ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡
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第5章  脱出




アイクたちが救出した女性、

それは、なんとクリミア王女 エリンシア だったのです。


フルネームは、エリンシア・リデル・クリミア といい、

クリミア国王ラモンの血を引く最後の王女です。


エリンシアの父母である、王と女王は、

デイン国王 アシュナード の手にかかり、

亡くなっていました。


ラモン国王が弟 レニング卿 を、

クリミアの次期国王と定めた後に、

エリンシアが生まれたので、


国の混乱を避けるため、国民には、

彼女の存在自体が知らされていなかったのです。


しかし、何かあった時のために、

他国の国王クラスの人物にのみ、

彼女の情報が明かされていました。


そのせいで、エリンシアは、

デイン王国から、しつこく、

身柄を狙われることになってしまったのです。



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そして、国を追われた彼女から、

傭兵団に護衛を依頼されました。


それは、隣のガリア王国、カイネギス 国王の元へ

逃がして欲しいというものでした。




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しかし、辺りが暗くなり始めた頃、

傭兵団の砦には、

デイン兵が大挙して、押し寄せていました。


デインの要求は、


「 クリミア王女をただちに引渡し、

  この地を去れビックリマーク


  さもないと、攻撃を開始する。」


というものでした。


傭兵団の命運にも関わる重大な出来事に、

早急に協議が行われました。


傭兵団の安全を確保し、

さらに勝者のデインに恩を売って、利を得るために、

王女を引き渡すべきと答えた者は、

セネリオとシノンのみ・・・


他の者は、王女をデインに引き渡すということは、

その命をも引き渡すことになる。

助けるべきだと答えました。


意見は、真っ二つに分かれましたが、

グレイルが出した決は、


「 我々は、王女をガリアまで護衛する。」 ですビックリマーク



しかし、もうその時には、

砦の周囲は、デイン兵に取り囲まれていました。


どっちにせよ、選択の道は、無くなっていたのですビックリマーク


デイン兵は、最初から、

傭兵団を油断させ、

砦ごと始末するつもりだったようですビックリマーク


グレイル傭兵団全員で、砦を防衛することになりました。