まずは「原因」を改善すること
自分自身を改善するということは、真の意味での自己犠牲を払うということにほかなりません。真の自己犠牲とは、心の中からあらゆる悪いものを取り払い、そこを良いものだけで満たそうとする作業です。
ジェームズ・アレン
("As A Man Thinketh", James Allen, 『「原因」と「結果」の法則』P27〜P31,サンマーク出版, 2003年4月25日, 訳 坂本貢一)
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達成できない現実をチャンスに変える
ライフコーチング&ビジネスコンサルタント
兼、高齢者介護事業ダブルワーカー
萱森 実です。
アレンさんは、「現実」よりも先に「原因」を改善する理由を伝えるために、三つの例えを挙げていました。
現実っぽく感じていただくために、私の身近にいる人たちの様子もわずかにミックスしてみました。
ここに、
自分自身と事業の繁栄を願い、従業員に感謝の言葉を口にしながらも、従業員の頑張りを否定し彼らの声を聞こうとせず、賃金をギリギリに抑え、自身の失敗による大きな損害も他人のせいにする雇用主がいます。
しかし、こんな人間は繁栄するに値しません。
彼は、自分の会社が破産したり信用を落としたりすると、自分がその一番の責任者であるにもかかわらず、それをすべて従業員や環境のせいにする、というタイプの人間です。
ここにも、
暴飲暴食やタバコの吸いすぎの結果として深刻な病に患っている裕福な人がいます。
その人は、健康になるために莫大なお金を使っています。
しかし、自分の欲望は何一つ犠牲にしようとしていません。タバコのせいで周りの人にも迷惑をかけていますが、本人は全然気にしていません。
言うまでもなく、彼は健康を手にするに値しない人間です。健康に生きるための第一の原則を、まったく学んでいないからです。
またここにも、
ひどく貧しい人がいます。その人はあらゆる環境が改善されることを願っていますが、雇い主の目を盗んで仕事をさぼってばかりいます。
つまり雇い主をだますことを選んでいます。
しかしその人は、自分では一生懸命まじめに取り組んでいると思っており、賃金が安い安いと色んな人に愚痴をこぼしています。
彼は貧困から這い上がるにまったく値しません。
怠け心から行動することで、
より深刻な貧しさを自分自身に引き寄せつつあります。
この三つの例から、アレンさんが伝えようとしたのは、とても大切なことでした。
「私たちの環境を創っているのは、私達自身である」ということに加えて、「私達は、良い結果に狙いを定めながらも、その結果と調和しない思いをめぐらすことによって、その達成を自ら妨害し続ける傾向にある」という真実を指摘したかったからです。
この傾向は、放置されるとますます強まり、多様化する危険をはらんでいます。
アレンさんが言っていることを、ふと「自分はどうなんだろう??」と思ってみると、ぼーっとしていた意識が急にしゃんとしました。
自分が正しいと思ってやっていることが、事例の人たちと同じことをやっていないか?
良いことをやっているのに、その結果と調和しない思いをめぐらせていないか?
以前は、強い怒りの思いから良い結果を作ろうとするのは正しいことだと思っていました。
しかし、
そのやり方を繰り返してきてわかったことは、
一時的には自分の思いを果たしているからすっきり気持ち良いけど、結果として現実がすべて良くなったことは、なかったということです。
原因と結果の法則を学んだときから、現実よりもまずは「原因」を変えることに取り組んできました。
取り組むなかで、何度も葛藤がありました。
ただ、思い返すと、葛藤はありましたが、悩みは減っていたように思います。
「この問題はどうすれば良いんだろう?」と悩むことは減り、
代わりに、
「またか! また自分の中の原因を追求しなきゃいけないのか?!」
「みんなが怒っているあの人が問題なのは間違いないのに、また俺の原因か?!」
悩む間も無く、自分を問題の原因にして、勝手に解決していました。
法則ですから、悩む前に、自分が原因であることに観念せざるを得ないんです。
もう、諦めの境地でした。
感情的になって頭も胸も熱くなってきたときに、自分を裏切るがごとくに、その矛先を自分に向けるんです。
冒頭に掲げた引用文のとおり、恰好良く言ってしまうと「自己犠牲」なのかもしれません。
自分自身を改善するということは、真の意味での自己犠牲を払うということにほかなりません。
どうして、起こった課題や問題に対して、「自分に原因がある」と考えにくいのでしょうか?
これまで自分の経験やコーチングをしてきた人たちの様子から、その理由として二つが挙げられると思います。
一つは、
大体の問題が、対人関係において発生しているからです。
身の回りにある問題で、自分だけで全てが完結していることはありますか?
病気などは本人だけが痛み苦しむことになりますが、大半の問題は自分以外の人が絡んでいるために、感情的にも複雑にもなっていると思います。
自己完結の課題であっても、それをやったらどう思われるか、ということを考えてしまうのは、人が絡んでいるのと同じです。
そして二つ目の理由が、
善悪で判断しなければいけないと思っているからです。
あの人がやっていることが許せない! だって皆に迷惑かけて悪いことをしているじゃないか!
自分がその原因だって? 私が悪いって言うの?
間違っている人をそのままにするなんて、我慢できない! そんなの間違えてる!(=正しい行為ではない!)
これを書いていると、いろんな人の表情が思い浮かびます。
しかし、アレンが言っている「原因を改善する」とは、自分が犯人で悪い人だと言わせようとしているわけではありません。
善悪とはまったく異なる観点で、善悪を超越して、自分の中にある原因を見ていくことです。
これら二つの理由から、人は自分の原因が見えにくくなっています。
なので、これを見直そうとすると、何度も葛藤を味わうことになりますし、もしそこから(本能的に、気づかずに)逃げてしまうと、引き寄せてしまう問題はますます強まり、多様化する危険をはらんでいます。
無意識にある不純な思いや弱さが、
環境を改善しようとする努力を、執拗に妨害しつづけます。よって、「原因」こそがまず改善されなくてはならないのです。
現実は自分の中の思いの鏡ですから、現実を変えたければ、まずは自分と向き合ってみましょう。
向き合っているけどなかなか現実が変わらない、という方もいらっしゃいます。
現実で起きていることが心の中の思いを現しているので、もし満足のいく現実でないのでしたら、思いがまだ足りていないのかもしれません。
逆に、原因が変わると、あっという間に現実が変わっていくのを感じます。
問題の嵐の渦中において、自分と向き合って原因を変えることで、がらりと現実を変える人をこれまで何度も見てきました。
梅雨はこれからですが、見ている方も、まるで梅雨空が一気にパァーッと晴れ渡るような気分です。
自分が引き寄せた問題を、ニュートラルな目で見て成長のチャンスにするかどうかは、自分次第です。
自分と向き合うには、なかなか一人では難しいです。
それに問題が起きないと、自分の中にどんな思いがあるかわからないのはなんなので、オススメなのは、原因と結果の法則コーチングを利用されることです。
ぜひ、一度体験してみてください!
今回も最後までお読みいただきまして、本当にありがとうございました。
新しい一日が、新たな夜明けとなりますように
萱森 実
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