エンジェルカードリーダー™兼A-FTH™のHiroです♪

こんばんは☆

 

前回の続き・・・

 

一睡もせずに過ごすこと

4日間(正確には5日間かな?)

 

この日は義父母と義弟と私で

旦那の本社とお店にご挨拶に行った。

 

本社の方々もお店の方々も

本当に親切丁寧で、お心遣いに感謝感謝だった。

 

 

この日の朝、全社員で「黙とう」を行ってくれたそうです。

 

正直、黙とうって・・・わかっているようで、わからなかった。

まぁ、亡くなった方々のご冥福を・・・という感じ、ぐらいの認識。

 

けど、遺族になってみてわかった。

 

「黙とう」を行ってくれた、と聞いた時

本当に心の底から温かいものを感じて、思わず涙が溢れそうになった。

 

本当に・・・嬉しかった。

 

 

その後は「労災」の話にもなった。

 

旦那は、仕事終わりの交通事故。

 

帰宅は労災に含まれます。

 

けど、労災・・となると、会社はなかなか認めてくれません。

いくら、法律にどうこう・・あったとしても。

 

それだけ「労災」というものは

会社にとっては、不都合なものなのでしょう。

面倒ですしね。

 

けど、遺族にとってみれば!の話は

そんな会社都合を許してはいけない!!!

 

私の旦那の件は、まだ会社は前向きに取り組んでくださいましたが・・・

やっぱり最初は渋られました。

 

どうにか、労災じゃない方法で

「和解」って感じなのかな?そういう方向に持っていきたそうな感じがひしひしとありました。

 

けど本当に「労災」として認められるべき事柄であれば

やはり「労災」として取り扱ってもらうのがベストです!

 

全く!扱いが違いますっ!

給付関係でも、金額が全然違います!!

免除されることもあります!!

 

私の旦那は、一泊の入院扱いと処置諸々を行ったのですが

これも労災なら、一切自己負担はかかりません。

 

 

けど、会社にとってみれば

これらの負担を補うことになったり(全てかどうかはわかりませんが・・)

 

何より!

「監査」が入る!

 

監査が入ると

徹底的に会社内部を調査されます!!

 

これを何よりも会社は嫌がります。

 

だから、穏便に・・・なんとか労災じゃない方向に・・・と。

 

 

実はこれを知っていたのは

私、以前の記事でも書きましたが

少し「社会労務士」の勉強をしていたから。

 

そして、義父は会社経営者でもあるので

会社は逃げられない・・と思ったのでしょう。

 

だから、何とか前向きに取り組んでくれたわけですが・・。

 

 

そして、その後は

今後のことを義父母と義弟で話し合った。

 

とは言っても、百日の話やお盆など・・

あとは、手続き諸々の話やお金の話などなど・・・

 

そう、人が一人亡くなると・・

必ず、お金の話になります。

 

大金が動くわけですから、キッチリとお互いが納得する必要があります。

 

私の場合は、義父母が、2親等に入ってくるのですが

ありがたいことに、何ももめることなく・・・。

この辺りはスムーズで助かりましたが。

(大体2親等までが何かしら関係してきます、手続き諸々で)

 

そして

接触事故の”相手”について、の話し合いもした。

 

 

そして、義父母や親族関係もその日に帰ったところで、

私はやっと家で落ち着ける時間がやってきた。

 

そして、久しぶりに寝ることもできた。

 

でも次の日・・・

起きて・・・

気づくこと。

 

いつもの場所に、旦那がいない。

 

何だか一気に寂しさがこみあげてきた。

 

誰もいない家に寂しさを覚えた訳じゃなく

一気に「旦那の死」というものを

身に染みて、我が家で味わった・・・ということ。

 

そして、

いつもの癖が抜けず・・

2人分入れてしまう朝のコーヒー。

 

・・・切ない。

 

朝起きて「おはよ~」っていう相手もいない。

 

一人暮らしをしていた時には

それが当たり前だったけど・・・

 

訳が違う。

 

狭い我が家がとても広く感じて・・

そして、とっても静かに感じた。

 

あぁ・・・本当に一人になっちゃったんだ。

 

これからどうするんだろ・・・私。

これからどうやって生きていくんだろ、私。

これから私、何を生きがいに生きていけばいいんだろう・・・

 

「生きる」という意味をいろいろ考えた。

 

いくら考えてもこれという答えもなく・・

でも生きていかなきゃいけない、という現実。

 

しかも、私・・・この時、無職。

(妊活の為、退職していたので・・)

 

なんか・・・もぉ、いろいろしんどかった。

 

気が抜けたこともあったんだろうけど

もう何も考えたくなかった。

 

というか、この日から何度、私は旦那に

 

「私も連れてってほしかった」

「どうして一人だけで逝っちゃうのよ!!」

「なんで私も一緒じゃなかったの・・・」

「私、一人を残さないでよ!!」

「・・・一緒に逝きたかったよ」

 

こんなことをずっと言ってたな・・・。

 

この時は、スピリチュアルなことを全くしていなかったし知識もなかったので、あくまで

独り言・・・というか、そういう感じだったけど。

 

 

昼間は、手続き諸々に追われていたけど

夜や土日(公共機関が休日)の時間は・・・・

とにかく

不安定だった。

 

この時は・・・誰にもこういう感情が出せず

一人で、もがいていた。

 

わかってほしい!!って想うこともいっぱいあった。

 

本当にいっぱいあった。

 

でも、立場が違う。

 

33歳で、バイクの交通事故で

結婚して半年で子供なしで、配偶者を亡くす・・・っていう人

 

少なくとも日本にはいないから。

(ある統計で知ったんだけど・・・)

 

全てを同じ経験した人っていないから・・・

全てをわかって~!!!と言っても無茶な話。

 

配偶者を亡くす・・ぐらいならいるかも、と想ったけど

子供さんがいる、いないで全く違うし

年齢や亡くなり方が違うと、また違う。

 

でも、ずっと・・・

誰かにわかって~!!!と心は叫んでいた。

 

 

でも、そんなこととは裏腹に・・

 

同情されたくなかったし、

可哀想な人って想われたくないし

強く生きなきゃいけない!って想ってたし

弱音なんて今吐いてる場合じゃない!って想ってたし

 

で、本当に頭と心・・・っていうのかな?が

完全に別々に動いている感じがあった。

 

天使と悪魔の囁き・・・って感じにも似てるような・・・

 

あとは

ちょ~現実的に考えられる脳みそと、完全に感情に浸りまくって動かない脳みそがある、ような・・・

 

ものすごく不思議な感じ。

 

だから、いろんなことが

表と裏で、上手に動いてくれたんだけど

それが、かなり自分を苦しめていたこともあった。

 

 

とにかく

平日の昼間は、ある意味で現実逃避ができる程

忙しかった。

 

役所での手続き、書類の発行等・・

生命保険の手続き

自賠責の手続き

任意保険の手続き

会社でかけてくれていた保険の手続き

労災の手続き

遺族年金の手続き

 

解約、再契約などの名義変更

大きなことから小さなことまで、

あれも!これも!と本当にこれはいっぱいあった。

 

そして

私の失業保険の手続きもあったり

(妊活は失業保険の手続きはできないけど状況が変わったので・・)

 

あとは、警察からの連絡がたびたびあったり

あちらこちらの保険会社から連絡があったり

弁護士さんとの合う必要があったり(申し込みの件で)

 

忙しい日々は約3ヵ月ぐらい

平日は毎日続いた。

 

そして、書類も増えるし、頭も混乱するけど・・・

でも誰も助けてはくれない。

 

というか、誰に頼んでいいのかもわからない。

 

だって、経験者いないんだもん。

 

それと、配偶者(直近親族)しかダメ!っていう手続きも多いし。

 

 

だけど間接的に

私の内面を上手に支えてくれる友人には

本当に感謝の気持ちでいっぱいで

本当に、申し訳ない程・・・

私も頻繁に連絡したり、忙しい中連絡を頂いたり

会いに来てくれたり、外へ連れ出してくれたりした。

本当に嬉しかった。

 

 

この時、私は

いろんなものがダメになっていた。

 

それはまず

「外を歩くこと」

 

手続き諸々で、どうしても毎日外に出なきゃいけなかったけど

周りの人をみると・・・

いろんな感情が私の中をグルグルしてしまって・・・

本当に、辛い!の一言だった。

 

カップルをみても、ご夫婦をみても

子連れママをみても

誰かと楽しそうにTELしてる人をみても

友達と楽しそうにワイワイしている人をみても・・・

 

どういう人をみても・・・ダメだった。

 

あとは

「音楽や声」

 

BGMは大丈夫だったけど

歌詞入りの曲や、話し声がダメだった。

 

お店で流れている聞いたこともない曲の歌詞で心がグラグラしたり

些細な会話の声とかも・・・。

 

だから、私はずっと

うつむいて・・そして、ウォークマンのヘッドだけをつけて耳を塞ぐような感じで、いつも外に出ていた。

 

テレビもダメになった。

 

 

いろんなものに敏感になっていた。

 

ものすごく・・・生きているのがしんどかった。

 

 

そして

どこへ行っても、聞かれることは同じ。

そして、当たり前に・・・話すことも同じ。

 

旦那の死のこと。

 

そして、どこでも提出を求められる

「死亡診断書」

 

現実をありありと叩きつけられる毎日。

 

まだ現実を受け止められていない時に。

 

一番話したくない時に

一番聞かれること、話さなきゃいけないこと。

 

ある意味・・・

一番触れてほしくない時。

 

事故の状況なども

わかる範囲で説明しなきゃいけないことも普通にあった。

 

・・・辛いよね。

 

・・・辛かったよね。

 

そして、こういう時によくあるのが・・・

「旦那さえいてくれれば・・・」と想うこと。

 

これも辛い。

 

だって、いないんだから。

 

一番頼りにしたい人が・・・いないんだから。

 

こういう時だからこそ

一番近くで、一番寄り添ってほしい人が・・・

 

もうこの世にいないんだから。

 

 

そういう想いも一緒に

私はとにかく、一人で走り回る毎日。

 

そして、書類と、社会労務士のテキストと

にらめっこの日々。

 

なかなか1回足を運んだだけで終わることのない

手続きの日々。

 

本当に疲れる。

 

心身共に。

 

 

そして、”相手”の問題も大きかった。

 

私の旦那は

旦那が運転するバイクと、自転車を運転する30歳前の男性(アルバイト)との接触事故。

 

旦那は、死亡。

相手は、骨折。

 

相手からは何も言ってこない。

私の旦那が亡くなったことぐらいは、警察の方からも連絡がいっているし、

直接・・じゃなくても警察の方を通して等の何かしら連絡方法はあるのに。

 

来て!とは思わなかったけど・・・

通夜や葬儀にも、音沙汰なし。

 

相手の両親からも何もない。

 

人が一人死んでるのに・・・だよ?

 

 

事故の状況は・・

見通しのいい大通り(片側2車線ある4車線の道)を

私の旦那は一番左を走行していた。

 

わかる人にはわかると・・・甲州街道です。

 

自転車の男は、飲酒運転。

ベロベロではなかったものの、けっこうな量を飲んでいた。

 

そして、車線を逆走していた。

 

旦那のバイクの目線からすると・・・

自転車は、一番右側の車線にいた、という感じ。

 

自転車の男は、

その先にある横断歩道の信号が赤だったので

4車線もある大通りを、逆走しながら

渡ってきたのだ。

 

車を運転される方なら

わかると思うのですが、

左車線を走っていると、左側はやはり注意しますよね。

飛び出してこないか?など。

 

けど、右側から・・

しかも大通りの車線をまたいでまで・・・

深夜に自転車が横断してくれる!って誰が思う?って話で。

 

一応、横断禁止の看板があるぐらい

それだけ交通量が多い道。(夜でもそこそこの交通量)

 

普通なら、どう考えたって

横断は危険!と判断できること。

 

(横断禁止は、自転車は含まれない、ということが後で判明するんだけど・・・)

 

それで、私の旦那も

その自転車に気づかずに、接触し

空を舞って・・・

コンクリートに打ちつけられた衝撃で内臓がやられ

ヘルメットで首をやられ・・・

 

ほぼ即死。

 

私の旦那は元・バイク屋なので

ヘルメットだけは、本当にちゃんといい物を使っていたし

当たり前だけど、しっかりとヘルメットもベルトもしめて

手袋も絶対にする人。

 

でも、旦那も旦那で・・・バカだった。

 

スピード違反をしていたらしい、ということ。

 

これが、のちにかなり厄介になるんだけど・・・。

 

ついでに

前方不注意だって・・・。

 

もぉ、なんか笑えるよね。

 

こんな状況でも、

前方不注意を言ってくるか!っていう・・・。

 

 

ちょっと話がそれたけど

こういう事故状況だった。

 

まぁ、この時はこれだけしかわかっていない・・・という現実はあったものの

 

人、一人が亡くなっているんだから

何かしら連絡があってもいいんじゃ・・・と

こちら側の親族は、大激怒。

 

そんな中、相手の男は・・・

自分の入院費や治療費を払ってほしい!!等と言ってきた。

(警察の人を通して・・)

 

 

はぁ?って話だよね!!!

 

こっちの保障が先だろっ!!!って話で。

 

 

それで、義父の知り合いの

弁護士さんをつけることになったのですが。

 

弁護士さんが間に入ってくれることで

かなり楽になった!

 

こういう面倒なことは

全て弁護士さん経由になるので。

 

もちろん、弁護士さんが1人で判断できない事柄は

連絡がきて、一緒に相談しながら・・・という形になるんだけど。

 

 

それから、いろんなことがわかって・・・

 

まず

相手の男に支払い能力がない!!

 

国保延滞、年金納めてない、

生命保険入ってない、自転車保険にも入ってない、

 

とにかくお金がない、

実家の両親もお金がない、

(でも生活保護は受けていない)

 

アルバイト先で保険に入ってないか?と確認してもらったが

入っていなかった。

 

そして、とにかく何か保険に入ってないか?と確認してもらったが

賃貸では当たり前に払う必要があるはずの?

火災保険などの加入すらしていなかった・・・。

 

 

だから

「何も補償ができません!」と。

 

 

はぁ~!?

何を目ぼけたことを言うとんねんっ!!!

 

そんな甘っちょろい話ちゃうねんっ!!!

 

ってか、

まず、詫びもないんか~っ!!!!って話で。

 

 

本物の・・・バカ。

 

 

30手前にもなって

十分、大人な年齢で

 

そんなことも、わからんのか!!!っていう。

 

 

もうね、なんか情けなくなった。

 

いろいろと・・・。

 

旦那も旦那で、なんでこんな相手と・・・・と

八つ当たり的な感じの感情もあった。

 

 

旦那の死が・・・・保障されない。

 

これ、どういうことか?

 

旦那に「価値がない」ってことを認めろ!と言っているのと同じ。

 

 

そりゃ、反撃するでしょ!!!

 

しかも、私にとっては

愛する旦那よ!

 

私は「あんたに殺された!!!」って想っているのに

 

相手の男には「お前の旦那には価値がない!」って言われているのと同じ

 

そりゃ、腹も立つでしょ!!!

 

煮えくり返るでしょ!!!

 

どんだけ、バカにすれば気が済むわけ!!!

 

あんたに、一番価値ないわ!!!

 

 

お前が死ねば良かったのに・・・・。

 

本気でこの時、想ってたよ。

 

 

なんで、

私の旦那が死ななきゃいけなくて

こんなバカが、生きてる訳???って。

 

ホント、意味がわからなくて。

 

 

お前のせいで

新婚生活も強制終了させられて・・・

2人の未来もなくなって・・・

 

全てがこれから!!という時に

全てを一瞬で失った、この気持ち・・・・・

 

もぉ、何も言えない。

 

 

 

結局、その後

義父母や親族関係との話し合いがあって

 

亡くなって2か月後ぐらいから・・・

裁判が始まった。

 

 

続く・・・