日本リ・ファッション協会 代表理事の鈴木純子さんのご紹介で、福島県いわき市を拠点に古着回収をされている「ザ・ピープル」さんの倉庫に行ってきました。


ザ・ピープルは「古着をごみとして燃やさない社会を目指して」というスローガンのもと、いわき市に13ヶ所の回収BOXを設置し自社店舗で販売したり、リ・ファッション協会と手を組んで、被災地や途上国支援をされています。
さらには、古着商やリメイク・アップサイクル作家の方々に倉庫を解放し、回収古着を選別する代わりにピックアップした洋服を安く提供して、家庭から出された行き場を失った洋服の新たな行き先を生み出しています。


私もアップサイクル作家を目指す者として選別とピックアップをさせていただきました。






大きくて重い倉庫の扉の隙間から見えた景色に正直引いてしまいました…







渦高く積まれた洋服たちの山!!大きな倉庫の天井に着きそうなほど!!

「見る人によっちゃぁごみ山か?なんて思われそう…」

はじめはそう思ってしまいました。


でも、これはいわき市で何十年も掛けて洋服リサイクルを周知してきた賜物。どれだけの方々が賛同して「捨てずに循環」させることに協力しているかの成果だと考え直しました。


まず、しっかりと洗濯して出してくれているので汚れた物や臭いのするものはなかったんです。するとすればほのかな柔軟剤の香り。

たまに防虫剤の匂い。

それは、タンスの肥やしになっているような古い衣類も多いという事ですね。だけど誰も着ないよねとごみに出されてもおかしくない物もここに回収してもらえばリユースされたり生まれ変わるかもという意識の表れかな?と思いました。

裏を返せば現役衣類はまだまだ沢山あるということだなぁとは思いつつ…。





実際、回収BOXはこちらの1.5トントラックで回るそうなんですが、毎日1トンほど集められるそうです。毎日ですよ?
皆さん溜め込んでいる事実だと思います。

さらに、いわき市でこれなら都内でメーカー問わずで集めたらどうなっちゃうの?とめまいがしました。


やっぱりまだ複雑な気持ちを抱えて選別スタートです!






1つ目の山です。

こちらはBOXから回収されて来た選別前の洋服たち。

35ℓのビニール袋にパンパンに入っております。

これからまずはピープルさんが運営しているリサイクルショップで販売する洋服を選別していきます。






2つ目の山は、海外向けの大人用の冬服を選別したガラ袋の山。

私が参加したのは8月で、初回だったのもあってか「冬物はとにかく青カゴに入れちゃって!」と簡単に選別できるようにしてくださいました。いいな!があればピックアップさせていただきました。




3つ目の山は、選別した海外向けの大人用の春夏秋物衣類を纏めた袋の山です。


この日はちょうどアフリカのリサイクル業者の方が大きなトラックを引き連れて引き取りに来ていました。

ピープルさんは途上国に仕事を作る目的で海外輸出を取り入れています。

また、 できる限り国内リサイクルを目指しているので、 ピープル店舗とは違う客層のショップにも取引先があるそうです。それら、国内外の取引先とのマッチングにもリ・ファッション協会さんが関わっているのだとか。多くの方々が定期的に入ることで、古着の山の底に手が入り永遠に眠る洋服はないそう。



日本語ペラペラなアフリカの方々と談笑されている純子さんを眺めながら、ガッシガシ選別しました。


「折角だからピックアップに力を入れたらいいよ!」とピープルさんのショップ行きと海外冬物以外はカゴ車に入れていきました。

写真は撮りそびれましたが、ピープルのスタッフさんがそこから綿35%以上含まれている衣類をウエス行きとして選別していました。


純子さんは服育として洋服、ファッションロスに関する講演もされているんですが、「ウエスが足りていない」とお話されていたのは驚きました。

てっきり余るほど出ているんじゃないか?と思っていたんですが、大切なのは油脂類の吸着なので、化繊はどうしても向かない。混合でも綿が入っている生地がどれだけ重要かを思い知らされました。

最後の最後まで使い切るならば、必要とされているウエスにするのも大切な洋服の道だなと思いました。



この他にも、海外では下着も売れるそうで、肌着や左右揃っていれば靴下も輸出しているそうです。

たまに出てくる鞄や帽子、靴などの服飾雑貨も回収選別していました。

子供服も多く、おさがりバザーを開催して販売したりもしているそうです。

それと、選別日の前日にあった「いにしえ着物市」というイベントも定期的に開催していて、回収した着物をお手頃価格で手にできたりもします。タイムセールに甘えてだいぶ買い取らせていただきました!現在絶賛リメイク・アップサイクル中です!



こう書き記していくと、ピープルさんは本当に幅広く回収していて、それを活かす場所も生み出している、しかも楽しい方法でと尽力しているのがよくわかりました。

それは、いつも笑顔でハツラツとしている前代表の吉田恵美子さんが体現しているなぁと実感しました。


吉田さんの素敵な記事がありますので、共有させてください。





この投稿をまとめる前に、ウィンドウショッピングをしてきたんですが、ファッションロスをなくしたい!と思いつつトレンドを抑えた洋服を見て歩くのってやっぱり面白いんですよね。

明らかに物は多いですけど。数え切れないブランド数。全部誰かに着られるなんて無理!

だけど、実際リメイクやアップサイクルをしてみると、これを企業が本腰入れてやる!って動くのはなかなか難しいだろうな。と思います。単純に製造数を減らすのも経営や雇用の観点でも難しい。

まだまだ一部のリユース(19.6%)、リサイクル(15.6%)が進むだけでも大きな一歩かな?

リサイクルに関しては、2種以上の繊維を含んだ混紡素材がネックなので、リサイクルを考えた素材の開発に注力する企業を推すのは未来を考えれば有効だと思いました。

リメイク、アップサイクルは効力としてはまだ小さいですが、混紡素材など関係なく手放される洋服の新しい道を生み出せるので有効だと考えます。

だからこそ、小さい企業でも個人でも、アップサイクルの輪が広がればデッカイ波を起こせるんじゃないか?と信じてやってくしかないよな!と自分を鼓舞しております。


まず、私が本腰入れてリメイク・アップサイクルできるように生活の見直しを…私にとってはなによりの大きな一歩だったりします。

頑張れ!自分!!


手放された衣服がなるべく多くの人にもう一度手に取ってもらえるように、着るのが嬉しい楽しいものづくりができるように広がるようにと願うばかりです。