scene01「おい。柳瀬。やーなーせ。」声に起こされ、私は驚く。やべ。今日は仕事の研修日。退屈なのと、日頃の疲れで、うっかり寝てもた。眠い目をこすって、私は視線を前に起こす。そんな私の傍らで、笑いを堪えながら震えるやつが一人。「この緊張感の中で寝るなんて。お前どんだけ大物なんだよ。」そう。大学からずっとライバルの櫻井が。私の隣に佇んでいた。