骨髄穿刺とステージ
入院前に、病院で悪性リンパ腫の治療説明を受けた際、一緒に骨髄穿刺をされました。
骨髄穿刺というのは骨髄検査 - 13. 血液の病気 - MSDマニュアル家庭版 (msdmanuals.com)を参照頂いた方がわかりやすいと思いますが、簡単に言うと骨髄の中に異常な細胞がないかを調べるための検査だと考えればよいと思います。
後日、入院初日に「骨髄の中に異常な細胞はいなかった。ステージとしてはまだ早い方ですね」と言われました。さらに「骨髄の中にある場合は転移があるということなので、ステージ上『4』ということになります」とも言われました。
血液がんのステージ
「ステージとしてはまだ早い方ですね」と言われて安堵をした覚えがあるのですが、そのあとに「ただ、血液がんは薬が効くか効かないかだけということもあります。ステージは一種の目安くらいだと考えてください」とも言われました。
周囲の人からされる質問に「ステージはどうだったの??」が多かったのですが、一般のがんに対するイメージは「固形がん」に対するものが強いんだなぁ…と感じました。私自身も血液がんになるまではそうだったので、視野が広がったように思います。
が、「折角早期で発見したのになぁ…」となんだか残念にも感じました。
第1クール前日
明日から第1クールが始まる...いよいよ治療が始まるんだ…と考えるとなんともネガティブな気持ちになったことを覚えています。
「抗がん剤の副作用ってどんななのかな…?」「同室の人どんな人かな…?」「妻と子どもと離れるの寂しいな。2週間って長くない??」
色んなことが頭をグルグル巡るわけですが、放っておいても明日はやってくるわけで、youtubeで「入院生活に役立つもの」みたいな動画を見ながらせかせか準備したことを覚えています。
また、「よーし、どうせなら治療中にめちゃくちゃスキルアップするぞー^^」みたいなことも考えていた自分も今やもはや懐かしく、可愛らしく思ってしまうほどです。
※「Nintendo Switch」のスキルのみアップしました。
第1クールの始まり カテーテル
入院初日、まずされたのはカテーテルを通されたことです。これ経由で抗がん剤を入れていくわけです。
カテーテル関連血流感染|副作用対策講座|消化器癌治療の広場 GI cancer-net (gi-cancer.net)より引用
カテーテルにも色んな種類があるようで、私は上記画像の「末梢静脈カテーテル」というものでした。
Twitter上で病気の方のアカウントで「ポートが」という言葉をよく目にしましたが、私の場合は「ポート」はなかったので「???」となったのを覚えています。
このカテーテルを入れるために、局部麻酔をして、造影剤を入れて…など、すこし大変でした。しかも初回は造影剤の影響か、呼吸がし辛くなって車イスで病室まで帰りました。※2回目からは大丈夫でしたが。
そして、第1クールはこのカテーテルを通したところがはちゃめちゃに痛かったです。
主治医がやってきて「痛いですか??痛くないでしょ??」とニコニコしてカテーテルを入れたところを触った瞬間、あまりの痛さにグーでパンチしそうになったのは秘密です。
その後痛さを訴え続けた結果、処置してもらえてだいぶマシになりました。痛いときは遠慮なく言うが吉ですね。
第1クール 抗がん剤
初日にカテーテルを入れてから、なぜか原因不明の熱が出て、3日後くらいから抗がん剤が始まりました。
私は「DA-EPOCH-R」療法でした。こちらのスケジュールは以下のサイトが詳しいのでご参照ください。
どこよりも詳しい(DA-)EPOCH-R療法について | 薬剤師まさブログ (pharmacist-masablog.com)
実際に抗がん剤を見た印象は「すごい、色がチェリオみたいだ」で、本当にそんなオレンジ色でした。
困るのは4日間ずっと点滴繋ぎっぱなしなこと。リードで繋がれた犬状態で、著しく自由が制約されます。
さらに、点滴機器になんらか不具合(偶発性あり)が生じた場合は朝晩関係なく「ピロリロ」鳴り出し看護師さんに直してもらわねばなりません。機械の性能にもよりますが、第1クールは本当にすぐ鳴りました。
夜中に鳴った場合は起きざるを得ないし、周囲も起こしてしまうしで非常に辛い。朝日を浴びようと病院の正面玄関から出た瞬間に「ピロリロ」鳴った時の絶望と周囲の目も忘れ難いです。
また、末梢神経系に作用する薬なので(?)「便が出ない」ということが辛かったです。下剤を処方されても出ない。看護師さんは毎日「便は出ましたか?」と聞いてきて、焦る。更に出そうで出ない状態が続き辛かったです。※ちゃんと鉄塊の様な便が出ました。
抗がん剤投与6日目には「リツキシマブ」を入れます。私の場合リツキシマブ投与後発熱することが多く、難儀したものです。
抗がん剤中の入浴
もちろん入浴出来ません。が、96時間の持続点滴が終わったタイミングで一度点滴を止めて、入浴することが出来たこともあれば、出来なかったこともありました。こればっかりは病院によって異なり、さらに言えば同じ病院でも病棟によって異なるときもありました。
クール中の運動
特に制限はされていなかったので、私は毎日歩いていました。点滴繋ぎっぱなしだった時は控えめにはしましたが、それでも3千歩くらいは歩いていたように思います。それ以外は5千歩を歩くことを目標にしていました。根が怠惰な人間なので、目標を設定して身体を動かさないとずっとベッドの上でダラダラしてしまい自己嫌悪に陥ってしまうと思っていました。結局第6クールまで続けられたのでよかったなと思います。
第1クール抗がん剤の効き目
大体クール中に血液検査があります。血液検査の目的は、また後のブログにも書きますが、第1クールから6クール終わるまで「効き目」という観点では私の場合はわかりませんでした。元々血液検査で異常が見つかったわけでは無いので。
ただ第1クールでは、X線を撮った際に「あれ?ちょっと見えてたところが見えなくなって…いやどうかなぁ?」くらいの変化は有ったように思います。
第1クール終了
なんやかんや省略しますが、第1クールを終える運びになり自宅へ帰れるとなった時の爽快感は代えがたいものがありました。ちょうど祝日だったので退院時友人たちが迎えに来てくれたことが非常にうれしかったです。
ただ、第1クールは今考えれば平穏に終わったもんだなぁと思います。