親とは、距離があります。
でも、縁は切っていません。
よくある「和解した」「分かり合えた」という話でもなく、
かといって、完全に断ち切ったわけでもありません。
その中間に、私はいます。
連絡は最低限。
頻繁に会うわけでもありません。
それでも、何かあれば動きます。
高齢の親だから、
体調や生活のことで呼ばれることもあります。
そのたびに、心が少し揺れます。
行くと決めた自分と、
行きたくない自分。
どちらも、嘘ではありません。
向き合えば、
昔の空気を思い出すこともあります。
息が浅くなったり、
言葉を選びすぎたり。
それでも今は、
「行かない」という選択も、
「行く」という選択も、
自分で決めている感覚があります。
以前は、
義務や役割のように動いていました。
気づけば、
都合のいい娘の位置に立っていることも多くありました。
今は、
自分の心を置き去りにしないことを
大切にしています。
見返りを期待しない。
理解されなくてもいい。
ただ、自分が後悔しない選択をする。
それだけです。
距離を取ることは、
冷たいことでも、逃げでもない。
私にとっては、
関係を壊さずに生きるための方法でした。
縁を切らないという選択も、
立派な境界線なのだと思っています。
- 前ページ
- 次ページ