ドガと同じく フランス 印象派の画家 ピエール・オーギュスト・ルノワールも

「バレリーナ」をモデルに 多くの作品を描いています

 

同じ印象派の画家ですが 2人の作品のバレリーナには 違いがあります

ドガのバレリーナは 踊っている姿を自然に描いていますが

ルノアールのバレリーナは肖像画のようで まるで画家を意識して 

ポーズをとっているように見え 少し大人びた感じがします

 

ルノワールは 陶器の絵付け人としてスタートしますが その後失職し 画家になり

モネ シスレー ピサロなどと共に 印象派の中心的メンバーになります

モネは 風景画が得意でしたが ルノワールは人物画が得意でした

 

その後普仏戦争が勃発し 徴兵されて戦地へ そして帰還します

ルノアールは 保守的なサロンに出品し続けますが 落選が続きます

パトロンを得て 徐々に評価され サロンにも入選するようになります

 

イタリアやアルジェリアなどに旅をし ラファエロなどの作品に出会い 感銘を受けます

この頃から作風も変わり 「アングル風」になります

その後 「アングル風」からも脱却し 暖かな色調に変わり 裸婦像など描きます

 

ルノワールの作品で好きなものは 「春のブーケ」です

色彩的には鮮やかさに欠けますが 落ち着いた色の花々が花瓶一杯に…

花瓶からこぼれ落ちる花々もあり この時代に どんな人が どんな場面で

このような生け方をしたのかと 生け花の面から考えてしまいます 

 

また印象に残る作品として 「イレーヌ カーン ダンヴェール嬢」があります

横顔ですが 可愛くて 髪もかなり長く 魅力的な少女です

当時は8歳で 「可愛いイレーヌ」 とも呼ばれています

 

賑やかで楽しそうな作品に 「ムーラン ド ラ ギャレット」があります

モンマルトルの丘にあったダンスホールの名前ですが

店の名前のムーランとは風車 ギャレットはガレットとも言われる 

小麦粉を焼いて作る料理で クレーブのようなものです 

 

 

 

 

 

 

ルノアールの少女の絵は 壁にかけてずっと見ていたい気分です 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※   多忙のため しばらくブログ更新お休みします

   また時間的にゆとりが出来れば 始めたいと思います

 

長い名前 難しい名前より 二文字の名前は 憶えやすいと思いますが

モネ マネ に続きもう一人 フランスには 「踊るバレリーナ」を描いた作品で有名な 

印象派の画家 彫刻家 版画家の エドガー・ドガがいます

 

ドガは 銀行を経営する一家に生まれ 上流階級の環境の中で育ちました

18歳の時 学んでいた法律を放棄し 画家を目指します

内気な性格で 友人は少なく 孤独な生涯を送り 芸術一筋でした

 

ドガは 作品を美術アカデミーやサロンには出展せず 印象派の画家たちと

印象派展と呼ばれる グループ展を開きますが 印象派が提唱している 

戸外での写生には否定的で 室内で作品を制作していました

 

また 古典芸術の巨匠を崇拝していて 特にドミニク・アングルや ドラクロワ

から影響を受けていました

 

ドガは パリ オペラ座の バレリーナたちの厳しい練習風景を描いていますが

何度もオペラ座に通い 数多くのデッサンを描きました

ドガの代表作に 「エトワール」 または 「舞台の踊り子」 という作品があります

 

絵画として見れば とても素晴らしいと作品だと思うのですが 

この絵には 不思議な箇所があるのです

 

舞台で踊るバレリーナに目が行きがちですが 舞台の袖に

黒いタキシードを着た男性が 描かれています

 

この男性 オペラ座の支配人か マネージャーのような存在で 

踊り子を見守っているのかと思っていたら 踊るバレリーナの パトロンだということです

 

当時のパリで 少女たちがバレリーナとして成功するには 

金銭的援助と豊かな暮らしが 必要だったのかもしれません

 

若いバレリーナとパトロンという組み合わせは 

この頃の時代背景を知らないと なかなか理解出来ないと思います 

 

 

 

 

 

 

ドガの踊り子の絵は 室内に一枚飾りたくなります

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「落ち穂拾い」などの 田園風景を描いた画家 ジャン=フランソア・ミレーと 

シェイクスピアの「オフィーリア」などを描いた画家 ジョン・エヴァレット・ミレイ

どちらも19世紀の画家で ミレイをミレーと表現されることもあり 

間違えやすいと思います

 

名前の発音も違い 画風も違うのですが 思わず間違えそうになるのが

フランスの画家 エドゥアール・マネと クロード・モネです

モネは 先日記事に書いた 「印象・日の出」や 連作「睡蓮」などを描いた画家です

 

それでは マネは どんな作品を描いたのでしょうか

「草上の昼食」 「ナナ」 「春」など 人物を描いた作品が多いのですが

マネはパリ育ちのためか パリの日常を描いた作品を多く残しています

 

ところで マネの作品「草上の昼食」は スキャンダルを巻き起こしました

当時 パリの知識人たちには 裸婦画はタブーとされ 批判を買ってしまいます

ピクニックで 何人かの男女が 昼食を楽しんでいる風景を描いているのですが…

 

「草上の昼食」の中で 2人の紳士と共にいる女性が 問題視されたのです

それまでも裸婦画は描かれていましたが 神話や聖書の中の女性で

人間の裸婦画を描いた作品は ありませんでした

 

マネは それでも懲りず 2年後サロンに「オランピア」という作品を送り 入選します

そして 再び激しい批判にさらされます 現代では 「草上の昼食」はマネの代表作

となりましたが 当時は 悪評にさらされていたのです

 

晩年 マネは最後の大作 「フォリー・ベルジェールのバー」を制作します

当時のパリで最も大きな音楽劇場「フォリー・ベルジェール」内の バーを描いた作品です

実際に働いていたバーメイドのシュゾンをモデルにしています

 

私は マネの作品の中では 「「フォリー・ベルジェールのバー」が一番好きです

マネは スペインの画家ディエゴ・ベラスケスを尊敬していて 

この作品は ベラスケスの「ラスメニーナス」を意識していたのではと考えられています

 

「フォリー・ベルジェールのバー」は うつろな感じの 女性の表情も気になりますが

よく見ると 左上には 空中ブランコに乗った人の足が見えるし

細かいところにトリックが隠されていて 複雑な作品のように思えてきます

 

 

 

 

 

 

 

マネの作品ひとつひとつに マネの思いが込められているように感じます