ドルトムントに復帰した香川が初戦でいきなり先発し、好結果を出した。後半１９分に右脚を痛めて退いたが自分の居場所に戻ってきたように暴れ回り、前半だけで２点に絡む大活躍。黄色く染まるスタンドから降り注ぐ「カガワ」コールを気持ちよく全身に浴びた。
待望の初ゴールは前半４１分。右折り返しを中央の味方がスルーし、左に流れてきたところを冷静に蹴り込んだ。「ドルトムントのサッカーは自分にすごく合っている。また結果を出し、チームに貢献したい」と語っていたが、早くも有言実行。得点後は跳び上がって右拳を突き上げた。
前半３４分の先取点も演出した。縦パスを受けて反転すると、すかさずスルーパス。最後はクロスをラモスが決めた。
自分の持ち味を熟知するクロップ監督の下に戻り、Ｗ杯での日本代表とマンチェスターＵでの不調がうそのように生き生きと動いた。２年の空白を感じさせないプレーを見せ、ホームの大観衆の心を再びがっちりつかんだ。