気がついたらいつのまにか、
娘は「本を読んで」と言わなくなった。
いつになったら読み聞かせを卒業するのかしら、
とひそかに思っていて、年の割に選ぶ本が幼い娘のことを心配したりもしていたけれど。
「読んで」と言われなくなったらなったでさみしかったりして。
ベッドに入ったらの読書タイムは変わらず。
今は自分で数冊の本をベッドに運んで、
そろそろ寝ましょうと声をかけるまで
夢中で一人読書。
並行して何冊かの本を読むのが独特だな、と思う。
でも、それは自分の読書スタイルができてきたということ。
読みかけの本を枕の下にしまって、
おやすみなさい。
ゴロゴロしないのかしら、と思うけど
良い夢が見られそうな気がするとか、
あるのかしら。
どうせ枕なんて寝初めしか使わない娘なので、
お好きなように。
ずっと手を引いていた娘が
他の誰かの手を引くようになり
まだまだ暑いと思っていたら
ふいにただよう金木犀の香りに気づいたり
変化はたいていの場合
しずかに、ひそかに、
起きるのだろう。
