先日ハイチ人のとても裕福な家庭育ちの友達とハイチの国家プロジェクトの話になった。
ダウンタウンに突如始まった政府関連施設の建設プロジェクト。
今まであった民家も学校も有無を言わさず突如立ち退き。政府は十分な補償もせず
名もなき人々は路頭に迷う。
その建設のお金はどこから来たか?
もちろん先進国の援助。
でも私の友達は
「街がきれいになっていい。ハイチは発展してる。ハイチの未来は明るい。昔は
外を歩くのにも犯罪に遭うんじゃないかっていつもおびえてた。今の政府は本当に
よくやってる。」
毎日毎日貧しい人ばかりと会って、目が合えばお金を貸してほしい、恵んでほしいと
言われ、現地職員からも生活が苦しいとことあるごとに賃上げを要求される。
そんな日々を過ごしている私には、友人のポジティブさが理解できなかった。
政府は教育や医療の無料プロジェクトをしているって?実情をみたことあるの?
フランス語さえ満足に話せない先生が一日3時間だけ教えているんだよ?
感染症にかかっても血液検査も受けられないのに無償医療?
安全に歩けるのは国連が軍隊や警察を派遣しているから。
お金がなくなれば外国にお願いする政府。10年後は借金だらけで返すあてなんてあるの?
そう思ったら泣けてきて、友達はびっくりしてた。私がなんで泣いてるのか理解できないよね。
だって、自分は目に見えるものしか信じてない。その裏には何があるのかなんて考えたこともないもんね。この先もあなたは優遇され続けて路頭に迷うことなんてないんだから。
建設プロジェクトだって、こんなバカな金持ち一族を説得するためのパフォーマンスに過ぎない。お金持ちは高見の見物していて、下界で何が起こっているかなんて知らないし、知る気も
ないでしょうね。
それでも私はこの国で頑張ると決めたから、来週からまたお金をせびられつつ前に進もう。