今回思った程の東京都知事選挙の選挙報道がなされないことと、コロナウイルス感染再拡大で毎日小池都知事がメディアに多く露出していることは、必ずしも偶然ではなく、恣意的な部分もかなり含まれているのだろうね。

現在のコロナウイルス下においても、業種によっては全く影響を受けていないばかりか、逆にスーパーのように前年比を上回る業界もあるし、また同様に高齢者事業も税金の下支えもあり、まず下がることもない。

そして、現状に満足している富裕層や既得権益に守られている層は、どれだけ悪いことをしようと非常識・政策的に無能であることを露呈しようとも、自民党の候補者に投票する。

そしてそこが最も強固な固定的な地盤票であるが故に、構造的にいつになっても政治的には良くなっていく要因が少ない。更に累進課税ではなく、所得に関係なく負担する租税ばかりが増税されていく。可処分所得を前提に増税する部分を考えていかなければ、全ての国民が生活レベルが向上した、良くなったと実感することはありえないのだが、いつも政策として断行されるのは、生活弱者いじめのような政策と富裕層の顔色をうかがうような政策ばかり。会社で言えば「社内営業」ばかりしている人。自分の担当部署ではさしたる実績を上げていないのに、なぜか政治的に昇進していくようなタイプね。(笑)

今回の選挙では、普通に考えれば小池都知事の再選で最初から決まり。

野党は統一候補を立てなければそもそも勝負にならなかったが、一本化に失敗した上に、対抗馬に宇都宮を立てており、ガチ一騎打ちとなったとしても元々勝算はなかった。

宇都宮は政治的には素人であるし、弁護士としても稼げない弁護士を守る為に貸金業者を葬ったと言われている。一部の弁護士を守るために、ひとつの業種で働く何十万人もの人間を路頭に迷わせたのが現実だ。選挙公報を見ても具体的なことには一切触れられておらず、担ぎ上げられて出馬していることは明らかだ。

対抗馬としてやる気のあるのは山本太郎と小野たいすけだ。但し、小野たいすけではいくら何でも勝ち目はない。また、日本維新の会は自民党の補完政党が真の姿だから、現実的には立候補して野党の浮動票を分散させるのが今回のミッションと言えよう。だから密約説を追うのであれば、選挙後に小池知事のブレインとして政策参与などに就任すればその公算が大きい、となる。

まあ、選挙が終わると、皆関心がなくなるからね。利権を手にした者たちはやりたい放題だ。(笑)

ゆえに、浮動票の掘り起こしまで勘案すると、わずかながら勝ち目があるのは山本太郎だけだ。

今苦労している飲食店経営者は、富裕層ではない人が多いし、比較的若年層が多い。このあたりの小池都政に不満を持つ層は山本に投票するだろうし、またタレント候補として若年層への訴えや一番身近に感じる候補者と言えばやはり山本になるのだろう。演説のうまさも定評のある所だ。

そして、大多数のコロナウイルスの影響を受けている一般層は、間違いなく困っている人に対しての政策を打ち出し、支援を明確に公約としている山本の方に好感を抱くのだろう。

現実論として、それを実行する部分においては誰が都知事になっても容易ではないと思うのだが、それでもまずは政策を明確にし、それを公約として掲げ、それを実行していこうとする選挙活動がまず第一と思うのだが、今回その強い意志が伝わってくる候補者は山本位なのではないだろうか。

実際、都知事になれば元タレントの部分もうまく活用して、マスコミも味方につけて大多数の都民の意向を反映した政策はうまく通していくのではと思う。

少なくとも、景気の早期回復の為には、再度の特別給付金のようなバラマキを行わないと、お金の流通量が確保されず、消費増税によるそもそもの景気悪化の局面から脱出不可能となる。

小池があと10才若かったらもっと思い切った政策を打ち出すのだろうが、さすがに年を取り過ぎた。

小池については既に都知事としての実績があり、それに満足であれば、もう今のままだよね。何も変わらない。こんなもんなの?と何か閉塞感を感じるのであれば、根本的に人や体制を入れ替えるしかないんだよね。なのでとりあえずは、選挙には行きましょう。(笑)