ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡
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第7章   漆黒の魔手



森の木々霧 が、ザワザワと音をたて、

アイクは、グレイルの後を追いながら、

とても不安になっていました。



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アイク 「 クソッビックリマーク ほっとけるわけないだろ。


   親父のヤツビックリマーク 」


息を弾ませながら、必死に走っています。



月明かり満月 の森の奥深く霧・・・

アイクの目の前には、

驚くべく光景が、繰り広げられていたのです!?



そこには、剣と斧を持った、2人の男の姿がありました。



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ひとりは、斧を装備した、アイクの父親、グレイル。




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そして、もう1人は、剣を装備した、あの漆黒の騎士です。


2人は、そこで、戦っているのですビックリマーク


グレイルは、斧を頭上に振り上げ、

漆黒の騎士に向かって、振り下ろそうとしましたが、


剣で受け止めた漆黒の騎士に、斧を弾かれ、

その場にひざまずいてしまいました。


それを見たアイクは、思わず、



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アイク 「 おやじっ!! 」


と叫んでいました。


グレイルは、アイクを見ると、

とても険しい顔で言い返します。



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グレイル 「 アイクビックリマーク 来るな!! 」


アイクは、ビクッとして、その場に立ち竦み、

ただ見守っていることしかできないのです。



すると、漆黒の騎士は、

自分の剣をグレイルに向かって放り投げ、

こう言ったのです。



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漆黒の騎士 「 この剣を使われよ。」


グレイル 「 何のつもりだはてなマーク 」


漆黒の騎士 「 貴殿との戦いを楽しみにしていた。


   まともな武器で、全力を尽くしていただこう。


   神騎将 ガウェイン殿。」


そして、もうひとつの剣を鞘から抜きました。



グレイルは、ニヤリと笑うと、


グレイル 「 昔、そんな名で呼ばれたこともあったな。


   だが、とうの昔に、その名と剣を捨てた。


   今の相棒は、これだ!! 」



グレイルは、漆黒の騎士が投げて、朽木に刺さった剣を抜き、

地面に向かって投げ返し、

自分の斧を頭上に掲げて、そう言いました。



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漆黒の騎士 「 ・・・死ぬ気ですかはてなマーク 」



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グレイル 「 その声、覚えているぞ。


   たった十数年で、師であるこの俺を、

   追い抜いたつもりかはてなマーク


   フン、若僧ビックリマーク


   これでも、喰らうがいいビックリマーク」 



グレイルは、漆黒の騎士めがけて、斧を振り下ろしますが・・・


やっぱり、3すくみの関係からも、

グレイルの分が悪かったのでしょうかはてなマーク


3、4回剣と斧を交えた後、漆黒の騎士の剣が、

グレイルの身体を深々と貫いたのですアップ



漆黒の騎士 「 どういうことだ。


   この手ごたえのなさは・・・いったい・・・」


漆黒の騎士は、そう呟きながら、

グレイルの身体から剣を抜きました。



グレイルは、ヨロヨロと、足をもつれさせながら、後退し、

「おやじっビックリマーク」と駆けつけたアイクに支えられながら、

そのまま後ろ向きに、倒れてしまったのですダウン



アイクは、グレイルの身体を支えながら、

必死に叫んでいました。


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アイク 「 おやじッビックリマーク


   おやじッビックリマーク



   おやじーーーーーッ!! 



アイクの悲痛な泣き叫ぶ声が、

森の中霧 で、響き渡り・・・


月の光お月様 が、その様子を静かに見守っていました・・・