠な仲間だったのです。
【バランス理論の男くんについて】
残り星一つの人間のみ狙う為、カイジくんにはハイエナ野郎呼ばわりされている彼ですね。
アニメではクールな革ジャンの下に、ピンクチェックのシャツを差し色に着こなすファッショナブルさんです。(初代パチスロだと白シャツ)
余談ですが、アニメのキャラ設定画によると カイジくん(178cm)より背が高いようです。何気にスタイルグンバツの男なんですね!
限定ジャンケン編では、正直に言うと影薄めの彼ですが^^; 今のカイジくんがいるのは彼の存在が必要不可欠だったと思います。
さて、彼が限定ジャンケンで駆使した バランス理論とは何かと 一言で言えば、
残り星一つの死にかけだけを相手に、
グーチョキパーの枚数を偏りなくバランス良く出す
というものです。
理論ってつけちゃうから難しく考えてしまって、初めて読んだ時はピンと来ませんでした( ˊᵕˋ ;)
>死にかけだけを相手に
これがギャンブルで良く使われる戦法、「逆張り」というものらしいのですが...
運否天賦の博打をした事の無い自分からしてみたら、
「負ける時は負けるのでは...?」
と思うのですが(^-^;
実際、負けが込んでる時はとことんツキが回ってこないとか、そういうのはやっぱりあるんでしょうかね...
実際使われる戦法(カイジくんいわく)と言われるくらいですから、立派な策略なんだと思いますが...
結構、運否天賦なギャンブラーだったんだなあハイエナくん!
そんでもって連勝してたようだから、その日はハイエナくんの星座は占いで上位だったんだろう...!
何が言いたいかと言いますと、船井さんや北見よりはハードル低めの戦法で戦ってた相手だったんじゃないかなと思います。
船井さんの後 いきなり北見や船井さん、坂井なんかと同レベルの人を相手にしてしまっていたら、あっという間に別室行ってたかもしれないです。
カイジくんの覚醒への一段階に、ハイエナくんも必要不可欠な存在だったのでは...
ちなみに、原作で登場してから20年以上経ちますが...
彼の本名は公式で一度も公表されたことがありません。
パチスロでも
「バランス野郎」「ハイエナ野郎」「バランス野郎の男」呼ばわり(;ω;)
ポスターでも船井さん、北見と一緒にトリオで映る程のメインキャラでありながら、
名前がないのです...!!!
福本先生!
彼に名前をつけてあげてください!
【北見について】
カイジ全編通して、個人的に一番好きなシーンが北見戦です。
カイジくん史上 人生最大の分岐点ですね。
「沸騰点」
この例えが秀逸です。最高です。
カイジくん、ここで完全に覚醒しましたね
自分もここのシーンで人生観が変わりました。
初めて読んだ時は衝撃でしたよ。
ここで一気に限定ジャンケン編の沼にハマりました。こんなにすごい作品があっていいのか...と震えました。福本先生の作品を全部買わなければと思いました。
このシーンは何度読んでも目頭が熱くなります。
福本作品に出会えて本当に良かった。幸せ者だと思いました。
さて、北見について語っていきます。
北見は見た目チーマーなチャラい兄ちゃん。fkmt作品らしからぬ見た目のキャラですね。
ここまでチャラい見た目のキャラは他作品でもなかなか出てきません。
ここにも先生の意図があるのではと感じずにいられません。
北見は見た目を着飾ることにばかり情熱をかけるキャラなのでは?と考えます。
これは自分の経験上の話なのですが、私の小学生時代では「勉強やらスポーツやら 熱く努力する奴ら=ダサい」みたいな風潮が強かったんです。小学高学年くらいじゃ仕方ない。(ここで既に差が着いてしまってるんですけどね^^;)
とにかく悪ぶるのがカッコイイ、スクールカースト上位みたいな風潮強かったんですよ。
そういうのは中学高校と上がるうちになくなって、努力して上に行こうとする子達の方がカッコイイ に変わっていったんですが、
中には 「なんだよ急にお前ら、人が変わったように努力始めやがって」と まるで 裏切られたような気持ちになって(勝手に)、半グレ状態に陥る人も出てくるんです。
大体そういう人達は 今で言う 陰キャなんですよね笑 スクールカースト上位のチャラい子達の仲間になりたくて、必死に気を回して。
かくいう私がそうです。今思うと、馬鹿だなあ自分 と思いますよ( ´-` ).。oO
北見がそれっぽいなあと。
勝手に仲間意識持つな!と怒られちゃいますね汗
だって北見は地頭いいじゃないですか。
リピーターでもないのに あいこ戦略や買い占め作戦を思いつき、カイジくんチームの裏をつき 優位に立ったんです。
自分より頭の回らない仲間も引き連れて、しっかり裏切り行為の予防もして...
頭キレキレです。
これだけ考えつけるなら、シャバでもやっていけたでしょ。
学生時代は頭のキレるヤンキーやってたんじゃないかな。
スラムダンクの三井みたいなキャラだなあと思います。努力する大切さも知ってるようですし...
北見って、読者に一番近いキャラなんじゃないかと思うんです。
カイジになりきれない読者...
今後の人生に関わる大勝負で失敗したくない。
失敗するのが怖い。
崩れそうな崖の上にある宝を得る事より、安全な道を通って家に帰る事のが大事だ。
熱くなって自滅するなんてバカバカしいぜ。
ごもっともだと思います。
もちろんカイジくんは熱くなどなっておらず、計画を成功させるための挑発だった訳ですが...
一人で酔って熱くなっているように見えるカイジくんに対して放った言葉から、北見の人柄が垣間見えました。
天の通夜編で 赤木さんが言っていました。
「失敗を恐れるな」と...
この言葉に人生観を大きく変えられた人は多いんじゃないかと思います。私もその1人です。
しかし言うは易く行うは難し...
人生を180度変えるような大勝負で 失敗を恐れず挑むなんて そう出来ることではありません。
沼編はまさにそうでした。
あそこで負けていれば カイジくんも遠藤さんも一生地下送りになっていたでしょう。
トイレで遠藤さんは カイジくんに全てを委ねた訳です。人生最大の博打だったと思います。
失敗を恐れてはいたものの、沼組は大勝負に真っ向から挑み、見事大勝利を収めました。
しかし...現実はそう上手くいかないでしょう。
現実的に考えると、カイジくんは地上に出れても 都合よく地盤沈下したビルや 坂崎さんのような人には出会えなかったでしょう。
世界は自分中心に回っていません
いつだってドライに考えなきゃいけない。
過度な期待は 報われなければダメージが余計に増えるだけです。
北見はそれをよく知っているし、世界中ほとんどの人が同じ考えでしょう。
カイジくんのように、どんどん逆境に飛び込んでいくことなんて そう出来ることではありません。
それこそ船井さんいわく、破滅に酔っているようにしか見えません(>_<;)
それができる人が成功するんでしょうけどね...
皆わが身が可愛いんです。当然です。
北見はそれを分かっていながらも、
足踏みした状態で 飛べずにいる、
覚醒できないカイジくんなんだと思います。
それに、北見は 仲間に裏切られる心配はしていても 自分が仲間を切り捨てる考えはなかったんじゃないかと思います。
カイジくんらを別室送りにするのも気が進まなかった常識人ですし、ドライに見えて 実は結構他人に友情とか期待しちゃう人なんじゃないかな。
全く良いキャラです。
【紳士協定の人達について】
限定ジャンケン後半戦、船井さんの一声で集まって 身内だけでカードをシャッフルした人達ですね。
待ち伏せ作戦立てて(恐らく船井さんを狙っていたがバレバレで相手にされていなかった)煮詰まっていた高田、シャッフル後に意図的にチョキを配られ 船井さんにカモられそうになったキャップくん、グラサン、ロン毛、etc...
の方々です。
船井さん被害者の会 会員さん達です。
現実的に考えて、
もしエスポワールに乗ったら間違いなくほとんどの人が 彼らの枠にハマるんじゃないかしら...
もちろん自分も高田やキャップくんポジになると思います(^_^;)
頭の良い人の ムシの良い話に乗せられ、自分は何とかなるだろうと都合よく考え、他人と運に委ねて何も得ず終わりそうです...
作戦立てて実行しても、演技力のなさのおかげで いとも容易く見透かされて失敗します笑
それが一般ピープル...それが普通なんだ...!
あの船、ほとんどの人が運否天賦のジャンケンで終わったと思いますし...
高田については、船降りた後の人間競馬でも姿が見られましたね。
自分の推測では、高田は最後のレースに参加、そのレースには他にも元エスポワール組が含まれていて、カイジくんのように経験者ぶって 結局最後は鉄骨上で揉み合いになり落下...
病院送り...で済んでたらいいなと思います。
だとしても彼も地下送りになっちゃったんじゃないかな...
【坂井について】
船井さんと同じ、リピーターの男です。
スーツ姿にサングラスをかけています。
ガイドブックから一部引用ですが、
「船井さんが関西のチンピラなら、坂井は新宿の詐欺師(ホスト?)」と言われていたような。
限定ジャンケン前半戦で、石田さんに「別室から合図を送って勝たせてくれ」と頼み、連勝して大金持って船から降りた人ですね。
もちろん、石田さんを救済する約束を破って...
そんな取り返しのつかない状況に陥る事を知った上で 同意した石田さんも人がよすぎますが、人の良心を利用した坂井も坂井...
ですが、こんな詐欺は世の中良くあることですよね。
坂井はお人好しを選んで踏み台にする戦略で戦ったんです。
黒服さんの言う通り、戦場ですからね...
【岡林について】
別室にて、「本当の信頼関係って何...?」と発言した 浦部似の人ですね。
坂井を最後まで信頼した石田さんに、非情な現実を突きつけました。
石田さんを庇ったカイジくんに語る岡林の話は、悔しいけれど筋が通っています。確かに金しかないよ。
でも別室を脱出したカイジくんは、金では得られないものを救い上げたと思うんです。
あそこでカイジくん、それを得られなかったら
大金持って船を降りられたと同時に、
一生人間不信のまま生きていったことでしょう。
【石田さんについて】
裏切りと絶望が交錯しまくりのカイジくんの人生において、
一番大きな存在であり 心の拠り所なのが石田さんなんだと思います。
カイジくんとは別室で救い上げてもらって以降も、人間競馬、鉄骨渡りと共に参加する事になります。
偽善しかない あの地獄のような船で、唯一カイジくんを心から励ましてくれたのが石田さんでしたね。
ずっと信じてた仲間に裏切られ、絶望のドン底に突き落とされたカイジくん
あの時だれも励ましの言葉をかけなかったら、
仮に船を降りられたにしても カイジくんは一体どんな人間になっただろう...
岡林のような人間になっていたに違いありません。
岡林がどんな境遇を過ごしたかは分かりませんが、彼もかつては カイジくんのような被害者だったんじゃないかと思います。
別室という 救いも希望もない地獄で聞いた、嘘偽りのない励ましの言葉だったからこそ
カイジくんは心から救われたんじゃないかな。
あそこでカイジくんが 身銭を切って石田さんを救わなかったら、岡林と同じように「金しかない」人間になったと思います。
鉄骨上でも仲間を突き落とせたでしょう。
沼編で得た大金も、「保険をかけなかったアイツらが悪い」と 地下の仲間を見捨てたかもしれません。
そして、鉄骨上で 石田さんが見せた意地です。
カイジくんのために、
あの臆病な石田さんが 泣き叫ぶのを堪えて落ちたんです。
無言で...
ページをしばらくめくれませんでした。
そして最期は自分の事ではなく、大事な人の事を考えた石田さん
そんな事を死に際にできる人が、この世にどれくらいいる事か...
石田さんがどういう境遇で借金し、船に乗ったのかは分かりませんが、
石田さんは間違いなく強い人でした。
カイジくんの言う通り、無駄な人生なんかじゃなかったと思います。
.....書いててしんどくなっちゃったな...
長々となりましたが、今語りたいことはざっと書けて満足です(〃∇〃)
やっぱりブログはいいなあ...
文字数気にしなくても良いなんて...
まだ書きたいこと沢山あるんですけども、
今回はここら辺で終わります。
他のfkmt作品や 違う作品についても色々語っていきたいと思います(´^∀^`)
今後ともよろしくお願いします。