高市早苗総務相は26日の閣議後記者会見で、人気バラエティー番組「テラスハウス」出演者で、23日に死亡した女子プロレスラーの木村花さん(22)がSNS上で誹謗(ひぼう)・中傷を受けていた問題について、「匿名で人を中傷する行為は人として、ひきょうで許し難い」と述べた。
高市氏は、匿名発信者の特定を容易にするなど「制度改正を含めた対応をスピード感を持ってやっていきたい」との意向を示した。
インターネット上の誹謗・中傷の削除や発信者の情報開示手続きは、運営事業者に対する「プロバイダ責任制限法」で規定。総務省は先月、有識者会議を設置し、同法に基づく開示手続きの円滑化や開示対象となる発信者情報の拡充などの議論に着手している。 木村花さんの死は、ネットでの過度な匿名誹謗中傷者への警鐘となるか。 総務相が言うように、匿名で人を中傷する行為は、人として卑怯であり、断じて許しがたい。 もし匿名でなかったら、同じ言葉を相手に投げかけることができるのか。 匿名であっても、匿名でない時と同様の意識をもって、我々は発信しなければいけない。 自身の発言に責任をもって生きてきた人間と、そうではない人間の差と言ってしまえばそれまでではあるが。 思いやりのかけらもない言葉を発する人間や、中傷行為を見て見ぬふりをする人間に、情状酌量の余地など ないと私などは思ってしまう。 失われた尊い命は、もう帰ってはこない。わずかでも「尊い」と思う気持ちがあるならば、今すぐ匿名での 誹謗中傷行為はやめてほしいと思う。