エンジェルカードリーダー兼A-FTHのHiroです♪

こんばんは☆

 

前回の続きです・・・

 

1月22日、日付変わってすぐの頃

旦那から「今から帰るよ~♪」といつもながらにTELがあった。

 

そして私もいつもながらに「気をつけてね♪」と。

 

これが、最期の会話になるとは

これっぽっちも思っていなかった。

 

 

そのTELから1時間が経ち・・・

ちょっと遅くないか?と思いつつ、

この日(22日)はオフだったので

ちょっと寄り道でもしているのかなぁ~と思っていた。

 

けど、な~んか落ち着かない私。

 

バイクの運転中だったら

迷惑かな・・と思いつつも、まぁ、その時は出ないだけだよね!と思って、TELしたら・・・

 

 

警察の人が出た。

 

何やら、イヤ~な感じだけはすごくする・・・。

 

けど信じたくないっ!

いろいろ信じたくない!!

 

そして警察の人に

「誰ですか?」と聞かれ・・

 

「えっと、その携帯の持ち主の妻です」と伝えると

 

「すぐ〇〇病院へ行ってください!今すぐっ!!」と。

 

何の状況も説明してくれないので

私も気が動転しつつも

「ちょっと・・あの・・もうちょっと説明してもらえませんか?」と聞くと

 

「交通事故です、詳しくは病院で話しますので、とりあえず〇〇病院へ行ってください!!」と言われ

 

私の名前とTELを聞かれて、電話を切った。

 

そして、私は

とりあえず着替えを済ませて、慌ててタクシーを捕まえて

〇〇病院へと向かった。

 

深夜2時ぐらいだっただろうか。

 

バタバタと病院へ着いたら

「何かがおかしい」と感づく私。

 

けど、とにかく私・・・パニック。

 

警察官いっぱい・・・。

 

でもパニックだからこそ

状況を知りたくて聞いても、

誰も何も教えてくれない。

 

余計に不安だけが募る・・・。

 

病院へ向かう最中に事故現場を見てきたので

単独事故じゃない!ってこともわかっていたので

相手の方の安否も気が気でなかった。

 

そして、

とりあえず、相手の方は命に別状はない!ということだけ

情報を教えてもらい、ホッとする私。

 

すると

緊急オペ室?のようなところから女医さんが出てきた。

 

そして女医さんから「警察の方から話を聞きましたか?」と言われ、まだ・・ということを伝えると

 

「これから説明します」と女医さんが話してくれた。

 

・旦那が運転するバイクと、自転車を運転する男性との接触事故だった

 

・相手の方のことは病院が違うので何もわからない、ということ。

 

・救急車で運ばれてくるまでに、誰かが心臓マッサージをしてくれていた、ということ

 

・その後、救急隊の手で心臓マッサージを続けながら搬送した、ということ

 

・そして、到着後は人工的に心臓を動かす装置をつけ、

気道に穴をあけ、人工呼吸器をつけたこと

さらには、直接心臓を握って動かす心マをした、ということ

 

・だけど、どれを施しても・・・自力で呼吸をしない、ということ

 

・さらに、事故の衝撃で、内臓と首に大きなダメージがあって

今後、自力で呼吸することはない、ということ

 

・んでもって、延命治療もできない、ということ

 

 

もぉ・・・言葉にならなかった。

 

嘘でしょ?

 

夢だよね?

 

本当に私は漫画のように

何度もほっぺたをつねった。

 

悲しみとかそんな感情なんて全くなかった。

 

もう、とにかく何が起こったのか

何が起こっているのか

 

とにかくもぉ・・・わからない。

 

だって、ほんの数時間前

普通にしゃべってたじゃん。

普通に会話したじゃん。

 

なんで?

 

どうして??

 

わからない・・・。

 

わからない・・・。

 

もぉ、いろいろわからない・・・。

 

 

そんな中、女医さんに連れられて

緊急オペ室?のような場所に行き

 

旦那と対面。

 

・・・寝ているようだった。

 

・・・本当に寝ているだけのようだった。

 

 

確かに管はついてるし、ちょっとした傷や出血はあったけど・・・

 

パッとみる感じでは

普通に寝ているだけ・・・そんな感じだった。

 

余計にわからなくなった。

 

起こしたら起きるんじゃないか?って・・・

何度も起こした!

 

「ねぇ?起きて!」「帰るよ!」って・・・。

 

人工呼吸器がついていたので

まだ旦那の体温を感じる。

 

弱い弱い脈だったけど・・・まだ普通に生きていた。

 

もう自発的に「生きている」とはいえないのはわかってても。

 

ビックリするぐらいに

涙1つ出なかった。

 

パニックを起こしていたので・・・。

とは言っても荒々しいパニックではなかったけど・・・。

 

そして

女医さんから告げられたこと・・・

「あなたのタイミングで、ご主人の”最期”を決めてください」と。

 

これができなかった。

 

本当にできなかった。

 

なんで私が愛する旦那を殺さなきゃいけないのか・・・と。

 

延命治療もできない・・とはわかってても。

 

どうしてもできなくて・・・

「できない、できない・・・」と私はずっとつぶやいていた。

 

でもそんな時に

ふと脳裏に

「俺がさ、万が一、病気とかになってさ、

こういう感じで、延命治療が必要になってもさ

俺、ホント嫌だから、痛いの嫌だし、

俺はこんな繋がれた状態で生きていたくないんだよなぁ・・・」

 

以前、テレビでやっていたドキュメント番組を一緒に見ていた時に旦那がボソっとつぶやいた一言だった。

 

そんなこともすっかり忘れていたのに・・・急に思い出したのだ。

 

この時、私は

「アンチ・スピリチュアル」だったので

スピリチュアルのことなんて何も知らなかったし、興味もなかった。

 

けど、こういうことがあって・・・

でも、声を出そうとすると・・・

息が詰まって・・・

 

そしたら、どこからともなく

「Hiroちゃん、もういいよ♪」って旦那の声。

 

ふと我に返って

きょろきょろするが、わからない。

 

それと同時は私は無意識に・・・

「お願いします」と伝えていた。

 

 

全ての管が取り除かれ、装置も外された・・・。

 

ピーと鳴り響く、心電図の音。

 

女医さんを始め、何人かの医師が

死亡診断を始めた。

 

そして

2時47分、ご臨終。

 

死亡診断が終わったあと処置をするので

少し待っててほしい、と言われ

その間に、浴衣とオムツを購入しててほしい、と言われた。

 

でも頭が全く働かなかったその時の私は

警察官の人と一緒に・・売店に行って購入した。

 

そして、警察の人から

まずは身内に連絡をしてほしい、と言われた。

 

そうだった・・・。

 

そして、これが一番つらかった。

 

旦那の実親はまだ健在。

 

夜中3時にいきなりTELをして

「〇〇(旦那)が亡くなった・・・」なんて伝えられない。

 

でも、伝えなきゃいけない・・・。

 

心が張り裂けそうだった。

 

深夜のTELにも関わらず奇跡的にTELが繋がり

詳細を伝えたら

やはり、旦那の両親はパニックになった。

冷静に聞いてね、と言ってもそりゃ無理な話とは思っていたけど・・。

 

北海道に住む旦那の両親は

一番早い飛行機で東京へ向かうと言った。

 

そして、自分の両親へもTELした。

こちらも奇跡的に繋がり、私の両親もパニックだった。

 

 

それからしばらくして、

私は女医さんに呼ばれて・・・

そのまま一緒に、霊安室に行くことになった。

 

霊安室は、葬儀屋の管轄なので

そこからは、一時的にそこの葬儀屋さんとお話しすることになった。

とは言っても、本格的な話というより・・

これからのことや流れ等を・・・。

 

霊安室についたら

大勢の警察官の方も一緒で

まずは、ゆっくりお話ししておいで♪と二人っきりにしてくれた。

 

でもね、やっぱり寝てるだけ・・・なんだよね。

 

現実には私の気持ちが全く追いついてないの。

 

でもさっきと違って

鼓動も感じない、体温も感じない・・・その違いはあったけど

でも、本当・・・パッと見だけだと

それだけ、キレイだった、ということ。

 

二人っきりになっても・・・

気持ちが追いついてなくて・・・

でも、頭のどこかではちゃんとわかってて・・・

 

だからこそ

私は二人っきりになっても

「大丈夫!私のことは心配しないで!大丈夫だから!ねっ」

 

ずっとこんなことばっかり言ってた。

 

強がってたのか、自分に言い聞かせていただけなのか

旦那を安心させたかったのか・・・わからないけど。

 

どれぐらいの時間が過ぎたのかわからないけど

部屋をノックする音がした。

 

警察の方だった。

 

みんな優しかった。

泣きそうになっている警察官もいた。

(初めての経験だったのかな、若い方だったけど・・)

 

すっごく気を使われつつ
その時にわかっていることの事故の説明
それと、私のことについて聞かれ
あとは、旦那のこと等も。
 
その時に渡されたパンプレット
「遺族のみなさまへ」
 
・・・あぁ、本当に亡くなったんだ。って思った。
 
遺族・・・私、遺族なんだ・・・。
 
ちょっとだけ実感というものがあったけど
まだピンと来てなかった。
 
その後、旦那のお財布とスマホだけ返してもらった。
それ以外は、少し預からせてほしい、とのことで預けた。
 
朝方4時頃
ちょっとだけ落ち着き、警察の方も一旦戻られたところで
私は、旦那のスマホを使い、
LINEやFacebookなどで、友人や知り合いに連絡をした。
 
スマホのロック画面の暗証番号を知っていたのは救いだった。
 
旦那の会社には、私が同僚だと知っている人に直接メール等をして
その後、会社のTELが繋がった時に会社には直接連絡をした。
 
 
朝6時頃だったかな?
司法解剖だっけ?が始まる、ということで
一旦帰宅したら?と言われ、とりあえず一旦帰宅した。
 
帰宅しても落ち着かない。
 
落ち着かないどころか・・・
晩御飯がそのまま。
 
いつものように
一緒に食べるはずの晩御飯が・・・。
 
もう一緒に食べることもできない・・・・
もう一緒にここで住むこともできない・・・・
もう一緒に笑ったり、おしゃべりしたり・・・・・
 
もう何の変哲もない日常が・・・
 
「普通」だったことが、
「普通」と思っていたことが
 
「普通」じゃないのね・・・・
 
ものすごく現実を突きつけられた気分になった。
 
 
けど
これがまた・・・この時も
涙1つ出なかった。
 
パニックって・・・こんなに感情ってものを無くすんだ・・・と。
 
 
その後、結局すぐに病院へ戻ることになり
また私は警察の方から話を聞かれたり、
身内関係や友人関係と連絡を取ったりと・・・
忙しかった。
 
そうこうしていると
お昼過ぎ・・旦那の両親が到着した。
 
気が動転していることぐらい、見てすぐわかった。
 
その後・・・
霊安室から、割れそうなぐらいの鳴き声が聞こえてきた・・・。
 
・・・辛かった。
 
聞いていたくなくて、私は耳を塞いだ。
 
 
その後
旦那の両親から「ありがとね」と言われた。
 
私は、責められるかと思っていた。
 
私が勝手に・・・旦那の死を決めてしまったのだから・・・。
 
 
「一人じゃなくて良かった・・・〇〇さん(私)が最期を看取ってくれただけで・・・私たちはもぉホントに・・ホントに・・」と声を震わせながら
 
何度も
「ありがとう」「ありがとう」と。
 
 
その時、私は自分を責めていたことを告白した。
そしたら
「何言ってんのよ!!ごめんね・・〇〇さん(私)にも辛い想いさせてしまったものね。もう責めないで。私たちはあなたに感謝してるんだから、ねっ」と。
 
これには正直、私の心が崩壊しそうだった・・・。
 
もう泣きそうだった・・・。
 
けど泣けない理由があった。
 
それは・・・
「私がしっかりしなきゃ!」という想いがあったからだ・・・。
 
 
続く・・・