皆様こんにちは
まぶたを愛する浅井智子です
眼瞼下垂(がんけんかすい)症という病気
少しずつ皆様に知られつつある病気だと思いますが
外来診療で患者様とお話ししていると、まだまだ認知されていないように感じます。
眼瞼(がんけん)は、まぶたのこと
下垂は、垂れていること
つまり、まぶたを開けたくても「開けられない、開けにくい」
状態になってしまうのが眼瞼下垂です。
まぶたを開けることを意識している人はおられないと思いますが
眼瞼下垂になってくると、
●上の方が見辛い ●まぶたが開きにくく、疲れやすい
●自分の目が細く・小さくなってきたのが気になる
だから、体は、「まぶたを頑張って開けないと!!」と反応して、
まぶたの動きの悪さを、おでこの力や頭の位置でカバーしようとします。
すると、
●おでこに力が入ってシワがよる ●眉毛の位置が高くなってくる
●顎をあげた姿勢になりがち ●肩こり・頭痛がする
などの症状が出て辛くなります
45歳でまぶたがたるんでいる人の割合は、なんと16%以上 (ヨーロッパの統計です)
なんで、そんなに、まぶたは垂れるのか??
主な原因は、年齢によるものです(眼瞼下垂よ!お前もか!!)
まぶたは、開いたり・閉じたり・開いたり・閉じたり・開いたり・閉じたり・・・
起きている間は、ずっと瞬きをしています
瞬きは、目の表面の潤いを保って目がクリアに見えるためにとっても大切
瞬きは1分間で約20回 ですから、
40歳の方では 2~3億回、70歳だと4~5億回 まぶたを動かしてきた!
ということになります。(自分のまぶたを褒めてあげたい)
まぶたの筋肉は、バンジージャンプのゴムのように、伸びたり縮んだり、
まぶたの皮膚は、バンジージャンプのゴムの布カバーのように、中のゴムにこすられて、伸びたり・伸びたり・伸びたり(皮膚は縮みませんよね)
何十年もそのようにしているうちに
ゴムもゴムの布カバーも伸びてしまい、縮みにくくなり、
筋肉の開ける力が弱くなってしまいます。
皮膚も伸びてしまいます。
(いつもありがとう、まぶたさん。そんな頑張り屋さんの、まぶたは、やはり、美しくて尊いです。)
まぶたがもっと開きやすかったら、
疲れるような症状も楽になるし、目がちょっとぱっちりして元気が出ますよね
治療は、手術で、伸びた筋肉や皮膚を縮めることになります。
皆さんのまぶたには、これからも頑張って欲しい!応援したい!
という思いを込めて、
日々眼瞼下垂の手術を行なっております。
眼瞼下垂のタイプや原因、手術方法についてはまた別の機会にお届けいたします。