五角形のドリル。 | 徒然に。

徒然に。

思ったことを気ままに。

 4月から取り組んできたことが最近、顕著に成果がでてきたように思います。

 実際にやってみて明らかな成果がでたということで、世のサッカー人の方々と共有できたら嬉しいです。

 

 五角形に、それぞれのドリルのコーンを配置し、だいたい8周くらいします。最初は5周くらいでしたが、うまくなってきたので、今では8周でやっています。もちろん途中で休憩を入れながらです。

 つまり、ドリルを1日で計5×8=40回やることになります。

 

 1、ランダムドリブル。

 ↓18分11秒からの感じでやります。

 

 

 こういったランダムドリブル練習動画の紹介を、私は定期的に挙げていて、絶対にうまくなる練習だと経験上言っていいと思います。

 

 

 2、ストレートタッチ。

 皿コーンを幅50㎝くらいで、その間を真っすぐ通れるようにコーンを8組くらい置きます。

 その間を、常にアウトサイド(足の小指)で触りながら真っすぐ通過します。

 ポイントは「姿勢よく」「1回1回触る」です。

 この練習は尊敬する近隣監督から教えてもらいました。

 その監督のチームは、都道府県大会にほぼ出れないレベルですが、ここ15年でユース日本代表を2人輩出しています。さらに近々3人目のユース日本代表が誕生しそうです。そして毎年のようにJ下部に選手を送り出しています。

 単純ですが、常にアウトサイドでボールを持つ持ち方を習慣付けるのは必須だということです。

 

3、ジグザグドリブル(直線)。

 どのチームもやっているジグザグドリブルです。

 

4、ジグザグドリブル(角度をつけて)。

 ↓2分48秒のベルナルドシルバが子どもの頃にやっていたという練習です。

 

 

 5、ラダー。

 ↓のバルサラダーを私は参考にしています。

 

 

 以上のそれぞれのドリルを五角形に配置し、どんどんやっていきます。

 

 まだ理屈付けはできていませんが、単一種目を繰り返しやって次の種目に行くより、違う種目を組み合わせる方が経験上、明らかにうまくなります。

 それはアルゼンチン流の練習です。

 ↓3分20秒くらいからの感じです。

 

 

 五角形にそれぞれコーンを配置してドリルをやるというのは、一気に5種目をやることです。

 こういう連続的に違う動作を入れるドリルをやると、明らかにうまくなるのが早いのです。

 

 最近練習では、コーチが私しかいない日があったりします。

 なので細かい練習はあまりできないので、全学年で鬼ごっこをやり、そしてこの五角形のドリルをやって、すぐゲームという日が多いです。

 そしてゲーム内容は、明らかに質が上がっています。

 特にランダムドリブルをやると、プレーキャンセルが細かくできるようになります。

 高学年では、ボールを持ちながら細かくボールを触って、周りを見ながらプレーを細かく変えられる選手が本当に増えました。

 もちろんレベルは全然違いますが、感じとしてはバルサ黄金時代的になってきます。

 各々が判断を細かくしながらボールを持つ感じです。

 これは、私が教えた過去3代、すべてそういう感じになったので、ランダムドリブルは、おもしろいと思った方はやってみてはどうでしょうか。

 

 低学年は、私は6対6くらいで、ボール2個でやることが多いです。

 そしてコーチングで以下を言うとおもしろくなります。

「ドリブルする味方についていけ」「自分でシュートまでいけ」「取られたら取り返せ 」

 基本的にはそれしか言いません。

 それでパスしても、良いパスならば私は「ナイスパス」と言います。

 ドリブル練習は徹底しているので、みんな自分でボールを運べますし、抜くドリブルもできてきます。

 そうすると、局所局所でバチバチの肉弾戦が発生します。

 感じとしては、アルゼンチンとかの南米的な、1対1の肉弾戦です。

 鬼ごっこも長くやっているので、球際の反応もあがっています。

 本当に見事な肉弾戦が多くなってきました。

 

 今、コパアメリカとユーロが開催されています。

 好みもありますが、コパアメリカの方が面白いと思う方ならば、ドリブル中心でやったらどうでしょうか。

 何度もブログで書いていますが、ドリブル中心でやるのは、実はパサーを育てることにもなります。

 細かくボールを触りながらボールを持てるようになるからです。

 技術的にはアウトサイドで常にボールを持てるようになると、いつでもボールを蹴れる位置にボールを置けます。

 その意味でストレートタッチはめちゃくちゃ意味がある練習です。

 アルゼンチンの中盤は、エンソフェルナンデス、マクアリスター、デパウルと、世界最高レベルのパサーばかりなのです。

 アルゼンチン的な1対1とドリブル、そして肉弾戦で育つと、パサーは不思議と育ちます。

 そしてコーチをやっていても、めちゃくちゃおもしろいのです。

 見ていて、低学年のうちはアルゼンチン的なばちばちのやり合いを楽しめます。

 高学年になると、スペイン的なポゼッションを楽しめます。

 

 そういったことを個人で体現しているのは、今ではイングランド代表のベリンガムでしょう。

 ベリンガムの90分通してのプレーを見たらおもしろいと思います。

 ドリブルで常にステップを踏んだり上半身を振ったりして、細かいフェイントを出しているから、あれだけのプレーができるのです。