昨日、私の出身小学校前をたまたま通った。
そうしたら、開発により一大ショッピングモールのようになっていた。
私はショックだった。
というのは、その場所は、昔は森であって畑であったからだ。
その森には肥溜めもあり、そのそばを通ると臭いのだ。
その森で、カナブンの足に糸をつけて飛ばして、ふらふらさ迷ったりして遊んだ。その小学校が森に囲まれている感じだったのだ。
そもそも、うちが森に囲まれていた。
夜寝るときに、森を見ると怖かった。何かがいる気がした。
だけども、それは本源的に安心感があったのかもしれないとも思う。
結局、日本人の宗教観はそういうところにあると思ったりもする。その何かが神なのだろう。
私は自分が通った小学校回りが、大型ショッピングモールに囲まれるのを見たとき、なにか根源的な悲しさを覚えたのだ。
当時の私が、今の私の母校でなにか悪さをしたら、きっと生きていけないだろうと思う。
周りに森がないからだ。
悪さをする方もされる方も、自然があると癒されるのは確かだと私は思う。
私は小学校時代は問題児だと言われたが、けっこう同様に嫌な思いもさせられた。
だけども、周りに自然があることで救われたことはたくさんある気がしている。
なぜ、あんなにいい場所を、やたら開発してしまうのだろうか。
私は自分が育った場所が、当時あんなに森だらけだったのに、今や森がほぼなくなったのをあまりに悲しく思うのだ。