オンライン授業が本格的に始動した。

 

本番の授業はGW明けで、今は準備段階。

 

オンラインによるミーティングと、担当する授業のレベル別ミーティングが終わっている。

 

 

オンラインの概要は、実は非常勤の私には見えているようで見えていない。専任の先生方もはじめての試みで手探りでやっているから、説明や指示出しがスポットスポットになっていて、全体像が把握しにくい状況だ。

 

 

オンライン授業の開始日、どんなスタイルで授業するか、教材、時間割と毎日のカリキュラムは決まった。

 

でも学生への連絡が完了していないからか、学生のクラス割も決まっていまい。各種ミーティングも直前にアナウンスされるし、そのミーティングで具体的にやることもあいまいな説明のときがある。

 

せめて詳細を教えてもらえたら考えて準備するし、またはタスクを明確に指示してもらえたら助かるんだけど……。

 

専任の先生も慣れないプロジェクトのなか、もがきながらなんだと思う。

 

 

ちなみにオンライン授業はZoomを使って配信される。

 

授業は講師のインターネット接続の調子が悪くなった時のために、基本的に2名体制でやる。

 

宿題・課題はGoogleを介して出題、提出される。

 

このため学校側は学生のGoogleアカウントとつながるのに苦労しているそうだ。

 

職員同士のやり取りはSlackというビジネスチャットアプリを使って。

 

【使っているツール】

Zoom

Google Classroom

Slack

Quizlet

 

Zoomは、プライベートで使ったことがあったからとっつきやすかった。

 

でもGoogle ClassroomとSlack、Quizletは初めてで、特に職員同士の連絡に使うSlackはサイト内も個人的にはわかりにくく、使い慣れるまで時間がかかった。

 

教材は専任の先生がほぼすべてデジタルのものを用意してくれる。

 

予備校のCMで紹介されている、講師が黒板の前で授業しているのをビデオで映すようなスタイルではなく、画面いっぱいに教材を映すイメージだ。

 

普段リアル教室での授業は、年配の先生が多いうちの学校ではアナログ派の人が圧倒的に多かったし、私自身も7割はアナログ(紙)の授業だった。

 

学校としては少しずつデジタルを取り入れていたけれど。

 

だから、今回の完全デジタルの授業は戸惑うことも多いけれど、新鮮で、こういうのもあるんだ、と日々勉強しながらやっている。

 

時間割やカリキュラムは、以前決まっていたものとは別に、オンライン独自のものが新たに作られた。

 

コロナが全然収束しないから、これがいつまで続くのかわからない。

 

だから、やっぱりこのオンラインに挑戦してよかったかもしれない。今後の経験になるから。

 

 

 

●話が変わります●

こちらはコロナ騒動のずっと前に学生にもらった、中国のお土産。

内モンゴルの学生がくれた。

どちらも乳製品のキャンディーみたいなお菓子だった。

(左のパッケージは、写真を撮る前に開けてしまった)

ふたつともかわいいデザインだし、内モンゴルの特産もわかって新鮮だった。

この学生は、2期担当させてもらったあとに帰省して、新学期会ったらこのお土産をくれて……。

せっかく里帰りしてさらにお金もかかるのに、担任でなかった私にまでくれたのがうれしかった。

その学生は、今年無事卒業した。

まじめでさわやかなイケメンで、ちょっと木村拓哉さんに似ていたかも!?

彼ならきっとこのコロナを乗り越えて活躍できるはず…!

卒業、おめでとう。

 

 

 

 

 

 

 

☆今日の本☆

夏目漱石『三四郎』

 

夏目漱石の初期三部作のひとつ。

熊本から上京した大学生の三四郎が東京で出会った人、見たものを純粋な視点で描く。

友情、学問、切ない恋も……。

 

 

 

 

 

休講になっている勤務先の学校も、在校生のみが参加する4月期はオンライン授業をすることになった。

(コロナウイルスの影響で新入生は7月入学に変更された)

 

ほとんど専任の先生で行われるそうだが、非常勤講師も若干名授業ができるそうなので、今後の経験のために参加を申し出た。

 

募集も若干名だったけど、立候補した人も若干名だった様子。

 

予定していた数より開講されるクラスは少なくなるから、バランスはいいのかもしれない。

 

たとえば、通常の授業であれば、中級もその中でレベルが3段階くらいに分かれていてカリキュラムも違ったが、今回はそのような細かいレベル分けはしないそう。

 

教材も、学校側が用意した教材を使って授業をさせてもらうというのでオンライン授業はじめての私は少しほっとした。

 

その教材は専任の先生がいま超特急で作ってくれているそうなので、手元にもらえるのはぎりぎりかもしれない。

 

内容範囲の理解は大切だし、2年目の私はできるだけ予習を進めておきたいところ。

 

GW明けなんてまだまだ先だと思っていたが、もう4月も20日。

 

毎日ちょっとずつ(本当にちょっと!)教案は作っていたが、引き続きこちらの作業も続けなければ。

 

学期が始まったらまたバタバタしてしまうし、コロナが終息したらシフトを増やして経済的にも安定したいと考えているのだから。

 

 

☆今日の本☆

N2の文法問題集。問題集と言っても文法の基本的な説明はある。

例文も実用的。練習問題は選択肢制が多いので、より身につけるために書かせる練習問題やアクティビティも授業ではプラスしたほうがいいかも。

 

 

 

 

週末から担任している学生への電話で状況うかがいをやっている。3月の休講からはじまり今回で第3回くらい。

 

うちの日本語学校はGW明け以降の授業再開を予定しているが、今後も事態の沈静化が進まなければそれもまた延期になるだろう。

 

ちなみに、GW明けはリアル教室での授業ができなければオンライン授業を検討しているそうだが、オンライン授業について未だ具体的なマニュアルの紹介や指示はなく、依然不透明だ。

 

 

肝心の学生の様子だが、話せた4-5人はみな元気そうな声を聴かせてくれた。

 

暇すぎて困っているのではと思いきや、普段日本語学校と塾のはしごで忙しいからか、「自分の時間が持てて楽しい」と外出自粛を前向きに受け止めているようだった。

 

同級生や他校の学生とルームシェアしたり、シェアハウスに住んでいる学生もいる。同じ国の恋人が日本にいる学生も。そのような人たちはあまり寂しさ、閉塞感を感じなくて済むかもしれない。

 

お国のご家族とも電話やメール、SNSなどで連絡が取れているとのこと。

 

うちのクラスは裕福な学生があるからか、生活に困窮している声は今のところは聞こえない。

 

新学期が延期になった、非常勤の私のほうがむしろ貧乏かもしれない。

 

ひとり、住んでいるアパートの上の階の人の騒音被害に悩んでいる学生がいて気がかりだったが、こちらも最近は静かに暮らせているとのこと。

 

まだ全員と話せていないので、引き続きクラス全員にかけるつもり。

 

 

 

コロナウイルスの影響で、勤めている日本語学校が2か月近く休みになってしまった。

 

もともとこの時期は春休みを2-3週間はさむのだが、想定していたよりもずっと長い休み。

 

コロナウイルスの流行が日本でも重くなり始めた2月後半から、はじめは3月上旬、次は学期末までの授業休講、新学期の延期、さらに新学期の延期と延びに延びて、現在最大2か月近く日本語学校の仕事がなくなる予定となっている。

 

これはなかなか厳しい。

 

非常勤なので出勤がなくなって金銭面が厳しいのもあるが、じっと自宅待機しているのもつらいものがある。

勤務先はきちんとしたところなので、「学期中」の休講分については補償をつけてくれたが、新学期が伸びた分についてはそもそもシフトがないということだから、有給や休業補償には該当しない。

 

そして時間。

学期中はいつも教案の自転車操業で、翌日の教案に満足に時間がかけられず、自分の力のなさ、段取りの悪さ、当日になれば教えるスキルの低さ、体力のなさを感じながら悶々と過ごしているのに、突然そのストレスがすっかりなくなってしまった。

 

だから今は、一応次の担当レベルは知らせてもらえたので、粛々と教案を作っているところ。

突然もらった大きな時間を、無駄にしたくない。

 

自分のことだけじゃなくて生徒も。

なによりみんな、外国に来て、まだ1年経っていなくて、お国で勉強してきたとはいえニュース・新聞レベルの日本語までは理解できなくて、アルバイトもなくなってしまった人ばかりだろうし、どんな気持ちでいるだろう。

 

同じ国出身の友達と情報交換はしているだろうけど、いつ感染するかわからない、帰国したくても帰れない、外出自粛要請がかかっている今の異様な生活に、大きなストレスを感じているのではないか。

 

3月に数回電話やメールで連絡をとったときは、みんな大丈夫と穏やかな声で言っていたけれど、心配だからやさしい日本語で書かれている新聞社のTwitterを紹介しながら、また連絡しようと思う。

 

 

やさしい日本語ニュース/withnews 朝日新聞

https://twitter.com/yasashiinews

 

→毎日ではないが、ひらがなを多用し、簡単な言葉で説明するやさしい日本語でニュースを届けている。

 

 

 

だいぶ時間が過ぎてしまったけれど、あれから私はどうにか日本語教師になることができた。

詳しくは、またのちほど書くつもりです。

 

 

今日は、今学期から入らせてもらっている中級クラス(非漢字圏ばかり)について。

 

語彙の授業だったんだけど、メインのテキストが感情についてだったので、補助教材として1200字程度の初中級レベルの読み物を読んでもらった。

 

このクラス、学習意欲は低め。少人数のクラスなのに私語も絶えない。学級崩壊程ではないけれど、一番授業を受け持っているあるクラスは意識が高い学生が集めっているため、大きなギャップを感じる。

 

今日は学んだ語彙の一部が実際に文章で使われているのを読んで習得してもらいたいのと、内輪で私語して盛り上がっている割に教師の問いかけには反応の薄い学生にカリカリしないために、コミュニケーションの要素が少ない読み物を読んでもらうことで乗り切ることにした。

 

物語に「ボランティア」という言葉が出てきた。クラスで私語が一番ひどいアンちゃん(仮名)が隣の子と「ボランティア」と口にしていたから、意味が分からなかったのかと思い、「ボランティアはお金をもらわないでする仕事です。手伝います。」と説明したら、アンちゃんが「うるさいねぇ」とつぶやいたのが聞こえた。

 

「意味を教えてあげようとしたのに、なに!」と思ったけど、私の聞き違いかもしれないし、もしかして意味を知りたかったわけじゃなかったかもしれないし、そもそも会話に入られたくなかったのかもしれないと思ったから、あまり傷つかなかった。

でも、やっぱり距離感が難しい人には無理に介入しないほうがいいわ、とも思った。

 

読み物の内容に対する質問を5問と感想を書く欄を設けたプリントを作って一緒に配布し、取り組んでもらった。

ちょっと読解寄りの授業になってしまったかもしれなかったけど、あくまでメインのテキストのテーマ「感情」からは離れていないのだからいいかと思う。

 

扱った読み物は、はじめは日本人の小学生向けの道徳のお話から拝借しようかと思ったのだけれども、日本語力は小学生レベルだけど年齢は大人だから話が幼すぎたり、中学生レベルのお話を選ぶと語彙や文法がノンネイティブには難しすぎた。

だから結局、ノンネイティブの日本語学習者向けのお話を提供してくれているサイトに載っていた、初中級向けの読み物を使わせてもらうことにした。

 

結局、6問目の感想まで書ける人はだれもいなかったけど、こんなアプローチによる授業もありかも、と自分としては思った。

読み物は初級のできる人が多いクラスでも扱ってみたい。