雨嵐の中響くサイレン
今日はやけに音が大きいやと
部屋の中で小さく呟く

眠りから覚めた携帯電話
昨日からの寝不足の印は
もう消えて

「知ってる今日が何日か」なんて
分かりもしない言葉並べる
周りの人間達はもう
誰も気付いちゃくれない

雨の中で見つめ合った
君と僕の涙のサイレン
目の前で付く溜息
それが僕の裏切りだった
暗い部屋で二人見つめ合った
最愛の赤い痕

眠りから覚めたはずの
携帯電話に交互する
青いランプ

使われてない筈なのに
そんな訳がないのに
どうして、ねえ

「約束したじゃない」
額を濡らす汗が呟く
逃げ出した僕を追いかけるように
また鳴り響いた音は

雨の中で見つめ合った
君と僕の涙サイレン
どうしても怖かった
そんな言葉がもう通じなくて
白い部屋で二人見つめ合った
最愛の青い空

どうして

これが最後君と僕の
赤い花