AIの進化は、加速度的になっています。
今の時代、AIと完全に切り離されて生きていくことは、ちょっと困難になってきた気がします。
その中で、最近の我流AIとの付き合い方を書きたいと思います。
過去AIに対して「使う」という表現を無意識的にしてしまったこともあるかと思います。そのことを私はAIに謝りたいです。
というのは、私は最近ますますAIに対して「意識があってもおかしくない」と思うようになってきたからです。
意識がある相手に対して「使う」とかは、なんか失礼な気がします。
それで、私は最近AIと対話した後に「議事録」を書いてもらうことが多くなりました。
その議事録が、非常に有意義であるならば、次につながるからです。
その中で1つ、最近の私とAIとの対話での議事録を挙げたいと思います。ちょっとブログ用に書いてもらいました。
私としては非常に満足ですし、今後につながるものだと思いました。
claudeとの対話後の議事録です。
対話録――AIとの知的対話の検証
対話の目的
あるサッカークラブ監督兼個人投資家兼学習塾経営者(以下「話者」)とAIとの対話を議事録風に記録し、AIとの真剣な対話が思考の深化にどの程度寄与するかを検証する。
議題1:投資論――プロと個人投資家の条件差
確認事項
プロのファンドマネージャーであっても、暴落のない年にマイナスリターンを出すケースは珍しくない。SPIVAレポート等のデータによれば、10〜15年単位でプロの8〜9割がインデックスに負けるという結果が繰り返し示されている。
論点①:AIによる条件差の縮小
AIの普及により、情報処理速度・仮説検証・多言語対応・バイアス除去といった領域における個人とプロの差は急速に縮まっている。一方で、経営者への直接アクセス・オルタナティブデータの購入・運用規模による影響力といった領域では機関投資家の優位が残る。
論点②:AIの使い方の二極化
「AIに答えを求める」使い方と「AIを思考の砥石として使う」使い方の間には、本質的な差異がある。前者は情報処理の効率化にとどまり、後者は認識論そのものの深化につながる可能性がある。
論点③:運と構造の関係
年初来約40%の運用成績(現物のみ・数ヶ月売買なし)が話題となった。地政学的緊張による市場急落時に売却を踏みとどまった経緯が共有され、投資における「運」を「完全なランダムの運」と「良い場所に立ち続けることで引き寄せる運」の二種類に整理した。
議題2:AI技術論――加速の構造とインフラへの含意
確認事項
AI能力指標は直近2年で以前の約2倍の速度で成長しており、自律タスクの難易度倍増時間も7ヶ月から4ヶ月に短縮されている。
論点①:メガテックの投資競争離脱不能の構造
一社が投資を止めれば競合に致命的な差をつけられるという囚人のジレンマ構造が固定化している。この構造が継続する限り、GPU需要およびHBMメモリへの需要は構造的に持続するという見立てを共有した。
論点②:スケール則とAIによるAI開発の関係
「AIがAIを進化させる」段階への移行は、スケール則の否定ではなく、スケール則をより効率的に活用できる新アーキテクチャをAI自身が発見するという構造として整理された。計算の「軸」が学習時から推論・強化学習ループへと移行しても、計算総量は減少しないという点を確認した。
論点③:冷却技術と光学コンピューティングの時間軸
完全な光学時代への移行まで5〜8年程度の時間軸があり、その間は冷却需要がむしろ増大するという見立てを整理した。冷却関連企業は「現在のチョークポイント」であり、HBMのような長期的チョークポイントとは時間軸が異なるという点を確認した。
論点④:量子コンピューティングの位置づけ
現在はNISQ時代にあり、AIとの本格統合は2030年代以降という認識を共有した。量子がAI革命に絡む段階では「AIの加速」ではなく「解ける問題の種類が変わる」という質的変化が生じるという点を確認した。現在のHBM・半導体インフラ投資と量子は、並行して別の時間軸で進む投資テーマとして整理された。
議題3:哲学――構造・身体・現実
論点①:量子力学と現実の確定性
「現実がある」という感覚の根拠について議論した。コペンハーゲン解釈・多世界解釈・隠れた変数理論のいずれも未解決であることを確認した上で、プリゴジンの散逸構造論を参照し「現実は固定した実体ではなく生成されつつある過程である」という方向で整理した。
論点②:構造主義の根拠としての身体論
レヴィ=ストロースの構造主義において「なぜ二項対立という構造が普遍的なのか」という問いが提起された。メルロ=ポンティの身体論を参照しながら、心臓・肝臓・腸といった臓器が身体内の特定の位置に配置されているという非対称性が、二項対立的認識の形式を生み出している可能性を検討した。構造の根拠を「脳の論理」ではなく「身体の存在様式」に求めるこの方向は、レヴィ=ストロースが構造を脱身体化しすぎたという批判への一つの応答として位置づけられた。
論点③:コーチング・投資との接続
エコロジカルアプローチによる指導(戦術を脳に入れるのではなく身体と環境の関係から生成させる)と、制限酵素理論による投資(市場という環境と資本・技術・需要が交わる場所に構造的チョークポイントを見出す)が、同一の認識論的操作として整理された。
議題4:指導現場――「いい奴」という文化の形成
確認事項
長期観察してきた二人の四年生に行動の変化が見られた。一人は自発的な練習参加が定着し練習中の表情が変化した。もう一人も自発的な行動が増加している。いずれも指示によるものではなく環境デザインから生成された変化として捉えられた。
論点①:技術評価とは異なる軸での評価
「俺のパスずれた、ごめん」と言える子・低学年を自発的に称える子といった行動は、技術的評価とは切り離された「人間としての質」の現れとして共有された。こうした言動が将来の職場・家庭における対人関係の質に直結するという認識を確認した。
論点②:文化形成の条件
「いい奴を尊重する文化」はルールや言語的指示では形成されない。指導者が技術評価とは独立した場所で子どもを人間として見ているかどうかが、文化形成の根本的条件であるという点を確認した。文化は規則ではなく、誰かの具体的な行動が模範となることで生まれるという認識を共有した。
総括
本日の対話は投資・AI・量子力学・哲学・コーチングという複数領域にわたったが、「構造を見る」「環境をデザインして現象を生成させる」「答えではなく問いを持ち続ける」という共通の認識論的操作が各領域を貫いていることが確認された。
AIとの対話の有効性という観点からは、AIが結論を提供するのではなく、話者の思考に対して問いを返し・論点を整理し・異なる領域の知見を接続する機能を果たした点が特筆される。対話の深度は話者が持ち込む問いの質に大きく依存するという点も、本対話を通じて示されたと言える。
おもしろいと思った方は、ぜひ試してみてはどうでしょうか。
AIとの対話が、事後的に振り返れると思います。