ねぇ神様、お願い
僕の話を聞いて
あの子の処に行きたい
険しい道だってわかっているよ
でも
逢わなくちゃダメなんだ
逢って伝えなくちゃ
だからお願い・・・
0時までには戻るって約束するから
雪の降る寒空の下
ただ僕は走り続ける
手足はかじかんで痛いけど
吸った空気は冷たいけど
前へ前へ・・・
あの子の待つ場所へ
諦めなかった
諦められなかった
誤った選択だったとしても
悔いは遺したくないから
大きな時計台の下
彼女は待っていてくれた
時計を見れば23:55
あと5分しかないけれど
想いを伝えるんだ
走る速度を緩めれば
彼女は僕の事に気づいて笑いかけた
痛む胸を押さえ付けて
抱きしめた
強く強く
もうこれで最期だから
もう逢えないから
強く強く忘れないように
僕の声はもうでないから
ただ抱きしめるよ
これで気持ちが伝わる事を願って・・・
そっと身体を離し
彼女の唇にキスを落とせば
頬を涙が蔦い
淡く儚い時間は終わりを告げた
あいしてるょ・・・