ヴァルキリープロファイル -咎を背負う者-
¥3,440
Amazon.co.jp

CHAPTER 1  焦がれるもの



ヴァルキリープロファイルー咎を背負う者ー 魔術師 ロクスウェル

の続きです。


シェリファ 「 言わなくていい。・・・あたし、知ってる。

   本当は・・・始めから知ってたんだ。

   父さんは、ちっとも悪くないって。


   母さんの実家が企てた謀反で、

   父さんはアルトリアの正規軍を追われたんだよねはてなマーク 」

 

ロクスウェル 「 お前・・・ビックリマーク


シェリファ 「 母さんが処刑されて、

   あたしも始末されそうになった時、父さんは決断した・・・。

   世間を捨て、親子二人、暗殺者として情報部隊に入ることを。

 

   父さんは、なすすべもなく死ぬよりも、

   命令に従って、暗殺者として生き延びるほうを選んだ。


   すべては、生まれたばかりだったあたしの命を守るため・・・。

   そうだよねはてなマーク 」


ロクスウェル 「 そこまで、知っていたのか・・・。」


シェリファ 「 あたしは、仕方のないことだって、

   何度もそう、自分に言い聞かせてきた。

 

   でも・・・、でも・・・、でもね・・・・・・。

   やっぱり・・・、父さんにはもっと優しくしてもらいたかったな・・・。

   もっと、甘えたかった・・・ビックリマーク


ロクスウェル 「 ・・・・・・すまなかったね、シェリファ・・・。」


シェリファ 「 ・・・べ、別に、あたし・・・・・・、

   泣いてなんか、いないからね。えっく・・・しょぼん。ひっく・・・。」



ウィルフレド 「 ・・・・・・。 これから、どうするんだはてなマーク 」


シェリファ 「 ・・・うん。あたし、もっと色んな世界を見たいんだ。

   今までとは違う世界を。 だから、絶対に部隊には戻らない。」


ウィルフレド 「 ・・・どこへ行っても、所詮、血塗られた世界だぞ。」


シェリファ 「 そんなことないよビックリマーク あたし、信じてるんだビックリマーク

   いつかあたしも、愛する人と出会うって。

   誰かとともに、手を取り合って生きて、

   あたしは、幸せの中で死んでいくんだ。


   この世には絶対、そんな世界があるって、あたしは信じてるよビックリマーク 」


ウィルフレド 「 ・・・・・。」


シェリファ 「 君は、そう思わないのはてなマーク 」


ウィルフレド 「 あいにく、簡単に信じられるほど、

   甘い世界に生きていない。」


シェリファ 「 ・・・・・。

   決めたビックリマーク あたし、君に付いていくビックリマーク


ウィルフレド 「 !? 」


シェリファ 「 一緒に旅をして、あたしが君に教えてあげる。

   信じられる世界は、必ずあるってことを。


   あたし、もう決めたからね。 何言っても、無駄だからビックリマーク 」


ウィルフレド 「 ・・・・・。」


ロクスウェル 「 ・・・この子は、こうと決めたら、てこでも動きませんよ。

   そういう娘です。」


ウィルフレド 「 ・・・・・・。 好きにしろ。」


ロクスウェル 「 ならば、私もともに行こう。シェリファ。」


シェリファ 「 父さん!? 」


ウィルフレド 「 お前も、国を捨てるのかはてなマーク 」


ロクスウェル 「 娘を逃がしたことは、早晩、知れ渡ります。

   もとより、戻る場所などありません。

   それに・・・、少しでも愛娘とともにいたいのです。


   私は、闇に生きる者として、親子の情愛は妨げになると考え、

   ずっとこの子を遠ざけてきました。

   けれど、それが余計に、

   シェリファに辛い思いをさせることになってしまった・・・。」


シェリファ 「 父さん・・・。」


ロクスウェル 「 私は、自らの生き方を娘に教えられました。

   国よりも、戦よりも、自分の命よりも大切なものを

   私は見守りながら生きていきたい・・・。

   シェリファという、たった一人のかけがえのない宝物を。」


シェリファ 「 父さん・・・。」


ロクスウェル 「 シェリファ・・・。」



ウィルフレドは、父娘に背を向けて・・・


ウィルフレド 「 父子か・・・・・・。

   ・・・・・・。

   この女神の羽さえあれば・・・、

   俺も、父さんに報いることができる・・・。


   父さん・・・。」


ここで、正式に、

シェリファ』 『ロクスウェル』 が、仲間になりましたビックリマーク


魔術師が仲間になって、ちょっと心強くなりました。

ロクスウェルは、『バーンストームメラメラ』と『キュアプラムス』 が使えます。



         to be continued ・・・