
レベッカ 「 ビリー… あなた、本当に凶悪犯なの

23人も殺した男には… 思えない。」

ビリー 「 …村の殲滅は、上官命令だった。」

ビリー 「 皆死んだのは、事実だ。」

「 ビリーの過去について 」
”海兵隊震撼

中西部の海兵隊拠点、ダネル基地が黒い噂に揺れ動いている。
発端は、国連からも違法性が指摘された、
「アフリカ内地・ゲリラ掃討作戦」である。
NPOにより、
衝撃の事実──首尾よく倒された23人の「武装した兵士」が、
実は「非武装の現地住民」であった事──が明らかになったのだ。
軍は当初の発表を撤回・修正するはめになり、
一気に国際世論を敵に回すことになった。
大慌てで組織された調査委員会が軍の内部調査に着手したが、
混乱の中から導かれた結末は、我々をさらに驚かせた。
彼らは事件の真相を、
「海兵隊員の一人が、作戦時に極限状態に陥り、
判断力を失って住民を誤って殺害した」…と発表。
海兵隊員は精神鑑定のうえ軍法会議にかけられるという。
該当隊員の情報は、一切が非公開とされた。
この閉鎖性がマスコミの批判に油を注いだ。
一人の隊員が23人を虐殺する前代未聞の不祥事に、
管理責任はないのか

またそんな狂気の海兵隊員が本当に実在するのか

軍が閉鎖的なのは今にはじまった事ではないが、
あまりのご都合主義に、隠蔽工作が見え隠れする。
ここで信じるに値する情報を開示し、誠実な態度を取らなければ、
軍は国民からの信頼を取り戻せず、黒い噂が消えることはないであろう。
なによりも、兵士の遺族らが納得すまい。
ダネル基地は取材拒否を続け、今日もフェンスの中で兵士らが
淡々と訓練に精を出す。
アメリカの正義はどこにあるのか

我々はただ、騎士たちが清廉であることを確認したいだけなのだ。
「ワーズパワー」誌
ジェフ・ヘンドリクス