1.完成日 2024年9月
2.製作日数 60日程度
3.製作工程(概略)
<イデオン本体>
①パーツ洗浄、ゲート処理→紙やすり掛け
(300番~2000番)
②情報量が少ないため、スジ彫りを追加。また、プラ板を細かく切って貼付け。
③スジ彫りは左右非対称。
④グレーのサーファイサー→やすり掛け→ホワイトサーファイサー→埋まったスジ彫りを再調整。
⑤肩の関節部が丸見えのため、プラ板で隠し装甲を取付。
⑥赤色の塗装は3色を使用し2度塗装。スミ入れ→つや消しクリアにレッドパールを混ぜてフィニッシュ。
➆両手はPGウイングガンダムのものを流用。
⑧足裏のバーニアはリューターで穴を空け、汎用バーニアを埋込み。
<イデオンガン>
①曲線を生かすため、黒立ち上げに紺でエアブラシ塗装。
②発射口はゴールドでアクセント。
<台座>
ソロシップ風にするため、黄土色~こげ茶まで、4回以上マスキング塗装。
4.特色
これぞ大人向けのイデオンキット。感涙ものである。全高24cmと堂々たる大きさで、完成後の効用は非常に高い。 アニメ版の設定を大きく改変しており、ツッコミどころが多々あるものの、カッコ良くなっているので満足。一方、脚部のディテールが少ないため、いろいろと追加したくなる(悩む)のが難点。
5.製作コメント
作り始めてから、約1年後に完成。パーツの切出し後、全体のディテール、配色にとても悩んでしまい、細々とスジ彫りをすすめながら、結果、塗装までに7か月くらい経ってしまった。イデオンとは何か。アニメを観て、小説版を読み、自分にとってのイデオンを表現することを目標にした。
イデオナイトを表現するため、レッドパールを艶消しクリアで吹いている。また、今回は配色や塗装の美しさを表現するため、シャドーや余計な墨入れは行っていない。
6.イデオンについて
イデオンを構成するイデオナイトは、分子レベルで人の魂を取り込んで無限力を発揮し、駆動部分は最小限で機体内部は空洞が多い(だから大量のミサイルが積み込める)。まるでターンエーガンダムのよう。いや逆か。1980年には、まだナノマシンは定義されつつも一般的ではなかったし、アイフィールドビーム駆動も2000年のターンエーガンダムから。イデオナイトはサイコフレームにも繋がる。今から44年も前にこれらを考えるなんて、本当にすごいなと思う。
放送当時、私は中学生でイデオンでどっぷりとアニメの世界にハマり込んだ。ファーストガンダムの最終回もしっかりリアルタイムで観たものの、それでもイデオンは私の根幹であり、その衝撃は計り知れない。
正直、イデオンのデザインはひどい、ターンエーガンダムも同様に手放しでカッコ良いとは思えない。ただ、F1と同じで、カッコ悪くとも速ければカッコ良く見えて来るように、ユニークな機能、高性能で魅せるロボットも同様。富野監督は、カッコ悪い主役機の方が傑作を生み出せるのではないかと思う、今日この頃である。