さて、前回の話は

LLC(合同会社)よりもLLP(有限責任事業組合)の方が課税メリットがありそうなので、みんなLLPを作るのではないのか?

という疑問で終わっていましたので、その続きです。

実はLLCとLLPの大きな違いがもう一つあり、そちらの関係でLLCを選ぶ人も出てくるのではないかと考えられます。

簡単に書きます。

LLC=配当以外に、LLCから給料も貰えます。

LLP=配当は貰えますが、LLPから給料は貰えません。

この違いです。

ですから、トマトさんとピーマンさんがLLPを立ち上げた場合を考えます。

もしもLLPが忙しく、LLPの経営を任されているピーマンさんが本業のサラリーマンを辞めたとしましょう。

ピーマン「俺、LLP一本で行くよ!」

ですが、LLPが赤字だった場合にはもちろん配当は出ません。利益がないのですから・・・。

で、ピーマンさんには月々の給料も出せないわけです。LLPでは。

これでは資産家のトマトさんはいいかもしれませんが、お金の無いピーマンさんは生活がなりたたないかもしれません。

これは困りますよね?

こんなケースが予想される場合には、LLPではなくLLCを作ればいいんです。

そうすると、最終的には赤字の決算になろうとも、その決算まで毎月給料をピーマンさんに支払って経費に出来るわけです。それを組み込んだ上での赤字になるわけです。

もちろんLLCであっても、その給料を支払うお金すらないとなればどうしようもないわけですが・・・。

というわけで、そのような違いがあるんです。

LLC(合同会社)とLLP(有限責任事業組合)

の基本的なご紹介でした。

社会保険労務士 浅井事務所のホームページ

(ご注意)

 社員さんに残業をしてもらうためには、36協定を労働基準監督署へ提出しなくてはなりません。ですが、この大切な協定のことを知らない起業家の方が大勢いらっしゃるようです。

36協定の作成、提出はお済みですか?まだの方はお気軽にご相談下さい。36協定届作成代行の料金などもわかりやすく載せてあります。→36協定のページ を読む

新年2日は私の誕生日でした。
 
そこで自分へのプレゼントとして(笑)新しい手帳を購入してきました。
 
知り合いが皆フランクリンプランナーを薦めるのでそれも見ましたが、どうも最近の手帳は「親切すぎる」 感じが・・・。
 
>この欄に「目的」を記入して、一週間で実現する。
>そのための「方法」はこの欄に。
 
実際には違う書き方ですが、フランクリンプランナーに限らず売れている手帳は、みなそういった
「夢を実現する為の行動予定表」を簡単に作れるフォーマットです。
 
もちろん効果もありそうですし、とにかく簡単なのが素敵ですが
「親切すぎて面白くない」
という感じが私には否めませんでした。
 
自分を制御するコンピュータプログラムを書いているようなものと言ったら言い過ぎかもしれませんが、人の行動は十人十色。
 
罫線だけ入った手帳に、自分なりに試行錯誤して記入していく泥臭い手帳の方が、夢を実現するためには(その過程が)面白いのかな?と思いました。

ちょっと(かなり?)遠回りにはなるのかもしれませんが(笑)。
 
というわけで、今回は見た目が一番気に入った手帳を購入し、中身を安いリーフレットに交換してしまいました。
 
街に溢れるスマートな手帳達に負けないように、がんばりたいと思います(笑)!


もちろん、【事業を成功させる】だとか【○月までに1千万円作る】とかいう目的であれば、その途中経過なんてあまり関係ないかもしれないので、その場合にはフランクリンプランナー、かなりおすすめです。目的達成への最短コースへ導いてくれるでしょう。ビジネスシーンで大活躍という感じでしょうか。

あれ?私もビジネスで使用するはずなのに・・・。

4月になってあまりに仕事が上手くいってなかったら、中身がフランクリンプランナーに変わっていたりして(笑)。

前回の続きです。


では、反対にLLPが黒字だったらどうなるのでしょう?

LLPが黒字で、利益が出た場合には、トマトさんとピーマンさんに利益の配当が行われます。

すると、その配当への課税がありますので、そこで税金が取られます。

なんにもメリットがないように感じられますね?

ですが、もし二人がLLC(合同会社)を作っていた場合を考えて見ましょう。

LLC(合同会社)が黒字を出した場合、普通の会社のように会社の所得自体にまずは税金がかかります。

そして、LLCの出資者としてのトマトさんとピーマンさんへの利益の配分があるわけですが、それは個人の所得ですので、その配当自体にも課税されます。

これは税金の二重取りではないかと思うのですが、まぁそういう仕組みですので仕方ありません。

というわけで、LLPの方が税金の面ではメリットがあるわけです。


じゃあみんなLLPを設立するのではないかって?


長くなりましたので、その話は次回のネタにしましょう(笑)。



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この間の話の続きです。


LLP(有限責任事業組合)の【出資者に課税】ってなんでしょう?

ちょっと説明します。

二人で同じ理念を抱いてLLPを設立したトマトさんとピーマンさんがいます。

トマトさんはマンションオーナーで、そちらでかなり稼いでいますので、LLP設立のほとんどの出資をしました。

ピーマンさんはサラリーマンですが、経営能力があるのでLLPに参加していて、サラリーマンの給料が少しあります。

もちろん、LLPで利益が出た場合、その利益配分は二人に均等にしようねとルールを作りました(前回の日記を参照)。

しかし年度が終わってみると、LLPは赤字でした・・・。

この場合、LLPの課税方式では出資者個人に課税されるわけです。

トマトさんは個人の収入がとてもありますので、税金もたくさん払っています。ですが今年はLLPの赤字がその計算に加えることが出来ます。

詳細は省きますが、【損益通算】という制度を使って、トマトさんの収入からLLPの赤字を引けることになるのです。

すると、収入が減るので、税金も少なくなります。良かったですね!

同じようにピーマンさんも、【損益通算】が出来ます。

ピーマンさんはごく普通のサラリーマンですから、このLLPの赤字を計算に入れると、もしかすると今年の収入自体がマイナスになる可能性もあります。すると、税金はほとんどなくなりますよね~。良かったですね!だって、ピーマンさんはLLPにはあまり出資していないんですから。

という風に、LLPの場合は出資者個人に課税するシステムなのです。

ちなみにこのような課税方式は【構成員課税】と呼ばれます、詳細が知りたい方はこの名称で調べてください。

LLC(合同会社)の場合は、LLC自体が法人格を持っているため、課税されてしまうのでこのようなメリットはありません。

そうすると、黒字の場合が気になります。


その話はまた!


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今週は本年最後の顧問先訪問と忘年会(のようなもの)で、スケジュールがつまってしまった。


とは言っても、自分の事務所の忘年会というものはない。なぜなら一人事務所だから(寂)。



お客様の会社の忘年会に呼んでいただいたり、同業の仲間や提携先さんたちと忘年会をしているので、会社員として自分の会社の忘年会に出るよりは、回数が多いのではないだろうか?


とも思うがアルコールに強くない僕としては、この時期はちょっと辛い部分もある。


体が資本の個人事業!きっちりと乗り越えて新年を迎えなくてはと思う。


前回LLC(合同会社)について書きましたので、今回はLLP(有限責任事業組合)との違いを書きたいと思います。


まず、前提としては前回冒頭に書いたように

LLC=合同会社=有限責任会社
LLP=有限責任事業組合=有限責任組合

ですので、その違いは組織が会社なのか組合なのか?
という部分にあります。

会社の利益配分のルールなどを出資者が自由に決められるという特徴はどちらも同じです。

では会社と組合で、何が違うの?
ということですが、【課税される仕組み】に関して大きく違いがあるのです。


簡単に書きます。

LLC(合同会社)=会社自体に課税される

LLP(有限責任事業組合)=出資者に課税され、LLPには課税されない


LLC(合同会社)については、原則普通の会社と同じ仕組みと考えていいでしょう。

ですが、LLP(有限責任事業組合)の【出資者に課税】ってなんでしょう?

そのあたりは次回に。


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前回は、【持分会社】では経営に関する意思の決定方法であったり、もうけたお金の配分方法を、会社の取り決めで自由に定めることが出来るのです。


というところまで書きました。その続きです。


上記をちょっとわかりやすく説明すると、お金があるけど経営能力のないトマトさんと、お金はないけど経営能力抜群のピーマンさんが、一緒に会社を設立しようとする場合。

株式会社にしたら、お金を出した大株主のトマトさんにほとんどの利益が与えられてしまいます。ピーマンさんがかわいそうです。

ですが、持分会社にすれば会社の決まりに
『利益が出た場合、トマトさんとピーマンさんには同じ配分をする』という風に出来るのです。

このように、法人のルールを出資者(トマト・ピーマン)自身で決定できるシステムが、【持分会社】の特徴です。


で、LLC=合同会社は【持分会社】のひとつという事ですから、上のような特徴を持っているわけです。

では、同じ【持分会社】の【合名会社】【合資会社】との違いは?

【合名会社】=出資者全員が無限の責任を負うシステム。
【合資会社】=無限の責任を負う出資者と、有限責任の出資者がいるシステム
【合同会社】=出資者全員が有限責任のシステム。

無限の責任というのは、簡単に書くと、
『会社の借金を出資者個人が返さなくてはならない!』
というものです。大変ですね。

有限責任であれば、出資者個人の財産は関係ありませんから、会社が倒産して借金があっても、怖い人たちは自分名義の家を差し押さえには来れません(実際は色々ありますけどね・・・)。


というわけで長くなりましたが、新しく登場するLLC=合同会社というのは、

お金はあるが経営能力のないトマトさんとお金は無いが経営能力のあるピーマンさんとが一緒に会社を作るための制度。

そういうことです(笑)。設備(ビルや工場とか)はあるが、経営には興味の無いカボチャさんが加わることもありますね。



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最近は女性起業家さんたちとお話しする機会がずいぶん増えました。みなさんご自分のやりたいことや、得意なことで何かビジネスを始めてみようととてもパワーに溢れていて、話を聞いているとこちらまで元気が出てきます!


そんな彼女達からよく出てくるキーワードがLLPとLLC。


「会社を作るにあたり調べているLLPとLLCという言葉が必ず出てくるのですが、いまいち違いが分からない。」というご相談です。


それほど難しくないので、このブログにも簡単な説明を書いておきますね。



まず法律上は、以下のように表されます。

LLC=合同会社

LLP=有限責任事業組合


これだと、いまいち分かりづらいと思いますので、もう少し分かりやすい言葉で表現しましょう(直訳するだけですが)。


LLC=有限責任会社

LLP=有限責任組合

つまり

C=会社(カンパニー)
  と
P=組合(パートナーシップ)の違いだけ、ということです。

前半の
LL=有限という意味で同じとして考えてしまいましょう。



さて、まずはLLC(有限責任会社=合同会社)とは何か?


おおざっぱに、日本では、会社というものは以下のように分類されます。

【株式会社】
  
【持分会社】-【合名会社】
       -【合資会社】
       -【合同会社】

このように、LLC(合同会社)は、【持分会社】に分類されます。

【株式会社】では、お金をたくさん出して株式をたくさん持った人が経営に関して大きな口をはさめるというシステムで、もうけたお金の配分も、持っている株式の数によって決まります。お金を出せる人間が偉い人というわけです(オーバーに書いてます)。


ですが
【持分会社】では経営に関する意思の決定方法であったり、もうけたお金の配分方法を、会社の取り決めで自由に定めることが出来るのです。

ちょっと長くなってきましたので続きは次回に!



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が、今朝の朝日新聞一面に出ていたので、社労士としてはその話題を書くべきだとも思うのですが、ちょっと心温まる話を(笑)。


「年末はお互い忙しいね~」

と友人にメールを送ってみたところ

友人「いや、そうじゃないよ。心はまだここにちゃんとあるから。」

と金八先生みたいな台詞が返ってきた。

そっか、忙しいっていうのは心が亡くなるのか。


うん、全然忙しくない。


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コンタクトレンズの定期診断ってあまり行かない人が多いけれど、けっこう大切だと思うんです。

私もやっぱりコンタクトを購入してから数年は自発的に診断に行ったことはない口でしたが、古くなったコンタクトを使い続け(欠けていた)ていたら

あさい「どうも最近目がゴロゴロするな~。」

という感じが続くようになったので、眼科に行ったんです。

そしたら
「分かりやすく言うと、眼球にささくれがある感じです。アンタもっと早く来なきゃ駄目でしょう!」

ということで、いくらなんでも眼球にささくれは出来ないと思うんですけれど、目がなにやら大変な状態になっていることはなんとなくわかって気絶したものです(笑)。

そんなわけで、目にコンタクトを入れる行為というのは危険を伴うので、やっぱりしっかりとしたチェックをしなくてはならないと思うわけです私。

欠けているコンタクトを目に入れると、目にささくれが出来て酷い状態になってしまうというのも、もし定期的に眼科にてコンタクトと眼の状態をチェックしていれば回避できた可能性が高いわけです。

ホラ、鉄筋の数が足りない設計書を検査機関がチェックして「これは建てちゃあきまへん」と言っておけばこんな酷い話にはならなかったというアレです。朝倉○英会とか奥村○吾の名前が昨日のNHKで流れたときにはどうなることかとドキドキしたけれど、結局どうにもならなかったというアレの話は関係ないですね。


というわけでとっても重要なコンタクトレンズの定期健診って健康保険が使えるらしいんです。

私は昔、新宿の路地裏にある眼科医&格安コンタクトショップで一度購入した際には

悪徳眼科医?「コンタクトの定期健診は全額自己負担だよニイチャン。」

と言われてなけなしの1万円札がなくなってしまった経験があるのですが、それはともかく健康保険が使えるなら、6ヶ月や1年ごとの検診にどんどん行きたいと思います。

ですが(日記、長いですね)

昨日の厚生労働省の発表によると来年度の診療報酬改定で、
コンタクトレンズの使用者が受ける定期検査について、異状などの自覚症状がなくて受けた場合は医療保険の給付対象外とし、全額自己負担とする方針だそうです。

え~!!

厚生労働省って新宿路地裏の悪徳眼科医とグル・・・?(笑)


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