病気になって仕事を休職していた時、とにかく焦っていた。
何かしないとと思い、自己啓発本を読んだり、やたらとウォーキングをしたりしていた。
しかし復職が間近に迫った時、不意に脳内が静かになった。
ああ、何もしなくていいんだ
そう思えた。
そうして、過眠ぎみの日々の中、脳内に星空を浮かべては空想にふけっていた。
ある時ふとこう思った。
地動説が正しいなら、地球は日々ありえないような速度で回転し、宇宙の中を少しずつ動き始めている。それなら、ただ寝ている自分だって、気づいたら宇宙をものすごい距離移動していることになっているじゃないか。
その中で自転に逆らってもがくことで、ひたすらに消耗し、せっかく楽しめるはずだったことが楽しめなくなってしまったり、出来るはずだったことが出来なくなってしまったりするかもしれない。
何もしなくても、私たちは運ばれるべき場所に運ばれる。焦っても、楽にしていても、私たちが行き着く場所は同じなのかもしれない。
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