さて、前回の話は
LLC(合同会社)よりもLLP(有限責任事業組合)の方が課税メリットがありそうなので、みんなLLPを作るのではないのか?
という疑問で終わっていましたので、その続きです。
実はLLCとLLPの大きな違いがもう一つあり、そちらの関係でLLCを選ぶ人も出てくるのではないかと考えられます。
簡単に書きます。
LLC=配当以外に、LLCから給料も貰えます。
LLP=配当は貰えますが、LLPから給料は貰えません。
この違いです。
ですから、トマトさんとピーマンさんがLLPを立ち上げた場合を考えます。
もしもLLPが忙しく、LLPの経営を任されているピーマンさんが本業のサラリーマンを辞めたとしましょう。
ピーマン「俺、LLP一本で行くよ!」
ですが、LLPが赤字だった場合にはもちろん配当は出ません。利益がないのですから・・・。
で、ピーマンさんには月々の給料も出せないわけです。LLPでは。
これでは資産家のトマトさんはいいかもしれませんが、お金の無いピーマンさんは生活がなりたたないかもしれません。
これは困りますよね?
こんなケースが予想される場合には、LLPではなくLLCを作ればいいんです。
そうすると、最終的には赤字の決算になろうとも、その決算まで毎月給料をピーマンさんに支払って経費に出来るわけです。それを組み込んだ上での赤字になるわけです。
もちろんLLCであっても、その給料を支払うお金すらないとなればどうしようもないわけですが・・・。
というわけで、そのような違いがあるんです。
LLC(合同会社)とLLP(有限責任事業組合)
の基本的なご紹介でした。
>社会保険労務士 浅井事務所のホームページ
(ご注意)
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