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第8章 絶望そして希望
グレイル亡き後の古城の中です。
ティアマト 「 ・・・ふぅ・・・
・・・どうしてこう・・・次から次へと・・・ 」
セネリオ 「 ・・・ アイク・・・ 」
ティアマト 「 あ、アイク・・・ ミストは 」
アイク 「 部屋で休ませた。
キルロイとヨファが看てくれている。」
ティアマト 「 そう、よかった・・・
あのままじゃ、あの子まで、まいっちゃうもの。
・・・あなたも無理しなくていいのよ、アイク。」
アイク 「 俺はもう大丈夫だ。
どんなに嘆いたところで・・・
親父が生き返るわけでもない・・・
それより、世話をかけたな、ティアマト。
セネリオも・・・」
セネリオ 「 ・・・いえ。」
ティアマト 「 いいのよ・・・そんなこと・・・」
アイク 「 それで・・・みんなは 」
ティアマト 「 アイク、実はね・・・」
アイク 「 」
オスカー 「 オスカー、ボーレ、戻りました。」
ティアマト 「 どうだった 」
ボーレ 「 振り返りもせず、行っちまいましたよ
まったく薄情な奴らだぜ 」
アイク 「 ボーレ 何があったんだ 」
ボーレ 「 アイク お前、もういいのか 」
アイク 「 ああ。それより、何があったのか、
説明してくれ。」
ボーレ 「 え、あ、その・・・なんだな、えーーっと・・・」
セネリオ 「 シノン、ガトリーが出て行きました。」
ボーレ 「 セネリオ 」
セネリオ 「 隠すことでもないでしょう。」
アイク 「 2人が出て行った 理由は
・・・いや、そうか。 俺のせいだな 」
ティアマト 「 アイク・・・」
ボーレ 「 ・・・ティアマトさんが、
次の団長をアイクにするっつって。
それに、シノンがキレて・・・
さっき出て行ったんだ。」
オスカー 「 後を追って説得してみたが、
無駄だったよ。」
セネリオ 「 元々、グレイル団長の跡を継ぐのは、
アイクだと決まっていたじゃないですか。
それが、予定より早まっただけのこと。
納得できないという者を、
無理に引き止める必要はありません。
戦力の低下は、新団員を募って、
補えばよいでしょう。」
オスカー 「 そこまで言うなよ。
ずっと一緒に戦ってきた仲間じゃねえか。」
ティアマト 「 ごめんなさいね、アイク。
私の力が及ばなかったばかりに・・・」
勇者グレイルを失ったアイクは、
絶望に打ちひしがれながらも父の遺志を受け継いで、
団長になることを決めたのですが、
それに不満を抱いた、シノンとガトリーは、
傭兵団から出て行ってしまったようです・・・
まったく、ひどい話ですよね・・・
戦力を失った後、大変な戦いになるのですから・・・