先日発売されたボルトン前大統領補佐官による通称「暴露本」は、世界のあちこちで混乱を招いていることだろう。

このことにより、トランプ大統領の次期大統領選挙での再選の目はほぼなくなり、今後の対米政策に大きな転換点をもたらしたからだ。

ボルトン氏の暴露本を読めた人はごく僅かと思われるが、それでもNHKの夜のニュースでも一定の時間を割いて取り上げられたように、アメリカの国家機密を知る数少ない人間の情報として、非常に重要な問題として懸念されていることは間違いのない所であろう。

不幸中の幸いと言えることは、対日本という点ではそこまで大きな問題は起こりえていなかったことだろう。米軍駐留費に対するトランプ大統領の言葉もボルトン氏との間のやり取りだけで、実際ボルトン氏は日本との交渉の場では、あまりにも馬鹿げている為口には出さなかったのであろう。日本政府もその件正式に否定しているしね。

また、中国・韓国・北朝鮮等の曝露内容と比しても、日本の内容にはニュアンス的にもかなりボルトン氏の配慮が伺えると思う。

現職のポンペイオ国務長官らは当然ボルトン氏の発言を肯定するわけにはいかないから、全ての真相を明らかにすることはできないだろう。しかしながら、朝鮮半島問題について書かれているボルトン氏の内容に逆に違和感を持った人がどれだけいたのだろうか。

「なるほど、現実はそうだったのか」と思われる大部分は、そもそも非礼・非常識の多い現職大統領の素養を考えた時に、どちらが真実なのかは明らかなのだろうね。

 

日本国内も、衆議院解散・総選挙が、いよいよ熱を帯びてきた。

河井前法務相の大失策により、本気を出した東京地検特捜部の立件により、長かった暗黒の安倍政権をあと少しで退陣に追い込むところまできた。

今の状況では誰がなっても、大変な国政状況ではあるが、現政権よりひどくなることはないだろう。

少なくとも、世相の荒廃はここで止まる。善悪正誤の判断は、人としての原理原則。

まずは、そこから襟を正して、新政権には清々しいスタートを切って頂きたいところだ。