今日は(株)合掌 木造トラス研究所さん主催の勉強会のお手伝いです。
(株)合掌(奈良市)の原田社長は、日本の伝統的な木造技術に、トラスの原理を応用した木造住宅の普及につとめており、精力的に各地で勉強会を開催されています。
今日の参加者は設計事務所と木造の構造事務所、半々くらいでした。

● 「つよい木造住宅のつくりかた ~設計士のための伏図・軸組の考え方~」
・木材とは、”おもしろい” けれど ”やっかい”。 木は同じ姿を保てない。木のくせを読む。
・木組みとは、適材適所と継ぎ手の加工で強さが決まる。
・「2×4は制約が多く、木造軸組は自由に設計できる」 は間違い。
・2×4の考え方を用いて、在来木造の力の流れを考える。
・伝統木造の開放的な空間の自由さは、確固たる基礎の上に成り立った応用の連続。
・木の性質を利用する在来木造建築は、間取りと構造である軸組を一体にして考えるべき。
・間取りのみを先行させ、それに合わせて軸組を配置しても構造計算で何とかなるという考えはやめるべき。
・プレカット図面の考え方と実習
『木造において耐力を上げる要素については加工技術よりもむしろ、構造デザインが占める割合のほうが比べものにならない大きいにもかかわらず最近は、木造のルールを無視し、小手先の補強で逃げる、その場限りの設計が多くみられます。材料が弱いからこそ、設計には技術が必要です。木造で設計するということの意味、 耐力性・耐久性を伴うほんとうの木造建築の設計を知ってほしい。』
と原田社長はおっしゃいます。
伝統的に受けついできた日本の建築技術や考え方を継承する人材がほとんどいなくなってしまった今、原田社長のような活動は貴重だと思います。
時代や法律が変わっても、自分が学んできた「木造建築」について、目に見えないけれど大切なこと、忘れてはいけないことを大事にしていきたいと思います。
