今回の事件の経緯はともかくとして、客観的に考えて中国は日本の無二のパートナーと成り得るのか?
日本と中国の歴史的な背景、中国の日本に対する本質的な感情とそれを裏付ける現実、そして中国の大国主
義に基づいた侵略行動、そして政治・社会構造の根本的な相違等々。
様々な要因を踏まえて冷静に考えた時に、逆にこれほど依存しては危険な国が他にあるのだろうか?
まあ、北朝鮮は除いてですが。。
中国はそもそも四大文明のひとつでもあり、世界に影響を与えるだけの盟主の一国でありたいと考えている。
東アジアにおける歴史背景からも東アジアの盟主は当然中国であり、周囲の国は中国から文化を吸収し発展し
てきた歴史がある。これからもそうであるのが理想だと恐らく中国は考えているし、元々そうであったのを崩した
のが第一次・二次の世界大戦である。それがなければ中国は盟主の座を維持することが出来ていた。そこに深
く関与した日本に対する憎悪があり、結果としてそれが反日教育へと繋がっていく。反日教育を施したということ
は、全中国国民が幼少時に反日感情を植えつけられて、深層心理に潜在的に「日本という国を信用できない」と
考えているということになる。
つまり、有事の時には個々人も日本を裏切るという事だし、中国という国家を考えた時にそれが本当の意味での
中国の明確な意志表示であろうと思う。教育というものが、どれほど人間・人格形成に深い意味を持つものかを
考えれば、日本に対する憎しみと憤りの大きさがわかろうというものだ。
今や中国は世界の工場と呼ばれ、その安価な労働力から輸出依存国の多くが価格競争に打ち勝つ為に、中国
に工場を建設し現地生産を行っているのが実情だ。
日本においても長く続いた不況やデフレスパイラルを打破する為に、内需拡大に依存せず国際競争力を高める
為にもやむを得ず、こうした経済構造に移行した経緯もあろうかと思う。
現在こうした日本の「経済構造」や、中国に進出したあらゆる民間設備や人材が捕虜のように考えられ、それを
盾に強硬に無理難題を押し付けられているというのが現在の状況だ。
改善策として、まず第一は「仲良くする人はきちんと選ぶ」ということだ。そもそも中国は「親友」になり得ない国
だ。その国にここまで依存すること自体がおかしい。
「経営」として考えた時、あらゆる意味での「リスク分散」は当然だ。第一に進めなければいけないのが、東南ア
ジアやアフリカ諸国への中国国内の工場等の移設だ。極力労働力が安価で日本と歴史的にも友好的に推移し
てきた国を選定し、ODAに力をいれ併せて民間も移していく。
第二に資源を潜在的に豊富に持つ国との更なる強固な関係の構築だ。これは日本の国家の性質上やむをえな
い事で、これはいつの時代にも持続的・継続的に行わなければならない日本国の懸案事項だ。
具体的にはインドであり、またオーストラリアであり、そして一部中国やロシアであったりする。これは双方の信
頼度や関係の重要度によるものだから、今後はインドやオーストラリアとの更なる親密化に期待したい。
そして中国を牽制する為に、同様の被害を受けている多数の東南アジア諸国とグリップし、インドを含めたアジア
経済の共同体を推進していくべきであろう。アジアにはODA等により親日国も多数存在し、まずは人間関係の
基本として相互に友好的な感情を持ち合わせている所と深くグリップしていくべきと思う。
最後に、日本の避けては通れない現実として、日米安保や隣人としての中国・韓国との友好関係の構築にかか
る継続的・持続的な努力が挙げられます。
今後は日本独自の文化や食文化を「輸出」できるように、個人零細事業主をバックアップするような国の奨励補
助の仕組みの創設も期待していきたいと思います。