あれ?
家に帰ると兄がいた。
父親と兄が会いにきたのだ。
どうしていいのか分からずされるがまま抱きしめられ、ちょっと話して、家の中へ入る。
突然のことに戸惑い、母に連絡すると仕事を早退してすぐに帰ってきたが、父親の姿はもうそこには居なかった。
母はすぐに父親に電話をした。
娘が怖がっていた。
もう勝手に来るのはやめて欲しい。
関わらないで欲しい。
電話越しに私にもその言葉を言わせる。
私は何の感情もなかった。
もう、私の感情は消えていたのだ。
何も感じない。
そのせいでまた引っ越し。
学区内だったためまだ良かったが、ずっと遊んでいた友達が遠くなり遊ばなくなる。
別の友達KとRと仲良くなり、まだ良かった。
その頃から男がまた家に出入りする回数が増え、その出入りする回数が増えるたびに私の自由が消えて行った。
門限を作られ、友達と遊んでいる途中に帰らなければならない。
次第に友達は短いなら遊ばないとなる。
最初から誘われなくなって行くのだ。
私はそんなに自分が人を惹きつける人ではない。
仲良くなっても別にいなくても別に。
そのポジションなど儚い物で。
そのフラストレーションは別方向に向かって行く。