私は職人であると思っている。
自分さえ居れば、仕事が成り立つ。
メイクアップをツールに表現者となることが目的地となった。
メイクアップのパターンによりまたは手法により作り上げたものを作品とするアーティストになりたいとは思っていない。
最終的にメイクアップにより、美を通し、表現し、メッセージや問いかけを投げかける表現者に位置したいと考えている。
その一方で、美容業のカテゴリーで女性達に自分という女にある人間美を認識させ、毎日を自分らしく、または楽しめる気持ちで過ごせるように、あるいは自分に自信に匹敵するような自己認識を手渡す事を仕事としている。
それが私のメイクアップであり、ヘアカットなのだと考えている。
とはいえ、一般的に女性達にして見れば、単に美容師であり、化粧師なのだ。それは正しいし、それでいい。
私は自分のスタンスからフリーランスで仕事をしていて、自分を頼りにする場があるなら、向かう。ベースは東京(国立、中野、尾久、自由が丘、六本木)で、千葉、神奈川、静岡、名古屋、大阪、神戸へ行くこともある。宮城では、ボランティア活動としてやらせていただいたりもした。
私はいわゆる、美容サロンで働く方々のような雰囲気がない事や私自身そのスタイルが息苦しく、お客様とのコミュニケーションが取りにくいという事もあり、一般的なサロンワークをしないできた。
最近、自分の方向性を認識できてきたこともあり、様々な方々に協力していただきながら、なれないPRをするようになり、お客様も増えてきた。
お客様の声に、ASSAさんがいつでもいる場所はないのかという声が幾つかいただき、今回初めて、固定的に一日中いる場を、秋葉原にオープンした。
基本的に月2回隔週金曜日。
エキュート横、肉の万世の通りを挟んだ前に、秋葉原の歴史では有名な電気街発祥の地、ラジオガァデンという昭和のまま残された小さい空間がある。そこにインテリア内装、建築家、クラフトマンとして有名な西野さんが有する光舜堂という二胡のサロン&ギャラリーがある。その場を金曜日開放して、協力してもらえる事になった。
ここで、私はメイクアップと眉カットをやりながら、一日中自分が開く固定的場(ショップ的場)にいるという挑戦をすることにした。